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21.ひと夏の、二人
「 うわぁ~・・、ここが黒木さんの実家ですか? 」
門構えからして違う、
以前、今は居ない先輩に連れ添った時には。もう少し暗い雰囲気がしたような記憶があるが、今この瞬間は新しい檜の香りがし。入口の門も大理石が重なって作られていた
これは繁盛している。それも生半可ではない。何故ならば、卓巳と二人で見上げている。その時でさえ、自分達を余所に大型の観光バスが横を通り、その門に入って行くからだ
「 こんなに凄いんですね、名湯100選と言うからには。もう少し古い感じの旅館っていうか、湯治場みたいな雰囲気だと思っていましたよ 」
自分が見た時には確かに、そんな雰囲気だった。だからこそ、こうして驚いてるのだ
それでも、いつまでも門の前でくちを開き、立ちすくんでいる訳にもいかない。連絡は黒木がしているのだ、堂々と入れば良い。これも、あのウーマとかいう架空の生き物を探した褒美なのだから
「 よし、卓巳行くぞ 」
「 そう・・ですね、こんな場所でずっと立っていても。何も変らないですよね、じゃあ!行きましょう 」
豪勢な佇まいに息を飲み、最初の一歩を踏み入れた。門の前も外も、確か土は同じだが。気持ちの中で何かが違う
とりあえずは、大型バスが進む同じ方向へ。そして徐々に見え始める旅館入口前にあるらしい巨大な噴水。全てが初めてである
黒木は何も言っていなかったが、一体この数年で何が起こったのであろう
大スクリーンのような横長でガラス張りの自動ドア、それが受付エントランスの入口らしく。ドアの前で立っていた人間が歩いて訪れるオレ達をロックオンした
そして、その中でも。一番年長らしき女性が凄い勢いで歩き目掛けて来る。そのスピードは勢いがあり過ぎて、もしも彼女が自分でブレーキをかけなければ絶対にぶつかるパターンだ
「 お客様、いらっしゃいませ!!ご予約で宜しかったでしょうか? 」
「 いえ・・、あの。えっと先輩の 」
そこで女性の瞳は、オレ達が金ではなく。もしかしたら、どうでも良い的な人間かもしれないと、怪しむ瞳に変化し始めた
だから自分が前に出ると、大学で同じ学科を取り、古くからの友人だと。焦る卓巳を後ろに伝えてみる
「 あっ、あー!!はいはい、お伺いしております。そうでしたか、そうでしたか、てっきり 」
てっきりから突然我を取り戻したのか、何も言わなくなってしまう。その女性
こちらですと玄関エントランスではなく、
その脇に咲いている大輪のあじさいへと目掛け付いて来いよな素振りでオレ達を案内した
「 一般の方は、こちらへ 」
「 はぁ・・ 」
「 ねぇねぇ、何処に行くんだろうね。こっちから部屋に入るのかな? 」
いやぁ・・これは、物語的に理解しようとするならば。この下には釜飯爺がいるんでは、ないだろうか?
どこかで見たアニメ映画のように
「 では、ここからはお二人で、お行き下さい。担当の物が参りますので 」
ほら!!やっぱりだ!普段自分はアニメなど見ない!しかし、あの映画だけは国民的アニメだと言うから、勉学の為に鑑賞した
まさか、その勉学がこんな場所で役立つとは。誠に因果な物である
「 ん?オレ達、なんかアニメっぽくない? 」
「 そうか、やはりお前もそう思うか!!? 」
間違いではない
これはあくまでも、何かの冗談なのだ
だから本気にしなければ、きっと何かが動き出す筈だ
「 あー!!一さん!!馬だ、馬が走ってきた!! 」
「 えっ、ええぇっ!!マジででか!?とりあえず逃げるぞ!! 」
まさかの連続に
もしかしたらが、全く想像出来ず
オレ達は狭い中庭で、植木で作られた通路を必死で走り始めていた
・・つづく
すんません!!
めちゃ忙しい
片付けて
40分だけ走って
懇談行って
ぎりで帰宅して
書いて(少しだけ)
今度は20分後に歯医者!
眠たいよぉ・・
みんなもねむらず
ガンバですえ
なう
この先は何も
多分ありませんw
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