お留守番・春4-4.(櫻葉小説・王子王子短編 | なうのこたつ保管部屋

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【※無断に話や内容転写利用、画像利用はお断りします。別公式小説サイトにてオリジナル名にて上げています】

このお話は
以前ずっと書いていた


王子王子の短編になります♪



初めての方は
テーマ:王子王子( 櫻葉小説に
説明ページが2Pあります




本編最終話
王子王子Last




テーマは
櫻葉storyに入っています♪




本日は9時から
王子王子書いております







4-4.お留守番・春




結局三日分の荷物を持ち


オレは二人でシャワーに入り
サッパリし眠りたかったが


親父が腹を空かせてるって、
出来た嫁はオレを運転させ実家へと連れて来てしまう



マジでその辺の女でも、ここまでのレベルは気が効くまい




もちろんチャイムなど鳴らさず
そのまま駐車場へ車を置き、勝手口から家に入った



そうだこう言う所も、親父一人では無用心で



「 来たぞ 」



リビングで釣り三昧夢気分とか
オッサンが好きそうな番組をビール片手に飲む姿を背中から見れば



自分の父でもピザでも食っておけと言いかけた




大体、この男のせいで
オレも雅紀も飯も喉を通らないほどの哀しさと寂しさを覚え



二度と会えない日々を覚悟した



なのにだ、何が釣り三昧夢気分だ



ふつふつとした怒りに・・




「 春先生、こんにちは
だし巻き卵作りに来ましたよ 」




突然な声に一瞬驚きつつも、
雅紀が自前のエプロンをかけながらキッチンへ入って行く姿を見れば



再びテレビを見始めた




「 仕事は? 」



「 休暇が取ってある 」



じゃあ何で母さんと一緒に行かねぇんだよ



「 翔ちゃん、大根おろし擦って 」



キッチンから可愛いオレの奥さんに呼ばれ、とりあえず休戦



引き出しから探し
目の細かい物、小さなケースが乗るタイプ


そしてギザギザとした物を取り出し雅紀に見せた



「 あのね、その鬼おろしのが良い 」



「 了解 」



冷蔵庫の物を使って欲しいと
どうやら聞いていたようで


卵を混ぜながら鰹節で出汁をとる



「 何すんの? 」


「 ふふ、秘密。春先生ってね翔ちゃんに味覚が似てる気がするんだ、だから翔ちゃんの好きそうな物だよ 」




クソ可愛い・・



髪も元から紅茶飴のような色で
笑顔になればコーヒーは砂糖不要で飲める




それだけ可愛いのに
料理も得意で優しくて


その上、あっちも最高だとか



神様、
オレの連休を帰してください



雅紀との時間をどうか



「 翔ちゃん大根すれた? 」



「 あぁ、これで良いか? 」



考えながら擦ってしたけど
元々粗い物だからオレにも簡単だったらしい



炊飯ジャーには母親が炊いて行ったのか白米が出来ていて




それを丼に入れ
ふんわりとした出汁巻きを乗せると



その上にオレが擦った大根おろしを絞って乗せた





「 めちゃ旨そう・・ 」



「 ね?翔ちゃん好きなやつ 」



盆を探し親父の分とオレの分
雅紀のは後だって


居間の親父が座る、その前にある低いテーブルにそれを出した




「 これは・・、いつものじゃ 」



「 春先生、朝食も食べられてないって聞いたので。ご飯の上に出汁巻きと絞り大根、ポン酢が乗ってます。好みでしらすもあるのでお醤油軽くかけて食べて下さい 」




聞いただけで喉が鳴る



まず大根だけで
その後はしらす


不本意だが親父の隣にすわり飯をかき込んだ



うっめぇ!!
なんだこれ、


クローバーには無いのに
簡単に旨い物が出てくるとか魔法か



「 これはアッサリしてて良いね。さて、腹も満たされたから書斎で一仕事するか 」




結局、どうして行かなかったか聞けないまま



オレも大きなアクビをし、より眠くなってしまう



「 この器を片付けたら終わりだからね、一緒にお昼寝する? 」




「 えっ?フライパンとかボールは? 」



「 先生と翔ちゃんが食べてる間に洗っておいたよ、待っててね 」



なんかさぁ
何だろね、


雅紀が食べ終わった器を盆に乗せるから
後ろから抱き着いて脇の隙間からオレが持った




「 あはは、くすぐったい。落としちゃうよ 」



「 良いじゃん誰も見ていないんだから 」



一緒にキッチンへ行き、洗う間も張り付いてやる



そんなラブぃ会話をしていたら
階段の上から視線と大きな咳の音



「 あ・・ 」



「 後でお茶をお願い出来るかな、冷たい緑茶があると思う 」



オレと雅紀は二人電車ごっこの常態で
階段の上の春を見上げていた




「 分かりました、すぐお持ちしますね 」



そして閉まるドア



どうやら、この家で
一番のライバルは親父のようである


雅紀に何かするとは思えないが
ヤツはヤツで雅紀を気に入っている


目を離さないようにしなければ・・



「 じゃあ翔ちゃんお茶持って行くから、先に部屋で寝てても良いよ 」



ダメだ、
絶対に二人きりにはさせない



「 良いよ、オレが持ってく。雅紀は洗い物あるでしょ? 」



じゃあお願い出来る?って小首をかしげ笑うから



さっき出したけど
より良い睡眠の為に


もう一度出してから
昼寝をしょうかと


水滴したたるグラスを
何故かライバルである親父の書斎へオレは階段を登り持って行く事となった






















・・・つづく



ラブぃ一週間
やっぱ書けないので


来週に続きます


ここまでもゴネタのでね
卵おろし丼は

なうのランチで作りました
中々好評です


チビはポン酢とマヨが好きです


出し巻きはあえて巻かず
軽いスクランブルエッグで
半熟にしたら蓋をして5分ほどし

中で雪だるまのように転がし
筒状にしてご飯に乗せましょう


ふわふわ、ざっくりで
さっぱり旨いです


100均にモチが離れやすいチンできる兼の
鬼おろしが売っているのでお勧めです



今日は久しぶりの王子王子
楽しんでもらえたかな?


ツアー発表きたね!
大阪!!
*'◇')誕生日!

目標が出来たね
当たる気がしない!!

めちゃくちゃ興奮だわ!

なう




 

これからゆっくり
オレ鳴やzero
きか飴、他新章を
アップしてゆきます↓
エブリスタ★つむぎ部屋