インドには未だ「日本人のものづくり」が出来る環境がない。


日本人のものづくりのできる環境とは、簡単にいえば整備されたインフラである。

現段階では、高速道路こそ整いだし、その証左に世界の流通産業がインドを席巻し始めてはいるが、製造業のFDIはまだまだ少ない。製造業のためのインフラが整えば日本のメーカーはこぞってこの巨大市場に進出していくであろう。そのタイミングをX点としよう。


我が業界に置き換えて云えば、X点は、そのまま進出競争の激化を意味する。参入障壁が低下し、あらゆる同業他社がインドを目指すこととなる。


優位性をどこに探り当てるか。


それには未だ参入企業の少ない「今」への投資で、将来のシェアを買うことだ。中堅どころの同業企業に資本参加し、日本の価値基準を持ち込む事無く、現地の価値基準で収益を追求してもらうのである。当然X点までは、投資先企業への技術移転を進め、日本の技術競争力を武器に現地でのシェアを追求することとなる。


近い将来のX点で、仮に競争が始まったとしても、それまでに築き上げたネットワークをバックに、競争優位を発揮する事が出来る。


もちろん簡単にはいかない。が、なんとなく最近そんなシナリオを描いている。


以前、mixiで初めてブログをやったわけだが、私が書いていることが知人に判ってしまって、

あんまり思い切った事が書けず、つまらなくなって止めてしまっていた。


しかしやはり書くことでしか暗黙値の言語化はできない。ついつい色んな良い事を思いついては忘れてしまう。


「特定の誰かに積極的に読んでもらう」ために書くことは止め、あくまでも「自己の言語化」のためにブログを再開しようと思う。これなら出来る。


そのうちweb上の誰かがこのブログを「たまたま」読んで、「ホー」と読み流してもらうことになるかも知れないが、それはそれで良い。不特定多数の人間に開かれた、誰が書いたか判らないけれども、なんかこの文章面白いなと思える知的な文章の切れ端。


それが日記≠ブログだと思う。