毎日、ニュースのヘッドラインはトランプ関税。
(画像はお借りしました)
トランプ氏の暴挙をみるにつけ、昨秋のトランプ氏勝利に際して、全米の著名な精神科医200名強が出した公開書簡を思い出します。
悪性の自己愛性パーソナリティ障害ゆえ、指導者には不適格
全く、重度の精神病患者に世界一の大国の権力を持たせるなんて・・・
アメリカもやってくれるなあ
逆に言えば、精神病患者にしかターンアラウンドできないほど、病巣が深い、ともいえるのでしょうか。
以下、巷で言われているトランプ政権の目論見(かいつまんで)
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関税で世界中を困らせる
関税で株が下げても困るのは富裕層
株が下げたら金利が下がる
(大量償還迎える米国債の借り換えのため)長期金利2.5%ぐらいまで下がってほしい
そしたら今年の米国債償還に伴う借り換えが少しラクになる
困った貿易相手国は関税率引き下げの交渉をしてくる⇚イマココ
そうしたら、関税緩和と引き換えにドル安誘導をしかける(”プラザ合意”ならぬ”マールアラーゴ※合意”)
さらに、安全保障と引き換えに各国通貨当局が保有する米国短期債を100年物割引債と交換することで金利上昇を抑える
これ、アメリカCEA(大統領経済諮問委員会)委員長 スティーブン・ミランのシナリオだそうです。
※マールアラーゴはトランプ大統領が所有するフロリダのリゾートの名前です。
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いま、日本の赤澤氏が対峙しようとしているのは為替の円高誘導と米国債買い入れという具体的な条件(かもしれません。違うかもしれないけど)。
赤澤氏の力を知りませんが、今まで石破政権のやったことはひどい(例えば、日本製鉄によるUSSteel”買収”案件を、勝手に”投資”案件にすり変えて帰ってきたり)ので、あまり期待できません。
短期債を100年物の割引債と交換、とはいわゆる踏み倒しです。
日本だってEUだって中国だって、それぞれに財政難。
なんなら一番の財政赤字国はわがニッポン。
為替のドル安誘導なんぞはいままでにも何度もあった災禍。
そのたびに経済は振り回され、爪に灯をともす我慢をして這い上がってモノづくりを続けてきても、結局借り手の派手な暮らしぶりのしりぬぐいをさせられる。
それでも、他国と戦争する能力がないがゆえに、巨額の踏み倒しという煮え湯を飲まされる。
この話、実は200年前の薩摩藩の財政改革と似ています。
財政建て直しの中心人物は薩摩藩家老だった調所広郷(ずしょひろさと)。
(画像はお借りしました)
この人、島津のお殿様の蘭癖(西洋趣味)によりボロボロだった財政を
- 藩債の無利子250年賦償還
- 砂糖の専売制の強化
- 琉球を通じた密貿易の拡大
- 大坂の経済事情の調査
- 人材の登用
- 経費の節約
- 国産商品の改良
- 薬草の専売
- 新田開発
- 河川改修