老人ホーム入所の審査が通るとすぐに、そのホームの経営母体である病院の受診を勧められました。
これを機に、今までのかかりつけ医から卒業できる・・・
そう思いましたが、当の母がなんて言うのか内心ドキドキ。
まさか老人ホームから今までのクリニックに通院するなんて言わないよね・・
こちらの心配をよそに、母はあっさりと
もうここに往診してくださる先生にお願いする
と宣いました。
あ~よかった。素直だな~
新しいドクターを受診する時、こっそりと長年の懸案だった認知症の検査も入れてもらいました。
妄想の症状が出てはや15年。
この頃は相当ひどいのですが、今までのドクターに(母には内緒で)相談しても 検査は実施せず、それなのに認知症の薬出しときましょうか? と来る。えっ? そんなのあり???
もうそこいらへんから不信感の塊だったのですよね。母には言えないけれど。
で、晴れて脳のCTとハセガワ式という認知症のテストを受けました。
終わって診察室に戻った母、嬉々として言いました。
先生、全部答えられました!
すごいね~
そしてレントゲンの写真見ながら、
(強打した)胸も骨折してない。脳も大丈夫だね。
とニコニコ。
母は嬉しそうに言います。
さっきね、試験受けてるときも言われました。全部できる人はそういないって・・・
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後ほど、私だけ呼ばれて戻った診察室で告げられたのは、やはり 認知症 との診断。
本人の申告で全問できた、というハセガワ式は結局、30問中18問正解。
20問以下は認知症とのこと。(←意外と軽い?)
CTの所見については詳しいことはわかりません。
ついでに言われました。
お母さん、明るいですね~。なかなかないタイプです・・・
はぁ・・・「私はボケてない妄想」がひどいのです・・・
母の場合、妄想が中心で、特にひどいのは物盗られ妄想。
お気に入りの洋服、アクセサリー、お金、銀行カード、通帳が頻繁に「なくなる」ので、今や通帳やカードは妹が管理しています。
それでも、通販の支払いや買い物に必要なお金を渡しておくと、自分でいろんなところに隠しては 「なくなった」と大騒ぎ。
水を6時間出しっぱなし・・・なども増えていたし。
まあ、限界ではありました。
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母が老人ホームに入所してから、介護用品屋さんがレンタルしてたものを引き取りに来た時の事。
介護用ベッドの下から封筒が二つ。
中にはおカネが入ってました 一生懸命考えた末の隠し場所だったのでしょう
謎の金額。なんのお金だったんだろう・・・
介護用品屋さんは、よくあります・・・とフォローしつつも苦笑。
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母の認知症は、いくつか回った介護施設の人たちによると、「アルツハイマー型」ではなく「レビー型」なのではないかと言われています。
認知症も「型」がちがうと薬も違うのでしょうか?
そもそも、もはや投薬が意味を成すステージなのかどうかも怪しいです。
おわり