阿蘇山中岳が噴火した。
一週間ほど前から火山性微動の振幅が大きくなり、警戒レベルを2に引き上げ。
そして、今日の噴火。
噴火のニュースを見るたびに思う。
警戒レベル2の火山からいきなり噴煙の高さ3500m級の噴火が起こり、それでやっと警戒レベルが3に上げられる。
やっぱり予知は無理なのかな、と。
日本は世界有数の地震・火山大国なので、早くから最先端の観測体制が敷かれてきた。
いくつかの火山では、世界に先駆けて地面の隆起をGPSで監視する体制を整え、山腹の複数カ所に観測坑道を敷設して地震計を設置し、あらゆる角度からマグマの動きを監視している。
かなり多くのデータが存在するはずだ。
今回の阿蘇山について言えば、10月15日の時点で、国土地理院によって以下のような観測結果が示されていた。
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2021年10月13日に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられた阿蘇山について、10月15日に観測された「だいち2号」の衛星SARデータによる解析を実施しました。
解析の結果、衛星に近づく変動が中岳第一火口内に見られます。詳細は添付資料をご覧ください。
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AIがかなり頼りになる存在となりつつある今、世界で最も観測体制の充実したこの国の観測データで、そろそろ地震・噴火の予知が成功する日が近いことを期待したいけれど・・・素人が思うほど簡単じゃないのでしょうか???