先日、色無地の着物が出来上がって受け取りに行った時の話です。
伝票にこの文字(悉皆)を見つけた時、正直読めませんでした。
担当の人にきくと、
しっかい と読みます。一切合切という意味です
と。
たしかにこの度のオーダーの内容は、
家にころがっていた反物(「丹後ちりめん 駒綸子」)を使い
その反物の調子を整えて(多分 洗ったり光沢を整えたり?)
希望の色に染めて
紋を入れて
仕立てる
裏地をつける
という工程。
発注段階の伝票では
となっており、なんとなく工程がイメージできる品目。
これら一切合切を「悉皆」という言葉でひっくるめて表現するキモノ文化。
昔の呉服屋さんと顧客の信頼関係を垣間見るようで、少し和みました。
悉皆で仕立てあがった着物の画像は撮り忘れましたが(灰ねず色の色無地)、年明け早々の成人式の前撮りにぎりぎり間に合いました。(←撮影は年明けなのに12月22日までに衣装一式スタジオに持ち込みという厳しい期限)
さて、どんな写真になるのか