先日、めまいで寝込んでいたとき(←そういう時は字幕なしがルール)に観ました。
どこかできいたタイトルだなあ、とよく見ると、原作は直木賞作家白石一文の小説。
この人の小説はエンタメと純文学のハイブリッド(だから直木賞?)のような印象があり、映像化のハードルは高そうと思っていました。
(永作博美、バブル崩壊後を生き抜く女性に…連続ドラマW「私という運命について」 | cinemacafe.netより)
しかし・・・
脚本:岡田恵和
演出:瀧本智行
そして
キャスト:
永作博美
江口洋介
宮本信子
森山良子
というプロ集団を得て、期待以上の仕上がりでした。
特に、白石一文独特の純文学的描写を見事に映像で伝えてくれる永作博美や宮本信子の演技は圧巻です。
あらすじ(私という運命について - Wikipedia より)
バブル崩壊後の激動の時代を背景に、大手情報機器メーカーに女性総合職第1期生として勤務する女性の29歳から40歳までの10年を通じて女性にとっての恋愛、結婚、出産、家族、そして死について描き、女性と運命を共にした男たちの数奇な運命の軌跡を描いたラブストーリー
ヒロインと世代がかぶっている(だいぶこっちが上ですけど)こともあり、ポストバブルの風景がフラッシュバックして3D感覚で鑑賞しました。ヒロインが直面する(男女不平等な)化石のような日本社会のエピソードもほぼ自分事です。
そんな時代・社会に生きながら
自立したい
世界をまたにかけて仕事したい
仕事か結婚か
子供は産むのか産まないのか、いつ?
・・・といったプラグマティックな問いに囚われて道を見誤るヒロイン。
時を経て、誤った選択に気づき立て直しにかかりますが・・・
東京、長岡、福岡、ニューヨーク、クアラルンプールとダイナミックに舞台は動きます。
そして911のテロや新潟地震なども絡めた運命の軌跡が、観るものを揺さぶります。