CNNをして「タイムカプセル」(https://www.cnn.co.jp/travel/35050884.html)と言わしめた旧ホテルオークラ。
一見古風なこのホテル、創業者大倉喜七郎による「世界をもてなす舞台」とか「欧米の模倣ではなく日本の美を体現する」という思いを実現すべく、谷口吉郎をはじめとした建築家や画家、彫刻家、華道家などによる意匠を結集したジャパニーズ・モダンの最高峰だったらしい。
あの空間の何とも言えない心地よさは、計算しつくされた美とホスピタリティの結晶だったのでしょう。
旧本館 (CNNより)
旧本館 メインロビー(ホテルオークラより)
障子越しに柔らかな光が
取り壊しが決まった時、「さようならホテルオークラ」と大々的に報道されたので、もうないと思っていた。
でも今日、神谷町を通りかかったら、まだやっている! 別館だけど。
で、入ってみました。オークラのレストランの数々も絶賛営業中。
本館よりひとまわり小さいロビーもそのまま
昭和っぽい家具
レトロな案内表示
そして来月には新しく建て替えられたホテルオークラ東京がオープンする。
数日前に新本館を内見したコンシェルジュ氏によると、メインロビーには、旧本館のスタイルやテイストが忠実に再現されているらしい。
新 ホテルオークラ (日経より)
新ホテルオークラ メインロビー(PRTIMESより)
ひとつ残念なのは、今も別館で営業中の「ハイランダー」というバーが新本館に移転しないこと。そして別館で営業継続する「ハイランダー」は、その名前も消えて「ロビーバー」(なんか素っ気ない)になるそうです
ハイランダー (ホテルオークラより)
「オーキッドバー」という名のメインバーほど肩の凝らない、でもお酒のおいしいバーでした。
これもタイムカプセルに閉じ込めておきます。