英国・イースト・アングリア大学の研究で

うつ病、泌尿器系、パーキンソン病の治療に用いられる抗コリン薬の使用が、将来的な認知症発症と強く関連していると発表されました。 もともと、抗コリン薬の服用で短期的な認知障害が起こることは知られていたので今回の発表で薬の効果(副作用)は将来的にも影響を及ぼすことが示唆された訳です。

抗コリン薬

抗コリン薬とはアセチルコリンの働きを阻害する薬のこと。 アセチルコリンが働くためにくっつく必要がある受容体にくっつけなくする薬。ムスカリン受容体とニコチン受容体の2つがあり、そのうちのムスカリン受容体に作用します。

 

アセチルコリン

アセチルコリンとは神経伝達物質の一つ。主に運動神経と副交感神経に関わっているとっても重要な物質。 アセチルコリンが働けばこれらの神経が働くので抗コリン薬は副交感神経などを働きにくくする薬です。