母の事 | 62歳 ピオ

62歳 ピオ

62歳女 子供5人。
長男 3人の子供のパパさん。
長女、次男、三男 社会人
四男 大学1年生

現在 夫、次男、4男(と4人で暮らしてます。

こんにちは。

今日もお越しくださり

ありがとうございます。

 

今回も長文になります。

すみません。

 

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母は、絶対に謝らない。

謝らないことで、

回りのものたちは、

逃げていくしかない。

 

母はおしゃべりで社交的であるが、

友達はいない。

何かの団体に属する事が大変に苦手。

 

自閉症という病気の事は、

内容は、全く知らないけれど。

 

この漢字がとてもよく似合う。

 

「自閉症」

 

自分を閉ざす病気。

 

 

私は母を謝らせようと必死になる。

 

絶対に謝るべき事を母に話した。

 

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私が小学校高学年頃の事。

 

料理に髪の毛が入ってた。

 

髪の毛が入ってたよと言うと、

母は、それは違う、と言った。

 

ここで問題点が少し移ってしまう。

 

私は髪の毛が入っていたよと

親切で教えたつもりだ。悪意はない。

母は、抗議か嫌がらせのように

取ったわけだ。

 

だから、私は嫌がらせととられないためにも、

母の髪の毛であるという証明をしなければならなくなる。

 

 

髪の質からいって、それは母のモノだったから、

それを主張したら、色やら細さやら。

これは、母のモノであると。

 

一緒にいた弟も母のものだと応戦してくれた。

 

母は、

そんな訳はない、私の毛ではないと

最後まで主張を曲げなかった。

 

それからは、

私たち姉弟は、

料理に髪の毛が入っていたら、

目で合図して、母にわからないようにして

捨てていた。

 

家族に一人、

こういう人物がいると、

全部がおかしくなってくる。

 

 

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料理に入っている髪の毛ひとつで

この騒ぎなのだ。

 

これ以外にも、千も万も、

40年、50年にわたって

負け(?)を認めない母に対して、

私たちは負けたふりをして生きてきた。

 

生き証人として弟も言う。

「僕だって、今まで一度も母の言う事にさからったことはないよ。

はい、わかりました。そうですね。

そうします。はい。そのとおりですね。と、

言わないと絶対に納得しないやん。」と。

 

母が52歳の時に56歳で父が病気でなくなった。

 

それから、34年間。

 

母は私と弟に守られて。

 

私と弟がとても包容力があるので。

一度たりとも

自分の非を認めることなく。

認める場もなく、生きてきた。

 

当然母は一人になる。

 

1人でやればそれで解決するのだが。。。

 

それだけではない。

 

全部がひとのせい。

物のせい。

環境のせい。

 

私の家の前の坂まで文句を言う始末。

 

坂が上れない、坂があがれない、

坂が、坂が、坂が。。。

 

狂った人のそばにいると

こちらまで狂いそうになる。

 

坂って、、、

自転車ならちょっとつらいけど、

歩くならさほどわからないほどの坂ですよ。

 

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話は少しそれましたが、

髪の毛の事を母に話すと。

母は。

 

 

 

残念な言葉を発した。

 

 

「そんなに私をいじめて楽しいやろ。

よくこんなきつい娘がいるものや。」と。

 

 

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今日、朝起きてあらためて考えた。

 

 

「私は悪くない」と、生きてきたんやなぁ。

今更、86になって

「私が悪かったです。」とは、言えないやろな。

 

本当は悪いと思っていて、

悪いとは言えないから、

 

そこに思考の溝がうまれてくる。

 

嘘のほうが本当だと思いたいと

思っているうちはいいが。

 

いずれ、嘘が本当になる。

 

そうして、母は痴ほう症となっていくのだと

思った。