国公立大 前期入試終了 | 夜の風、あるいは羊の咆哮

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国公立大学前期入試が終了。



今年の高3生には


俺の全精力を傾けてきた。



彼らの実績が


すなわち今年の俺の能力


と言えるのではないか。



どれだけできたか。



もう、考えるのはやめよう。



発表の日まで


じっと待とう。



人事を尽くして天命を待つ。



とにかく


もう、入試は終わったんだ。



これが大きな区切りかな。



俺の今年の仕事の


大きな区切り。



もちろん


中学生の入試も控えているし


国公立中期、後期もある。



だけど、


今年1年間の


俺の大きな挑戦は


これで一区切り。



今までできなかったことをやろうとした


全精力をかけた挑戦が


これで終わった。



昨日、


このブログを


最初から読み返してみた。



まぁ、たいしたことは書いてないんだけど、


そして、今思えば恥ずかしいことばかりなんだけど、



それなりに、


俺なりに、


必死で戦ってることがうかがえて、


まぁ、それはそれでよかったかなと。



初めて校長に就任し、


右も左も分からない状態。



それが落ち着きをみせた5月に


このブログを書き始めている。



校長1年目。



俺の挑戦が詰まっているブログ。



その挑戦が一段落した今日、


このブログを終わらせる


いいタイミングではないかと思う。



俺の挑戦が終わったその日に


このブログを完結させよう。



最後の記事が


「国公立大 前期入試終了」



それでいいじゃないか。



別段、特定の読者がいたわけもない。



仲の良い同僚と一緒に始めたこのブログ。



同僚には申し訳ないが、


ひと足お先に終止符を打とう。



もちろん、


仕事は変わらずがんばろうと思う。



相変わらず


熱い俺でいようと思う。



今年の高3生には


多くのことを教えてもらった。



「熱くなる」とはどういうことか。


「本気になる」とはどういうことか。


「がんばる」とはどういうことか。



彼ら彼女らへの恩返しとして、


それを体現していかなくてはならない。



そして


高3生が何年か後


ひょっこり現れたとき、


相変わらず熱い俺でいようと思う。



変わらない姿を見せてやろうと思う。



相変わらずこの席に座って、


笑顔で迎えてやろうと思う。



彼ら彼女らは


これから新しいフィールドで戦っていくだろう。



これからどんどん成長するだろう。



これからどんどんここから離れていくだろう。



一方で俺は


常にこの場所に留まり続ける。



彼らのために定点として


ここに留まる。



それが入試後でもできる


俺の役割だ。



何か困難に見舞われたとき、


どうしても気分がのらないとき、


何かに行き詰ったとき。



ここに戻ってくればいい。



自分が座っていた


自習室の椅子に座ってみればいい。



あのとき


どんな気持ちで国公立入試を迎えたか。



あの席でどれだけがんばったか。



それを確かめにくればいい。



そうすれば


自分がどれだけ成長できたか


確認できるだろう。



自分がどれだけ遠くまできたか


確認できるだろう。



高3のあのときから


どれだけ年月が経っているか


確認できるだろう。



そして、また


自分たちのフィールドに戻っていけばいい。



高3生が将来、


自分の立ち位置を確かめたいとき、


そのときのために


俺はここに留まる。



この席に座っている。



変わらない姿でいる。



それが学び舎の


役割なんだろうと思う。




今年1年間、


本当に楽しかった。



彼ら彼女らと


大きなものに挑戦してきた、


その一日一日が


大切な宝物として


俺の記憶の中に


ずっと残り続けることでしょう。



今まで、


俺の生徒でいてくれて


本当にありがとう。