「資金力」は選挙戦の行方を大きく左右するKSFの一つである。


ヒラリーVSオバマの天王山として注目されたスーパーチューズデーは、両者ほぼ互角の結果に終わった。

注目すべきは大口献金者を抱えるヒラリー優位との下馬評を覆したオバマの善戦であろう。


2007年には、ヒラリー陣営が労働組合を中心とした大口集票団体から$118Mを集め、組織票をバックにつけたことでほぼ優位性は固いとの見方が定着したようではあった。


一方のオバマ氏は新鋭候補であり、ヒラリーほどの大型の組織票は見込めない環境の中、結果としてインターネットを通じての小口支援者(下は3ドルから!)の集大成として、$100M超を集めた。


彼が意識的にこの戦略をとったのかは未知であるが、少なくともオバマの支援者は大国のロングテール部分である事は判明した。


アメリカほどの超大国ともなると、価値観を持つ少数派(テール部分)分布のマスは全く馬鹿にならない。

数がものを言う選挙戦で、インターネットを使ってこのテール部分の最大公約数に訴えかけることを狙ってやったのだとすれば、全く見事だとしかいいようがない。


zangyo


『「残業ゼロ」の仕事力』 吉越浩一郎著



■読後感

面白かった。

残業に関する考え方には同意。

仕事を人生における「ゲーム」と割り、残りを「本生」とする生き方は明快でうらやましい。

自分のワークライフバランスは・・・と振り返り、少し反省した。興味の範囲を広げよう。

また、ロジックとGNN(義理・人情・浪花節)の中庸が大切との下りは、またもや『地頭力を鍛える』とリンクしている。ここらへん、本当に重要なのだろう。



■まとめ

「1日あたりの仕事量」を追求すると以下のデメリットが生じる。

・とりあえずの「仕事量」は達成されるので、達成までのプロセスの本質的な問題点が見えなくなる。

・ある意味「あたりまえ」の結果しか残せない。

・ダラダラと残業が増え、ワークライフバランスが悪くなる。


これを解消するのが「デッドライン」を決めるタイムボックス思考であるという。

決められた時間の中で、ベストエフォートの解を求めることで、生産性が飛躍的にアップするのだそうだ。

変化の時代を勝ち残るためには、「スピード」と、それを達成するための「トップダウン・リーダーシップ」が必要となる。


以下引用「仕事と人生を同一視しない。仕事を客観的に見て、会社にとって最良の結果を出すのがプロフェッショナル」 「仕事≠自己実現・夢そのもの」


■「へ~!」

がんばるタイム:誰にも邪魔される事無く自分の仕事をひたすらこなす時間。私語禁止。「ノー残業デー」とセットの環境。

GNN:義理・人情・浪花節

TTP:徹底的にパクる


hakken

密かにブログを再開させる事にした。

元々日記が続かない人だが、深く考えずに気付いた時にエントリーすればいいや。

今年に入って既に何冊か本を読んだので、読後感を中心に適当なエントリーを入れていく。



『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』 小宮一慶著


■読後感

面白かった。今年は「intellectually proactive」になろうと決めた!

こういう人は確かにいる。

個人的には、相場センスを養う意味で、やはり株を早期に再開したい。

今月の目標だ。


■まとめ

いくつかの習慣を身に付ければ、いわゆる「目聡い人」になる事は可能であるらしい。

いくつかの習慣とは大まかに以下のような流れを指す。

(1)広いトピックに関心を持ち、

(2)個別のトピックに対し、「なんでだろう?」の疑問を持ち、

(3)独自の思考論理に基づいた「仮説」を立ててみる。

(4)「仮説」をメンテナンスしていく。


なかんずく(3)は重要であり、以下仮説力を伸ばす施策の概略を抜き出す。

・ヲタク的こだわりを持つ。

・日常から得られるデータを定点観測をし、その背景を推測する。

・責任感をテコに「問題解決」を重ねる。...etc


このあたり、先日読んだ『地頭力を鍛える』と内容的に多少リンクしている。

ロジカルシンキング+αといった位置付けで、昨今このような「考える習慣」系の話題性が高まっているようである。確かにマネジメント職のプロフェッショナルになるには、「能動的に課題を発見する力」は不可欠の素養であろう。


■「へ~!」

ところで、アメリカ人って住宅ローンを組んで、ひとたびその不動産価値が上昇すると、ローンを借り替えて

差益を現金化して旅行とか遊びに使っちゃうってホントですか!?すごい!これはもっと知りたいわ。

サブプライム問題の根深さの一端がここにあるのか。。。