20.ひと夏の、二人(一止と卓巳）

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→ひと夏19.

20.ひと夏の、二人

「　と、言うわけだ。温泉にはお前達二人で行くが良い　」

卓巳がこちらを見る、
そして自分もそちらを見た

「　今、・・と、言うわけだ。そこから、確か聞こえたが。他に説明があっただろうか？　」

「　多分ないと思います　」

やはりそうだ、朝早くから横暴に訪れたと思えば。突然に怪しげな画像、そこからの今の言葉だ

「　黒木、今の言葉に主語があったのか？　」

「　あれ？言わなかったか。オレはこのウーマの手を研究するから、礼としての温泉は二人で行けば良い。そう言ったつもりだが　」

「　じゃあ、一さんと黒木さんの実家へオレ達で遊びに行っても良いの！？　」

黒木の言葉に卓巳が喰い付く。ただ何となくだが怪しげな予感がした

「　実家にはもう電話しておいた、だから今夜にでも発つが良い。一週間ほど羽を伸ばして来い　」

「　やったぁ！！一さん楽しみだね、早速列車の時間しらべなくちゃ　」

「　本当に無料なのだろうな？　」

変だ、特に貧しくも無いが
黒木でも裕福な環境ではない

月の終わりには学食で、ただのかけ蕎麦を食べているのを何度か見た事がある。

それだけにウーマだとしても、・・
こんなに上手い話があるのだろうか？

「　もちろんだ、それに飯も存分に食えるぞ　」

飯も・・、まぁオレ達を騙しても。黒木には何の得も有り得まい。ここは信じ、好意に甘えよう

場所は知っており、オレ達は身なりを整えると洗濯した服を夕方まで干し。残りはベッドにかけて出かける事にした

夕方の在来線、単線だが一日に往復する本数に限りがあり。乗っている人間は結構多い、それでも座れない事はなく。卓巳は夕焼け空を窓の外を身体を斜めにし横顔で見ていた

「　温泉ですよ、楽しみですね。元々、オレ達風呂好きですもんね　」

「　嫌いでは無いが、お前ほどではない　」

どっちでも良いです。そう笑い、リュックから甘い香りのする洋菓子を取り出す

「　こっちがシナモンで、こっちはオレンジピールのクッキーです。一さんどっちが好きですか？　」

「　シナモン・・、それはどうした？　」

手の中に収まるサイズの円形のクッキー、それを小さな髪箱から取り出し自分へ渡してくれる

「　先日手伝いをしたケーキ屋さんで貰ったんです。数日家を離れますって、さっき挨拶して来ました　」

だから駅へ先に行くように言ったのか。卓巳は残りのオレンジクッキーをくちに入れ、頬をリスのように膨らませ

オレにも食べろと手の中のクッキーをくちもとへ持って行こうとする

「　そんなにしなくても自分で食べる　」

「　だって、凄く美味しかったんです。だから一さんの感想も聞きたくて、このクッキーもオレが少し監修したんですよ　」

いつの間か、この地に馴染み。人の良さから付近の人間とも輪を広げていた卓巳。自分のように不器用な人間には到底真似が出来ないだけに、微かにだが羨ましく思う

ここからは長野に向かい、その一つ手前の安茂里で降りる。乗換えが上手く行けば一時間半ほどで着くだろう

ここは次の乗り継ぎ駅の篠ノ井までは少し時間もある、体力温存の為に寝ておきたい

腕を組み卓巳に後は任せ寝ようとした

「　一さん、これ。次はこれ食べて下さい、新作なんです　」

黒木と言い、こいつと言い
どうしてこんなにも、人の眠りを妨げるのだろう

「　後で食う、今は寝かせてくれ　」

「　せっかく二人の初めてなプチ旅行なのに。寝ちゃヤです　」

「　旅行などではない、あくまで湯治だ　」

そして再びまぶたを閉じたが
今度は無理矢理に唇の隙間に

チョコレート味の棒状の物が、半ば無理矢理に入って来た

・・・つづく

色気ねー笑
温泉に向かう、若い一さんと卓巳くん
大好きな若櫻葉の中途半端にイチャるシーン♡

電車でお菓子を食べさせようとする卓巳くん

それを嫌がり眠い一さん。。
萌える♡

さて、今夜は夕飯時に嵐会
みよーっと

ウォーキングに誘ったけど
嫌らしい

あ！ＶＳ嵐やん今日
そっちが先だ

ってことで
今日はちょっと仕事忙しくて
帰りに畑寄ってたらこんな時間になりました

つるむらさきを収獲してきた
バジルも茎ごと取って来たよ

大きくなりすぎてね

なう