京都の冬の夜に熱々のporridgeを | 京都☆橋爪ひとみのブログ〜2017年1月まで〜

京都☆橋爪ひとみのブログ〜2017年1月まで〜

~インスピレーションと学びの源泉~
Ripple+ing Garden

子ども英語クラス
大人英語クラス
ホリスティックヘルスコーチング
各種講座開催

現在夜中の二時

京都の冬本番はまだまだこれからだけど
シンとした冷えは骨身に沁みる

一日子どもたちとクタクタになるまで遊び
瞼が落ちそうなほど眠たかったのに
なぜか寝付けずこんな時間

生後4ヶ月になろうとする三男は
授乳で何度も目を覚ますし
おっぱいをやるうちに私も空腹になってきた

キッチンのカウンター上には
賞味期限の切れた
オーガニックオートミールの小袋がひとつ

ふと思い出して
porridgeを作ってみることにした

ニュージーランドの高校に通っていた18歳の頃
ホームスティ先のお母さんが冬の朝食に
毎日作ってくれたporridge

スコットランド出身だったお母さんは
かなり訛りのきついスコットランド英語を話し
ニュージーランド人の友達が家へ遊びに来たときに
彼女が何を言っているのか
わからなかったことがあるぐらい・・・


オートミールとその4~5倍ぐらいの水、
塩ひとつまみを鍋に入れ
沸騰してからもひたすらグルグルと
かき混ぜること数分
塩をきかせるのがスコットランド流だって
お母さんは言ってたっけ

ブヨブヨになったporridge(お粥だね)に
冷たい牛乳と砂糖をかけ
スプーンでぐちゃぐちゃにかき混ぜて
食べるのが好きだった

今は牛乳はほとんど飲まないから
豆乳とてんさい糖をまぜる


懐かしい味


あれからニュージーランドで大学卒業まで
合計六年間を過ごしたのに
porridgeを食べたのは
あの家にホームスティしていた
数ヶ月間だけだった

とても素敵な家族だったけど
お兄さん(当時私より6歳ぐらい年上の会社員)と
ちょっとややこしいことになり
別のホームスティ先にうつったのだった

もう20年近く前になるの????!!!!!
あれから一度もporridgeのこと思い出したことも
食べたこともなかったのに
なぜか今夜急に作ってみたくなったなんて・・・

みんなどうしてるのかな

そのお兄さんはひとりの男性として
私に好意を持ってくれていたのだけど
私はそのことに全く気付かず
とても気が合うので多くの時間を一緒に過ごした

二人で車に乗ってドライブしたり
ジムへ通ったり
職場へ連れて行ってもらったり
それは全て友情からだと思っていたし
楽しい時を共有できる友を得たことが
とても嬉しかったことを覚えている

そんな状態だったから
お兄さんは私も彼のことが好きだと
勘違いしてしまい
事態はややこしくなったのだけど
でも悪い人じゃなかった

いろんな良い思い出があるのに
あれ以来音信不通だし
全くの他人になってしまった

いまだに私は人との距離感を
うまく保つのは苦手だし
あの頃から精神的に
成長していないといえばしていないのかも

あの家のダイニングテーブルに肘をつき
porridgeをかき混ぜるホームスティマザーの
後ろ姿を眺めながら眠い目を擦る
18歳の私が今夜は妙に愛おしく感じる

不思議な夜だ

次にporridgeを口にするのはいつになるだろう