長崎名物・精霊流し(盆祭り) | 長崎回縁隊のブログ

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そして、少しでも一隊化できる場所があれば最高ぜよ。

長崎ぶらぶら節の唄の中に出てくる「長崎名物、はた揚げ 盆祭

り・・」の盆祭り(精霊流し)を見に行ってきました。

 

最初に登って来たのが、小さな精霊船。ここ県庁坂は緩い坂道になっており、思案橋方面から船を流す(集める)大波止へ向かいます。

 

NBCテレビのカメラっマンが私のいる前面にカメラを据え付けたり、移動して船の前に行って撮影をしていました。

それが深夜12時からの「長崎精霊流し」として放送されました

 

これは「スナック絆」のママさんの舟です。主に初盆を迎えた家では船を造って町中を練り歩き、それに故人の霊を乗せて西方浄土へ送り出します。この船はテレビでも紹介されました。

 

夕方5時過ぎると交通規制がなされ、思案橋方面からの行列ができるようになってきました。


やや暗くなってきて、大勢の人々に囲まれた大型の舟が登って来ましたが、葬儀社のもやい(共同)船でした。周りの人たちは御遺族の方々です。

 

舟の飾りつけは故人の好物や趣味にちなんだものが反映されますが、この方は藤の花が大好きだった様です。この船もテレビで紹介されました。

 

この船には生前の思い出の写真がいっぱい飾られていました。


精霊流しと言えば爆竹ですが、ものすごい量が爆発・消費され県庁坂は一面、花火のカスだらけとなりました。私の方にも何回も飛んで来て危険を感じました。

 

爆竹は悪霊を追い払うと言う意味があるそうですが、それにしてもその音はすさまじく、家に帰ってもしばらく難聴気味のままでした。耳栓をすべきでした。

 

中には「長崎くんち」のつもりなのか、精霊船をグルグルと回す「くんちパフォーマンス」をして、警官から注意を受ける強者たちもいました。

 

くんちと言えば、樺島町の演し物「コッコデショ」が有名ですが、樺島町のもやい(共同)船も「コッコデショ」にちなんだ型に造られていました。

 

しかし、くんちの様に太鼓台を持ち上げることは無く、担ぎ手はかわいい花火を手に持って整然と進んで行くのが印象的でした。

 

これは元船町がくんちで奉納する唐船祭にちなんだ精霊船です。

長崎名物は はた揚げ 盆祭り の次に続くのが秋の長崎くんちで、これも長崎人が大好きなお祭りにちなんだ精霊船です。

 

これも又、くんちで奉納される龍踊を模した船ですが、ペット霊園の精霊船です。長崎ぶらぶら節で歌われるように、長崎人は精霊流しとくんちが大好きなんでしょうね(もちろんハタ揚げも)。

 

長さ2m以上の舟は今年714艘が出されたそうです。昔は本当に海に流していたそうですが、今はどうなっているのか最後まで追いかけてみました。

 

多くの舟が大波止のフェリーが停泊している岸壁に運ばれていきました。ここには五島行きのフェリーさくらⅡが停泊しています。

 

一番奥には重機が待ち構えており、次から次へと精霊船が運ばれてきて壊されていました。

 

華やかな世界から一転、船はここで破壊されますが、故人の霊は舟を離れ、長崎港から西方浄土に向かって飛んで行っている事と思われます。さようなら・・・また来年の夏に・・。

賑やかさの中にも寂しさがある長崎の風物詩の精霊流し。同じような風習は東南アジア一帯で見られるそうですが、長崎の特徴としてパレード形式で賑やかな事、船に色々なアイデアを入れ込んで造られている事が挙げられるそうです。これが終わると暑い夏が過ぎて行くはずですが、まだまだ続きそうです。ひょとしたらこの暑さがみんな大好きな秋の大祭のくんちまで続く?まさか!!