女性らしく今をたいせつに
女性性と子宮
私の体には
大きな障害があった。
子宮の発達が遅い上に
生理がくる度に血液が外へ漏れて
子宮周囲炎を頻繁に起こした。
18歳になると
生理が来るたびに子宮が痛み
子供を産めないことも宣告された。
女性性を否定されるような
大きなショックを受けて
絶望感を感じて。
この頃に、
自分を傷つけた経験がある。
感情的になって突発的に
手首に刃物を突き刺した。
母親が様子を見に来て
血だらけの私にパニックになり
“そんなこと言っていないで
早く来てちょうだいっっ！！”
泣き叫びながら119番に電話して
強引に救急車に乗せられた。
傷口の処置をしてから
不安定な精神状態だからと
念のために、と入院。
ひとりにして欲しくて
放っておいて欲しかった。
医師とも看護師とも
誰とも会話をしないまま退院して。
進路も未来への希望も見失い
人生の時が止まってしまった。
私の家族はまた、
苦しむことになってしまって。
この時の両親の胸の痛みは
いかほどだっただろうか…
それでも両親が静かに
見守り続けてくれたおかげで
少しずつ元気を取り戻して行った。
やがて
大手の鉄道会社に就職が決まり。
ありがたい事に
声の良さを認められて。
案内所のアナウンスや
イベントの司会を任されて
可愛い子供達と接する事のできる
ポジションをいただいた。
土日は、案内所によく
迷子の子供達が集まってきた。
子供が大好きだった私は
ずーっと迷子の子供達を
抱っこして可愛がって。
子供達への愛は溢れるばかり。
イベントの司会では
子供達と一緒にヒーローを呼んだり
ジャンケンをして盛り上がった。
仕事が楽しくて幸せで
毎日が充実し始めて行った…
そんな頃に
人の紹介で彼に出会った。
男性性とスキンシップの壁。
彼は毎日、毎日、自宅まで
バイクで会いに来る人だった。
仕事が終わって帰る頃には
職場にもバイクで迎えに来て。
とてもよく尽くしてくれて
とにかく毎日一緒にいる事を
望む人だった。
自然に交際を申し込まれて
付き合うようになると…
一緒にいるときは
ずっとくっついていたい人で
必ず手を繋ぐか髪を触るか
肩を撫でるか胸を触りたがる。
男性と付き合うということは
コミュニケーションには
スキンシップが必要になる。
炎症を起こしやすい子宮で
頻繁なスキンシップは難しい。
そして、ついスキンシップを
避けることが増えてしまうと
彼に不安を与えるようになった。
気持ちは彼を
受け入れたいと思っても
カラダが無理な時もあった。
病院でもらった炎症止めや
痛み止めを飲みながら抑えても
起こる炎症と痛みに悩まされ続けた。
私には
男性と付き合うことは
無理だと悟り始めていた。
その矢先に…妊娠。
驚いて、
彼よりも先に、母に話すと
『じゃあ、早く結婚しないと！』
その時、私はまだ20歳。
彼と分かり合えなくなっていて
お互いに気持ちも離れかけて
別れる寸前だったけれど…
彼に話すと
結婚することになった。
両家との挨拶も
急いで済ませることになり。
私たちは急いで
その年の夏の終わりに結婚した。
そして、その一週間後…
私は、流産した。
（つづく）
自分を知って、生き方の指針を見つけ、自分の納得できる人生を創る
“ 健康・本質・ビジネス”の3つの体幹トレーニング方法
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