時々送られてくる「ねんきん定期便」。
そろそろ年金受給開始が視野に入り、詳しく見てみた。
そして、腑に落ちない箇所を見つけた。
それは「標準賞与額」の欄。
そこが・・・空欄
(下の写真の赤枠の部分。以降平成15年まで空欄が続く)
いくつかの会社に勤めたけれど、賞与のない会社はなかったはず。
なのに「標準賞与額」が空欄の期間多数。
転職もしたし、アメリカに転出していた期間もあるので何かの手違いかと思い、日本年金機構に問い合わせてみた。
すると、耳を疑う回答が!
平成15年4月より前に標準賞与から徴収された「特別保険料」は、基金に寄付されました。結果、標準賞与の欄は空欄になっています。
えっ、寄付 ・・・聞いてないんですけど
平成15年4月を境に制度が変わりましたので・・・
詳しくは↓
そんな説明で納得できると思ってるのか!? そもそも寄付とは寄付する人が寄付する対象を特定して寄付しようと思った時に成立する行為であって、知らないうちに寄付させられていたなんてあり得ない
と心の中で喚いた。が、電話の向こうの人にこれを言ったところで時間のムダ
早々に引き上げることにした。
それにしても・・・ひどい
ちなみに私のサラリーマン期間の大半は成果に応じてボーナスが支給される会社。
基本給(年金上は標準報酬額)をあてにせず、自分で稼いで生計を立てるという仕組み。
そのボーナスで納めていた保険料が寄付されたとなると、イタすぎて涙も出ない・・・
そういう雇用主の厚生年金には、いわゆるJ〇LやS〇NYなど、手厚いと言われる大企業のような年金上のベネフィットもない。無論、ジョブ・セキュリティも。
そのリスクを反映した給与体系の上に支払われるボーナスであり、差し引かれたであろう「特別保険料」だったはず。
なのに、そいういうリスクプロファイルへの考慮なしに、稼いだ金額に一律に課される保険料が寄付されていたなんて
しかも、後出しジャンケン。
ずるい
いえね、これから年金制度に加入する世代のことを考えるとそんなことぐらいでガタガタ言うな ですよ。はい、わかってます!
でも、制度を設計する人たちに言いたい。
こういう不意打ちを寄付という言葉で片付けるの、やめてもらえませんか?
そして年金にもっと明るい未来を!
日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産規模は世界最大↓
(Consultancy.orgより)
でも年金制度の評価は世界で32位↓
マーサー CFA協会 グローバル年金指数ランキング(2020)(Mochaより)
この悲しい現状打開のために、例えば噴火で今も拡大を続ける西之島や南鳥島近海のレアアース採掘事業にGPIFで出資して、そのあがりを年金の原資にあてるとか・・・
そういうのはアホの妄想でしょうか?