Pip-tale -139ページ目

物語の展開


Pip-tale
物語を描いていると
勝手に広がって行く種が
あっという間に根を伸ばし
3つに分かれてしまった。
私は今、
その種を三つにわけたままにしようか
先回りして先端を一本の物語の木にしてしまうか
どうしようか考え中。

おばあさんは、そんなことを考えている私の頭の
隅から覗き込んできた。

ほそい人


Pip-tale
細い人が
細い手で
細い瓶を持ち
花を植え替える
瓶の中に
頭の上に

ハチミツ色に光るころ


日が長くなり、だんだんと春がくるのを感じる。

太陽は17時になってもまだ空に少し残っているし、

夕方の日差しもだいぶ黄色くなってきた。。。

夕方の日差しが長く部屋に伸びると、石を出してきて当ててみる。

Pip-tale
最初はやわらかく光っていた石も…

Pip-tale
完全に光が入り込むと、ハチミツ色に輝きだす。

あの村で拾った石だと、改めて思わせる色を放ち、
わたしはその色の中に、小川をはしらせ、煙突からは煙を出した…

これで準備完了。

物語を描く前の、わたしのスイッチだ。