悉皆(しっかい)という日本語 | ☆ Pingtung Archives ☆

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60代おばちゃんの徒然です。映画やドラマ、本、受験(過去)、犬、金融・経済、持病のIgGMGUSそして台湾とテーマは支離滅裂です。ブログのきっかけは戦前の台湾生まれ(湾生)の母の故郷、台湾・屏東(Pingtung)訪問記です。♬マークは音楽付き。

先日、色無地の着物が出来上がって受け取りに行った時の話です。

伝票にこの文字(悉皆)を見つけた時、正直読めませんでした。

 

担当の人にきくと、

 

しっかい と読みます。一切合切という意味です

 

と。

 

たしかにこの度のオーダーの内容は、

 

家にころがっていた反物(「丹後ちりめん 駒綸子」)を使い

その反物の調子を整えて(多分 洗ったり光沢を整えたり?)

希望の色に染めて

紋を入れて

仕立てる

裏地をつける

 

という工程。

 

発注段階の伝票では

 

となっており、なんとなく工程がイメージできる品目。

これら一切合切を「悉皆」という言葉でひっくるめて表現するキモノ文化。

昔の呉服屋さんと顧客の信頼関係を垣間見るようで、少し和みました。

 

悉皆で仕立てあがった着物の画像は撮り忘れましたが(灰ねず色の色無地)、年明け早々の成人式の前撮りにぎりぎり間に合いました。(←撮影は年明けなのに12月22日までに衣装一式スタジオに持ち込みという厳しい期限)

 

さて、どんな写真になるのかキョロキョロ