こんにちは、相田です。
今回は中国、広東省江門市開平市周辺に残る「碉樓/ディアオロウ」という建築を紹介します。
「開平楼閣と村落」として世界遺産に登録されています。
大都会広州から程近い開平市の田園風景の中をトゥクトゥクで進みます。
周囲の風景と不釣合いな高層の豪邸がいくつも見えてきました。
自力村に着きました。
1880年代、アメリカのゴールドラッシュの間に労働で富を蓄え
帰郷した華僑が建てた、この中洋折衷様式の豪邸が「碉樓」です。
この地域に1833棟も残っているそうです。(ウィキペディアによる)
柱頭飾りやアーチなどは西洋風ですが、入口上部に描かれた壁画や、
屋上のペントハウスの瓦屋根などに中国色が色濃く出ています。
周囲の民家は平屋もしくは2階建て、碉樓は4~5階建なので、
遠くからでもよく目立ちます。高層化したのには見張り台として、
防衛の役割もあったようです。
観光用に整備された、有名な村がいくつかありますが、
観光化されてない村にもいくつも碉樓が見られました。
内部も美しく彩色されています。
この床タイル!レトロで美しいですね。
内部です。半屋外の土間空間があり、その上部に祭壇(恐らく祖廟)がありました。
後から気がついたのですが、「開平第一楼」と呼ばれる蜆岡鎮の「瑞石楼」を見ずに
帰ってきてしまいました。9階建てだそうです。残念です。
広州から比較的近く行きやすいですし、碉樓の他にも「騎楼」の古い建物が残された
赤坎鎮という村も近くにありますので、是非訪れてみて下さい。
騎楼については、またの機会に紹介します。
それではまた。