ついに、根幹治療専門の先生に診てもらった。(詳しい経緯はこちら)
幡ヶ谷先生(幡ヶ谷の知り合いの歯科医)からは初診の段階で
「抜歯か根幹治療専門医のところへ行くことになるかも」
と言われていた。
その幡ヶ谷先生の治療を数回受け、予定通り紹介状を書いてもらって予約の電話を入れたのが10月上旬。
折しも、緊急事態宣言解除のタイミングと重なり、漸く取れた予約が昨日。予約が立て込んでいる模様。
クリニックは、新宿の意外なほど質素なビルの一室だった。
ウェブ上ではそこそこラグジャリーな院内の様子や、保険外診療であることから妄想していた高賃料のビル内のクリニックの絵は完全に打ち砕かれた(←いいほうに)。
この落差著しい建付けを目にしただけで、開業したドクターの気概が伝わって来る。
初めてお会いした根幹先生(根幹治療専門医)は、なんというか、卒のない人だった。
必要にして十分なコンサルと検査。
レントゲンに映った不審な白い影の原因をひとつひとつ潰していき、治療の方針を立てていく。
そして、どうしても原因が特定できない箇所については改めてCTを撮ることになっている。
怪しいものを徹底的に排除する、というやり方。
そしておそらく最新鋭の機器(顕微鏡)を駆使した治療。
患者には根幹やその周囲の血管や組織について、素人でもわかるように懇切丁寧に説明してくださる。
初診で二時間近くの時間が確保されていた。
治療の後に、治療の様子を(顕微鏡で)撮った動画を見ながら根幹の周辺を説明してくれる。
超音波の治療機具で、古い治療の跡などが過不足なく剥される様子などを見てちょっと感動。
「このプラスチックの埋め込みは、いつ、誰がやったものかわからないので今度剥します」
その映像を見ながら30年ほど前にこの歯を治療した赤坂のクリニックを思い出していた。
ずいぶんもったな~。
今回、この歯が救済できるかどうか、まだ100%わからない。
できそう、ではある。
けれども、救済した歯はいずれ割れるなどすることもあるらしい。
それでも救済できるなら救済したほうがいい、らしい。
人間がこんなに長生きするようになり、さらに人々がそこそこ歯に気を遣うようになったので、死ぬまで残る歯の数は格段に増えているらしい。
けれど、だからと言って若い時の状態で死を迎えるわけではないそうだ。(←あたりまえか!)
歯にもともと自信のない私の場合、いったん救済してくれるだけで御の字。(←ボケたくない一心)
あとはホワイトニングでも何でもやって自分をなぐさめながら年を重ねますよ、はい。
根幹先生の治療はあと3回で終わる。(年内終了)
初診料は11,000円。
根幹治療代は15万円(税別)。
保険外なので安くはないけれど、良心的なのではないかと思う。
3月から半年かけてやった治療(お金も)はいったい何だったのか?
考えると悔しいけど、幡ヶ谷先生の導きで根幹先生に出会えてラッキーと思うことにした。
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帰りは、山手線で新橋に寄った。
知り合いが癌の手術をすることになったので烏森神社の癌封じのお守りをいただきに。
閑散とした午後のSL広場。