ツクシシャクナゲは諫早市の市花で、その上品な美しさから「多良岳の貴婦人」と呼ばれています。
4月19日より多良岳で「しゃくなげ祭」が始まりましたので行ってきました。
ツクシシャクナゲは主に多良岳と犬ケ岳(福岡・大分県境)の2か所に自生しており、その群叢が国の天然記念物に指定されています。ツツジや他のシャクナゲ類の花弁の殆どが5枚なのにツクシシャクナゲの花弁は7枚なのが特徴です。
よって様々な種類があるシャクナゲの中で最も美しいのが九州に自生するツクシシャクナゲであると言われています。そこで江戸時代、日本の様々な事を世界に紹介した長崎・出島の商館医・シーボルトは、この花を日本植物誌に記載し世界に知らしめる事となりました。
(シーボルト日本植物誌 大島秀章監修より)
一般的には蕾の時は濃いピンクで、開花と共にピンク色が薄くなり白い花びらに変化して行くようです。
しかし開花してもピンク色のままの花もあります。貴婦人にふさわしい色ですね。
淡いピンク色を残して白に近い花もあります。この色も素敵ですね。
全くピンク色を含まず白い花だけの所もありました。
淡いピンク色の花でハートマークを造っている木もありました。
シャクナゲまつりが始まったので多良岳のしゃくなげ高原に行ってきました。行くのが若干早かった様で、まだ満開ではありませんでしたが、それでも相変わらず上品な貴婦人の姿(高嶺の花の語源?)を見る事ができました。それと今回は思わぬ出会いと発見がありました。と言うのも、国の天然記念物であるシャクナゲ群叢の保護活動をされている協議会の会長さんと出会い、近くの大渡という所でも多くの花が見られると聞きました。また、そこには湯江から轟の滝(崖が崩れて閉鎖中)の方に向かうと、林道しゃくなげ線が整備されており、比較的行きやすいとの情報も得ました。そこで次回はその大渡のツクシシャクナゲについて紹介したいと思います。








