バブル高値越え | ☆ Pingtung Archives ☆

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もとは(湾生の母にまつわる)戦前の台湾・屏東(Pingtung)や引揚げ、さらに2016年の屏東訪問の記録。今は思い付きの日記で、映画やドラマ、本、受験、犬、金融・経済、持病のIgGMGUSそして台湾とテーマは支離滅裂です。♬マークは音楽付き。

日経平均株価、ついにバブル高値を超えました。(まだザラ場ですが⇒終値でも超えました!)

足かけ35年にわたる長い長い低迷を経て達成した最高値更新。

でも、全く高揚感はありません。

 

バブル高値をつけた当時、街にはイケイケな空気が蔓延してました。

 

トーキョーに世界のお金が集まるので、アメリカや欧州からたくさんのガイジンが赴任して来て、六本木や青山はお金持ってるガイジンが闊歩。

 

バーやクラブも盛況。

 

クルマで流行ってたのはBMWや日産シーマ(CIMA)。

当時、故郷(九州)の実家の新築をお願いした小さな工務店の大将も、白いCIMAに乗って打ち合わせにやって来たのを覚えています。洗車が行き届かず薄汚れてましたけど。

 

 

5年満期の信託銀行の預金(ビッグとか)の利率は8%。

郵便貯金もたしか7%ぐらいの利率があったかもしれません。

 

株高で、大企業はワラント債という債券を発行すれば、マイナス金利で資金調達できるというマジック。

 

金利の仕事を担当していた当時、会社に行くと数千億円単位のそういう案件(←今考えると割と単純な付加価値の低い案件)が転がり込み、一定の利益があがるという恵まれた環境。

社会全体の給料が上がるので購買意欲も旺盛。

 

夕方になると近隣のホテルのバーで軽食を取りながら少し飲み、ニューヨーク市場が開くころにはまたオフィスに戻って仕事。

 

35年経って・・・今は

 

クルマはサブスク。

デパートで高額品を買うのはインバウンドのガイジン。

5000円のランチをリーズナブルと言って飛びつく外人を尻目に日本人は1000円ランチを求めて裏通りへ。笑笑

不動産価格も二極化。

麻布台ヒルズのペントハウスが200億円する一方、地方の戸建ては下落の一途。

都心の住居費が高いため、人々は車はサブスクで、服はGUやZARA(ならいいほうで)、しまむら。

ガイシャに乗ろうだなんて、たとえ手が届いたとしても思いません・・・

 

なんだか・・・夢がないというか、夢の中身が変わっちゃったんですね、きっと。

 

株とニッポンの未来も、サブスクとGU程度に終わらなきゃいいけど・・・