前回の記事で、まひろ(後の紫式部)と藤原道長の不義密通展開にブーブー文句を書いた私ですが、
今日の回 「一帝二后」は泣きそうになりました。
高畑充希さん演じる藤原定子様の退場回だったのです。
一帝二后とは、帝(一条天皇)に二人の后が並ぶこと。
既に藤原定子が中宮として、
一条天皇の寵愛を受けていましたが、
定子様が実家の没落、兄弟の不祥事で突然の出家をしてしまいます。
中宮が出家の身だと、大事な神事が出来ないという理由で、藤原道長は長女の彰子をあらたに一条天皇の后として送り込みました。
この辺、もっと道長のブラック感を出して欲しかった!!!
自分の出世の為ならば娘も利用するぞ〜みたいな。
なのに、ドラマでは、安倍晴明のアドバイスで
(この頃、天変地異が起きているけど、貴方様の娘を帝の后にしちゃえば、世の中良くなりますよ〜)
泣く泣く幼い娘、彰子を差し出すという流れでした。
当時、彰子はまだ11歳。
今で言うなら、小5の女の子が大学生と結婚するようなものです。
いや、平安時代と現代をごちゃ混ぜにしたら駄目ですが( ̄▽ ̄;)
藤原彰子様は見上愛さんが演じています。
今はぼーっとした姫で、帝も子ども扱いです。
一条天皇に定子と彰子。ふたりの后が嫁ぐ。
歴史の教科書でも出ましたね〜!!!
それが大河ドラマで見られるとは!
しかし、彰子を入内しても、
一条天皇は定子様一筋!
なんと、美しいカップルでしょう!
実家が没落して定子様が出家しても、周りの貴族達が出家したのにまだ帝の寵愛受けてとか悪口を言っても、帝の定子様への愛は変わりませんでした。
その結果、定子様は三人の子供を授かりますが、
哀しいことに三人目の子を産んだ後に亡くなってしまいます。まだ25歳の若さでした。
昔は今以上に出産は命懸けでした。
定子様の場合は子を産んだ後、胎盤が上手く剥がれず出血多量になり、それが原因で亡くなったようです。
しかも、定子様は辞世の句を遺していました。
三人目の子の出産の時に、自分の命が尽きるかもしれないと悟っていたのでしょう。
僅か25歳の生涯。
天皇の后になり、華やかな人生から、相次ぐ両親の死と兄弟の不祥事で栄華からの転落。
それでも夫に愛され続け、また清少納言に心酔された波乱万丈の人生でした。
一条天皇から一途に愛され、
清少納言からあれほど心酔されるという事は、
史実の藤原定子様もきっと魅力的な女性だったと私は思います。
今日のラスト、亡くなる前の清少納言とのほのぼのシーン。
とにかく、高畑充希さんの演技がよかったです。
最初の華やいでいる時はイキイキと、没落してからは今にも消え入りそうな儚さ。
高畑充希さん、綺麗だったな〜。
清少納言がポーッとなっちゃうのも分かる美しさでした。
定子様をずっと傍で支える清少納言を演じたファーストサマーウイカさんの演技もよかったです。
定子様亡き後、清少納言はドラマに出て来るんでしょうか?
平安時代のこの頃が映像化されるのも、今後そんなにないと思うので、藤原定子様=高畑充希さんのイメージになりました。
ただ、定子様、夫である帝への想いはもちろん、
母として、幼い子達を遺して逝くのはやはり、心配だったんじゃないかな…。
実際に定子様の遺児達は皆、あまり日の目をみていないんですよね。
自分の命と引き換えに産んだ女の子は僅か9歳で亡くなったらしいです(涙)
医療がまだ発展していない時代だから、妊婦さんや乳幼児の死亡率もとても高かったんですよね。
私、早速「定子様ロス」です(ノД`)