「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」 | 夢の彼方に

夢の彼方に

折に触れて鑑賞している様々なライブやアート、スイーツについて
綴っています。

「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」を鑑賞しました。

アカデミー賞主演男優賞に2度輝く名優アンソニー・ホプキンスが、ナチスの脅威から669人の子供たちを救った実在の人物を演じた、実録のドラマ。

 

時は第2次世界大戦直前の1938年、ロンドンで株式仲買人の仕事していたニコラス・ウィンストン(A・ホプキンス)は、ナチスから逃れてきた多くのユダヤ人難民がプラハで悲惨な生活を強いられていることを知り、プラハへ飛ぶ。その実状に愕然とし、子供たちをイギリスに避難させる活動〈チェコ・キンダートランスポート〉を組織するが、イギリスでの里親探しや、ビザの発給、資金難など、問題が山積していた・・・。

 

本作品の公開までニコラス・ウィンストンの存在を全く知らなかったが、オスカー・シンドラーや彼のほかにも数百人単位でユダヤ人難民を救ったヨーロッパの人々がいたのだろう。

日本でも、リトアニアで「命のビザ」を発給した杉原千畝、杉原のビザによりウラジオストクに着いた難民を本省の厳命を無視して「人道的配慮により」日本行きのビザを発給した根井三郎がおり、敦賀港へ着いた難民を支援し、アメリカやカナダ、上海に送り出した「静かなる英雄」小辻節三がいる。

また、「命のビザ」から遡ること2年前の1938年には、満州で2万人ものユダヤ人難民を「ヒグチ・ルート」により救済した、樋口季一郎陸軍中将がいる。