雨の中のふたつ星4047 | 長崎回縁隊のブログ

長崎回縁隊のブログ

ご縁が回って、全国の方々と知り合えればと思います。
そして、少しでも一隊化できる場所があれば最高ぜよ。

佐賀県と長崎県(西九州)の海めぐりの観光列車「ふたつ星4047」に乗って来ましたが、あいにくの雨でした。

 

武雄温泉から有明海沿岸を走る有明海コース(青い線)と、長崎から大村湾沿いを走る大村湾コース(黒い線)の2つがあり、今回は有明海コースに乗りました。

 

 

10時22分の武雄温泉発の列車に乗るために、長崎から新幹線に乗り30分で武雄に到着。小雨煙る中、武雄駅にふたつ星が入って来ました。

 

ふたつ星は佐賀県と長崎県の二つの県を、4047はこの列車が旧国鉄時代に造られたキハ40形とキハ47形であることを表しています。パールホワイトの車体にゴールドラインが特徴です。

ふたつ星と4047のロゴには黒とゴールドが使用されています。

 

1号車と3号車が指定席の普通車で、2人掛け席、3人以上で利用するBOX席、窓の方を向いて座るカウンター席などがあります。

 

2号車がラウンジ40と名付けられたビュッフェ・ラウンジ車で、誰でも自由に利用できます。

 

最初の停車駅は江北(こうほく)駅で、以前は肥前山口と呼ばれていました。8分間の停車でしたが出店が出ていて皆さん一斉に買い物をされていました。

 

江北を出ると、広い麦畑が広がっていましたが、この平野で採れる米が次の肥前浜での酒造りと関係があるとの事でした。

 

また車窓から川の港である船津が見え、川岸に数隻の船が停泊していました。江戸時代はこれを利用して酒が運搬され、その一番のお得意先が長崎で、やはり甘めの酒が好まれたそうです。

 

肥前浜駅に到着し、大歓迎を受けました。

 

多良岳からの豊富な水、平野でとれる米、そして川や有明海を利用した運送の3つが揃ったこの辺りでは昔から酒造りが盛んで、ホームでは酒の飲み比べが行われていました。17分停車。

 

ここはまた長崎道とは別の佐賀と長崎を結ぶ道、長崎道の宿場町で、今も多くの酒造場が立ち並び、伝統的建造物群保存地区に選定されています。

 

次は多良駅に停車しましたが、そこには幸せの鐘がありました。多良は「良いことが多い」と書くので、ここで鐘を鳴らせば幸せになれるとの事でした。ちなみに町名は太良町です。

 

鐘の隣には太良町「月の引力が見える町」というパネルがありましたが、近くにある海中鳥居でそれが分かります。これは昨年訪れた時の写真ですが、有明海の干満差がかなり大きい事が良くわかります。

 

長崎県に入って、ここは小長井駅で、海に近い駅として有名です。雨なので海の色も白っぽく、もちろん対岸の雲仙普賢岳も全く見えませんでした。傘をさして何とか撮影しました。

 

これは以前撮った写真ですが、天気が良いと対岸の荒尾などの熊本県や島原半島の雲仙普賢岳が綺麗にみえます。また途中で有名なフルーツバス停が見える所もありました。

 

諫早に1分だけ停車して、その後は長崎本線の旧線を通り長崎へ。最初のうちは大村湾沿いを通るので景色は最高のはずですが、雨がひどくなりました。そこで、以前に丘の上から撮ったふたつ星4047の写真を載せました。

 

少し行くと、ここは福山雅治さんの歌の中に「弓型に続く線路」として出てくる場所ですが、今回は雨に煙っていました。晴れていればこんな景色が楽しめます。写真の列車は2年前に引退したキハ66形,キハ67形のシーサイドライナーです。

約3時間かけて長崎駅に到着しました。あいにくの雨で、楽しみである有明海や大村湾の美しい景色は見れませんでしたが、各駅でのおもてなし、買い物、食事、写真撮影などで、あっという間に楽しい旅が終わりました。旅の最後の方の写真は以前撮ったものですが、晴れていたら、こんな風に見えたはずで、もっと感激したと思います。次の大村湾コースの時ははきっと晴れると信じましょう。