豪傑「のび太」 | 暴れん坊将軍でいくぜぇ!

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学生時代にブログを始め、徒然なるままにブログを綴り続けて15年。
中年太りアラフォーおじさんの日常をツラツラ書いてます。
たまーにキレ炸裂させます。
無礼あればお許しを。

職場の豪傑のび太のお話です。

 

こののび太という男、なぜのび太なのかと言いますと

 

黄色いシャツに紺色の短パンを履かせたら完璧に野比のび太になるくらい激似なんです。

写真があれば見ていただきたいほどののび太率99.9%。

オレンジのシャツを着て、バットを持って彼の前に行けば、間違いなく泣きながら走って逃げることでしょう。

そして、Dえもんではなく、ペッパー君でも連れて戻ってくるような気がします。

 

 

 

少し話が逸れましたが、のび太は昨年の秋に採用され、我が職場にやってきました。

前職は外回りをしていたらしいのですが、待遇が契約社員で先行きが不透明なポジションに不安を感じていたところ、ノルマを設定されるようになり、それが嫌で転職を決意。

契約社員時代は残業はほとんどなく、契約している時間内だけ仕事をすればOKというメリットはあったものの、先述したデメリットもあったようです。

外回りから工場に転職した理由を聞くと

 

「工場はノルマもないし、労働環境が良さそうだから」

 

という

工場なめてる率120%の発言をブチかましてきました。

 

さらに、入社前の面接で会社の重役から

「3か月は見習いとして、しっかり仕事を覚えるように!」

と、言われ

 

「3か月は新人扱いなんや!」

 

と、誤った解釈をした結果

3か月間は雑用ばかりをこなし、機械の操作をされると

「僕は新人なので失敗しても責任はありませんよね?3か月間は見習いですもんね?」

 

と、操作する前から保険をかけて、盛大にミスをしても不敵な笑みを浮かべて廃棄の製品をゴミ箱に捨てていました。

貞子もびっくりのホラー具合でした。

 

 

そんなのび太君が入社4か月を過ぎ、いよいよ見習いではなくなったんです。

さすがに彼も「僕は新人…」と言わなくなったのですが

 

仕事を振られると「そんなことは教えてもらっていない!」と言い返すようになりました。

さらにパートやバイトには高圧的な態度を取るようになりましてケルヒャーという不名誉なあだ名まで登場したのです。

そうです。

あの高圧的な黄色いヤツです。

詳しくはホームセンターへGO!

 

高圧的な態度ということでパート、バイトからは総スカンを食らい、操作も一向に覚えず、豪傑の1人であるエナリと共に雑用に心血を注ぎ、ゴミ捨てだけは一人前になりました。

 

 

しかし、入社して5か月が経過したある日。

当然、上司に退職を申し出たのです。

上司が理由を尋ねると

 

「仕事は続けたいが、腰痛を発症し、医者からも転職を勧められた」

 

ちょっとかわいそうな理由だったので、みんな彼に同情していました。

その日、彼は腰痛のため雑用もできず、座ってできる軽作業ばかりをこなしていました。

 

翌日は腰痛のため欠勤。

 

翌々日

 

少し痛そうな様子で出勤してきたんですが、仕事が始まると

とんでもなく機敏に動くのです。

 

重さ10キロほどの段ボールを30箱積み替えたり、ホームを走って移動する等、退職を決意するほどの腰痛を抱えているとは思えぬ動き。

後ろから走って行ってドロップキックを見舞ってやろうかと思いました。

なんなら、シャイニングウィザードでも良いです。

腰狙いパッカーン系で仕留めてやろうかと…

 

上司は退職する人間に仕事を教えないので、のび太は連日出荷か雑用。

これでも同じ給料が支払われるのです。

必死に機械を操作してる人と、ゴミを集めてる人が同じ立場&同じ給料

納得いかなさすぎて「肥だめがあったら蹴落としてやりたい」と真剣に思うほどでした。

 

 

退職する日まで、のび太は出荷、雑用を繰り返していましたが

完全に走れてました。

荷物も運べて、身体もごくごく普通に動いていました。

腰痛のよの字も垣間見えない機敏な動きを見せ、パートには偉そうに指示を出し、バイトには仕事に対する意識を説く

その姿は神々しい域に達しておりました。

 

昼休憩では毎日パンを1個食べて、残り時間は睡眠というルーティーンワーク。

体力勝負の工場勤務にも関わらず菓子パン1個で栄養補給。

こら、完全に修行です。

 

そして、退職の日。

 

朝から大きな荷物を持ってやってきたのび太。

まだ仕事が始まっていないのに

 

「今までお世話になりました。ありがとうございました。」

 

そう言うと

菓子折りを2箱机に置いて、仕事が始まるまで休憩室で寝ていました。

 

ちなみに、退職する日は相当気合いが入っていたようで

製品が入った段ボールを担いで走っていました。

 

腰痛、嘘でしょうね。