だいぶ薄くなった、本日の日経夕刊、「こころの玉手箱」に目がとまりました。
そこには懐かしの金融電卓の写真が・・・
HP12C(エイチピートゥエルフシー と呼ばれていた)。
金融電卓の走りであり、その後もその能力とハンディさにおいてこのモデルを超えるものはなかったともいわれる名品。
80年代の後半、金融に転職した時に会社が買ってくれました。(まだ持っていた)
↓私の使い古したHP12C。ボロボロ度では「こころの玉手箱」の山形浩生さんに負けてない。
この電卓、曲者で、「こころの玉手箱」にも書かれているように、例えば
1+1=2の計算を
HP12Cでは
1 ENTER 1+
と入れます。
こんなヘンな電卓を長いこと使った結果、普通の電卓が使えなくなりました。(今は大丈夫 💦)
普段、パソコンで計算するのですが、(パソコンを装備しない)出先などでファイナンスの話をする時などは必需品だったHP12C。
いつの間にか、この電卓の計算が内包する誤差をも収益化しなければならないほど世知辛い市場になり、金融の世界では使われなくなりました。
あれから40年。
HP12C の時代の何千倍ものレバレッジとスピードで取引が行われ、損益もそれとともに大きくなりました。
でも・・・
HP12Cで十分じゃないのか、と思います。
そんなにレバかけて、そんなに急いでどこへ行く・・・
その分、人類は幸せになったのかな。
ま、幸せになった人もいますね、たしかに。