日経平均株価、ついにバブル高値を超えました。(まだザラ場ですが⇒終値でも超えました!)
足かけ35年にわたる長い長い低迷を経て達成した最高値更新。
でも、全く高揚感はありません。
バブル高値をつけた当時、街にはイケイケな空気が蔓延してました。
トーキョーに世界のお金が集まるので、アメリカや欧州からたくさんのガイジンが赴任して来て、六本木や青山はお金持ってるガイジンが闊歩。
バーやクラブも盛況。
クルマで流行ってたのはBMWや日産シーマ(CIMA)。
当時、故郷(九州)の実家の新築をお願いした小さな工務店の大将も、白いCIMAに乗って打ち合わせにやって来たのを覚えています。洗車が行き届かず薄汚れてましたけど。
5年満期の信託銀行の預金(ビッグとか)の利率は8%。
郵便貯金もたしか7%ぐらいの利率があったかもしれません。
株高で、大企業はワラント債という債券を発行すれば、マイナス金利で資金調達できるというマジック。
金利の仕事を担当していた当時、会社に行くと数千億円単位のそういう案件(←今考えると割と単純な付加価値の低い案件)が転がり込み、一定の利益があがるという恵まれた環境。
社会全体の給料が上がるので購買意欲も旺盛。
夕方になると近隣のホテルのバーで軽食を取りながら少し飲み、ニューヨーク市場が開くころにはまたオフィスに戻って仕事。
35年経って・・・今は
クルマはサブスク。
デパートで高額品を買うのはインバウンドのガイジン。
5000円のランチをリーズナブルと言って飛びつく外人を尻目に日本人は1000円ランチを求めて裏通りへ。笑笑
不動産価格も二極化。
麻布台ヒルズのペントハウスが200億円する一方、地方の戸建ては下落の一途。
都心の住居費が高いため、人々は車はサブスクで、服はGUやZARA(ならいいほうで)、しまむら。
ガイシャに乗ろうだなんて、たとえ手が届いたとしても思いません・・・
なんだか・・・夢がないというか、夢の中身が変わっちゃったんですね、きっと。
株とニッポンの未来も、サブスクとGU程度に終わらなきゃいいけど・・・