花組『ポーの一族』観ていろいろ妄想。 | 完全に流されまくりの日常…

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突然趣味思考が突然変わりますが、良かったら覗いてって下さい~✨

観てきました!
唯一の花組今公演観劇です。

率直な感想。


ベルばらに替わって
宝塚歌劇の
代表作となるロングラン作品
のお披露目公演ですよね?



まずはエドガー含めたポーの一族は、
女性が演じるべき
中性的種族です。
男性が演じたら恐らく生々し過ぎて失敗します。
例えば超中性的と思われる15歳当時の本郷奏多や松本潤がやったとしても、
『舞台』という生身が出てしまう場所では性が出過ぎて難しい。
パッと見た目と違い、
動きや声の温度感に、
どうしても男らしさの生々しさは出てきてしまいます。

また15歳当時の少年が出すには難易度高めな『色気』問題
がありました。
小池修一郎は今回年齢高めの設定としたそうですが、
30年間近く眠らせていた作品”
という深みのある考察がそこに出ています。

エドガーは基本15歳の見た目ですが、
精神年齢はとっくに大人。
『色気』は自然に出てきてしまいます。

トップスターがエドガーの実年齢とかけ離れてたとしても見せ方次第できちんとエドガーを表現するにはちょうど良い色気があります。
何故なら『男役』
中性的な色気が求められる性別なので日頃からそうやって存在してる。
ましてトップスターになる頃には、
自分なりの『色気』が身についてるものでしょう。


今回の『エドガー』明日海さんは、
それは本当に似合ってたと思います。
まさに明日海さんワールドでエドガーを表現してました。

でも絶対明日海さんでしか出来ないかといわれると個人的には別のタカラジェンヌでも観てみたい
『エドガー』は周りの演者とのバランスを考えれば魅せ方を変える事が恐らく可能です。



今回は明日海さんエドガーに対してピッタリだった『アラン』柚香光ちゃん。

『エドガー』美弥るりか様なら、
『アラン』は勿論月城かなと様。
2人の演技力無くして表現は出来ませんのでその前提。
(ちょっと今公演はおかしいですけど↓)

現時点でベストペアと思われるのは実現難しいでしょうが本気で観たいのが、
『エドガー』朝美絢
『アラン』暁千星

『エドガー』夢奈瑠音。
歌、ダンス、踊りパーフェクトな方なだけでなく少年のふっくら感とバンパネラらしい不気味さ出せます。
問題なのはアランが見当たらない笑

退団してしまいましたが、
理想的なペアになり得たのもこの2人。
『エドガー』凰稀かなめ
『アラン』朝夏まなと



とにかく。
『ポーの一族』は、
これで終わりになる作品ではなく、
これからの宝塚歌劇の代表作として再演可能です。


なぜなら。
小池修一郎が勢いで創った脚本ではない
30年近く前から宝塚歌劇団で公演を想定されてきた作品だからです。
タカラジェンヌに脈々と受け継がれているDNAがあれば再演は可能なのです。



そう!小池修一郎が
観たい!
と思って勢いと情熱と強烈な個性のみで構成されたこちらの脚本とは違うのです!
これは再演不可能です。
このメンバー想定してのみ創ったから。

海外有名作品でもなく、
人気マンガ原作でもなく、
勝手に三銃士の設定と時代を都合良く書き換えためちゃくちゃな作品です。
とりあえずこの当時の月組メンバーが活きれば良いと思ってた、
そういう作品です。



『ポーの一族』はそういう作品ではありません。
今後宝塚歌劇団を象徴する、
『ベルサイユのばら』に代わる作品です。
それくらいしっかり脚本出来てます。
シーラがトップ娘役が演じる意味もきちんと出ています。

再演希望します。
分かりやすいし、宝塚歌劇団で公演をする意味が大いに感じられる。
エンターテイメントとしても素晴らしい。
同じメンバーでの再演は難しいでしょうから、
時が来たらぜひお願いします。