9月14日から長崎県の21市町村で開かれていた国民文化祭と芸文祭が11月30日に終了しました。その間、約180の地域で様々なイベントが開催されていました。
そのうちの1つを紹介します。これはその期間に雲仙市国見町の神代小路の「くうじの灯りフェスタ」に行った時のものです。
江戸時代は佐賀藩の飛び地だった島原半島・雲仙市の神代小路は昔ながらの武家屋敷や古民家が並んでおり、国重要伝統的建造物保存地区に選定されています。私はほぼ毎年、春の緋寒桜の季節に訪れて写真を撮らせて貰っています。
250年以上、地元の人々が大切に守ってこられたこの風情ある街並みが灯りに包まれます。
鍋島邸の長屋門に通じる入り口では竹灯籠と青い光が出迎えてくれます。
鍋島邸の正面を通り庭園に向かうと、灯りが見えて来ました。
中に入って見ると、その美しさに圧倒されます。
これは以前撮った庭園の様子ですが、ここに先ほどの竹灯籠が所狭しと飾られていました。この写真の左側の上に小さな丘があります。
これがそこに咲く緋寒桜の木の様子を撮った2月頃の写真です。楽しい「メジロの舞」もここで撮りました。
庭園いっぱいに竹灯籠と竹籠のようなぼんぼりが並んでいます。
奥の方には鍋島邸の家の灯りが窓から漏れていました。
本当に幻想的な灯りが印象的でした。
手前には大きな灯りが、奥にはすごく細かい灯りがみえるように竹が彫られています。
周りの光を弱めると、大きな光の穴だけが浮かび上がり、不思議な世界が広がります。
国重要文化財の鍋島邸の玄関には四季をイメージしたプロジェクションマッピングが施されていました。赤色は正に緋寒桜が咲いているように見えました。
これは春に撮った昼間の写真です。
初日には250年前から伝わる住民による伝統芸能「鳥刺し」が披露されました。
江戸時代、殿様が鷹狩りをするのに必要な餌としての鳥を、鳥もちを付けた長尺竿で捕まえる様子をコミカルな歌と踊りで表現しているとの事でした。
9月14日、天皇・皇后両陛下が来席されて開会された「ながさきピース文化祭」も早いもので11月30日に終わりました。数多くのイベントが各地で行われ、長崎県らしい平和を願うイベントも多くあり素晴らしい大会になりました。その中でも、私は毎年春、緋寒桜の撮影でお世話になっている神代小路の「くうじの灯りフェスタ」に行かせて貰いました。初めての試みという事でしたが、その美しさには大変感動しました。来年の国文祭・芸文祭は高知県で開催されるとの事です。
















