(今までの金融不安対応の)学習効果があるからでしょうか、すごいスピードです。
ヘッドラインニュースが流れてから1営業日を待たずに、の対応策実行。
①金融当局によるシリコンバレーバンクやシグネチャーバンクの破綻処理
②さらにその余波で危機に陥ったファースト・リパブリック・バンクを支えるため、大手行11行が無保険の預金をした
この話の中心的役割を果たしたイエレン財務長官と
JPモルガン ダイモンCEO
(画像はお借りしました)
当該行の資産を精査する間もなく、ざっとみて、市場の動揺を回避するためのアクションを起こす。
しかもかなりクリエイティブな方法で。
目的達成(この場合はリーマンショック再来の回避)のためには手段を選ばない。
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映画『マージンコール』(←リーマンショックがモデル)のいくつかのシーンを思い起こしました。
どの銀行をどうやって救済するか、を当局や大手銀行の幹部が秘密裏に話し合う様子。
今回の破綻処理や救済劇もこんなシーンを経て打ち出されたのでしょうか。
(画像はお借りしました)
③クレディ・スイスに対するスイス当局の流動性供給も素早い対応でした。
クレディ・スイスはずっと経営不安がささやかれてきたので①や②とは別の問題です。
が、本件、サウジ国立銀行がクレディ・スイスへの追加出資を見送った(しかもそれを唐突にメディアで表明した)のは、中国が橋渡しをしたイランとサウジの関係正常化と関係あるのかなとぼんやり思いました。
今まで中東における仕切り屋はアメリカだったけれど、そこに中国が割り込んできた。
そして、中国に傾きつつあるサウジはお金の上での欧米との関係を軽くすべく、(欧米よりの)クレディ・スイスへの追加出資を見送った・・・
考えすぎでしょうかね!?
世界は 欧米 VS 中露 に分断されつつあります。