世界遺産があり、美しい景色が広がる外海地区の入り口にあたる黒崎永田湿地公園を訪れました。
黒崎永田湿地公園は地図の赤い線に沿ったながさきサンセットロードのうち、外海地区(〇)の南端に位置しています。
サンセットロードである国道202号線を進むと、湿地公園の800m手前に駐車ペースがあり、ここから全体の景色を俯瞰的に見る事ができます。
左端の小さな山が小城(こじょう)、中央左の山が大城(おおじょう)で、その向こう側の中腹に「夕日が丘そとめ」や遠藤周作文学館があります。
小城、大城から湾を隔てて手前に湿地公園が広がっています。面積は9.8ヘクタールで東京ドームの2倍の広さがあるエコパークとなっています。
できるだけ手を加えずに管理することで、様々な種類の生物が生息する土地に変化して行きました。中央に観察池と観察施設、湿原内に6か所のトンボ池と歩行できる木道を配しています。
入り口には駐車場はもちろんバス停もあり、バスでの来園も可能です。
入ってすぐに木道があり、その右側には蓮池が作られ、初夏には蓮の花が綺麗に咲きます。
花の密度が高く、次から次に開花しては花托に変化しており、花托の方が多く見られます。
向う側に見える大城は溶岩ドームによりできたそうですが、蓮の花を山頂に重ねてみると、火山の噴火を想像しませんか?
湿地公園の中には多くの植物が生息しています。その中の1つがガマで、ソーセージの様に見えるのはガマの穂で、穂が弾けると綿毛の様になり飛んで行きます(中央の白いもの)。
これは観察施設で、窓からトンボや野鳥をはじめ多くの生物を観察する所です。
覗き窓から覗くと、相手に気付かれることなく、多くの生き物を観察できます。
シオカラトンボとオニヤンマのニアミスを観察。
オニヤンマは長崎市の絶滅危惧Ⅱ類です。
ガマの上にも多くの赤トンボが飛んでいますが、他にも多くの種類のトンボが見られ、日本有数のトンボの生息地と評価されるそうです。
少し雲がかかっていますが、夕日が小城と大城の間に沈もうとしています。
5分後には中心に沈み始めました。
沈んでしまった後、急いで道の駅「夕日が丘そとめ」に行くと7分後に到着して、そこからの外海の景色がこれです。
8分後に再び戻って撮ったのがこれで、最初の写真から30分、日没後から20分が経過していました。従って約30分のマジックアワーを楽しみ、その間に道の駅まで往復できました。
その景色や歴史的が有名は外海地区の入り口にある黒崎永田湿地公園と、その先の小城、大城の美しい夕景などを見て来ました。この湿地公園には数多くの動植物が生息し、さらに新しい生物が次々と入り込んできており、自然に触れて学べる絶好の場所となっています。