「幻の光」を鑑賞しました。
1995年に製作された本作は是枝裕和監督の長編映画初監督作品であり、江角マキコは初映画出演で主人公を演じた。本日からこの1月に能登半島で起きた地震により甚大な被害を受けた、本作の舞台である石川県輪島市を支援するため、デジタルリマスター版でリバイバル公開されています。
子供の頃に祖母が失踪したゆり子(江角マキコ)は、祖母を引き止められなかったことをずっと後悔していた。大人になり結婚し、息子を授かり幸せに暮らしていたが、ある日動機が分からないまま、夫の郁夫(浅野忠信)が突然自殺をしてしまう。再び愛する者を失った悲しみと苦しみを抱きながら、奥能登の小さな漁村に住む民雄(内藤剛志)と再婚する。新しい家族と再び平穏な日々を過ごしていたが・・・。
プロデューサーの合津直枝氏は語っている。「『幻の光』の映画化権をくださいと、宮本輝邸を訪問してから映画公開まで4年近くの歳月を要した。監督も主演俳優も新人、チームを率いる私自身がまだまだ映画界ではズブの素人であった。新人たちに映画界の扉は硬く閉ざされたままで、出資も配給の目途も全く立たず、この企画を諦めるために輪島に向かった。だが、ふと立ち寄った輪島市観光協会の方に『こちらでやれることは応援しますよ』と言われ、朝市組合は全面協力を申し出てくれ、映画『幻の光』は、現実に動き出した」
しかし、今はもう朝市通りは消え、主人公が暮らした港町は孤立化している。だが本作には29年前の、厳しくも美しい輪島の姿が、鮮明に描かれている。






