アイフルのCMじゃなくて、ひとつ屋根の下の、「愛はあるのかい」


愛と言えば、5世代先祖を登っていくと、愛五郎と言う名の先祖がいた。キリシタンっぽい名前。「愛」が付く男性の名って聞いたことないし、珍しいところを堂々と持ってくるところがクールだな。


子供の頃、ミサの手伝いをしていて、神父が「キリストのからだ」と言って、信者の口にコインみたいなせんべいみたいな物を与える儀式があったけど、まだ洗礼を受ける前のちっちゃい時は、どんな美味しいものなんだろうと、あれに憧れた。頂くようになると、味なんかない。


あとは、ミサの時に神父が飲むブドウ酒は、本物のアルコールのワインだったのか、ぶどうジュースだったのか。


教会に入ってすぐに、聖母マリア像(男性側はヨゼフ様だったかな?)の前に湿ったスポンジがあって、それで指先を湿らせて十字架を切るけど、「キリストのからだ」も、湿ったスポンジも、コロナ後はどうなったんだろう。菌が繁殖し放題な湿ったスポンジ、今の時代ではありえなさそう。


今回もまた独り言の様にくだらない内容なので、適当に早送りでご覧ください。


今日の仕事は13時間労働なので、行きは客席で休憩しながら日記書いてます。飛行機の客室に座ってたら、乗客に挨拶されて、お礼を言われた。

「俺の息子が、あんたのおかげでパイロットになったよ」
ちょっと、辰吉の様な後ろ髪で、サングラスかけて、矢沢永吉の様なロックンロールの雰囲気のあるオヤジ。たぶん、インドネシア系の方。

ロックといえば、まだ飛行中に普通に乗客が操縦席を見学できていた頃、ジャンボジェットの操縦席に入れてもらえて、2階に行ったときに、ファーストクラスの日本人っぽい女性が、「あの子、何でコックピット出入りしてるんだろう?」っていような感じで見てたのに気付いた。成田に到着すると取材陣がいて、有名人が同じ飛行機に乗っていたらしい。ロックンオムレツだった。まだ結婚する前か、新婚旅行かわからないけど。もっとちゃんと気付きたかったなあ。それとも、その女性っぽい人は、長髪のみかみくんだったのか?


あんちゃんは、私がおばさんになってもディスコに連れて行ってあげてるのか。そっけない態度だけど、泣きながらすねると、慌てた顔して急に優しくなるから、しゃくだけど許してしまうのか。。。仲良さそうだな。ウッチャンが「ハエ男って言う曲を作って」と言ったら、まさか本当に作っちゃうとは。


ぷっすまも、まだ森くんがいる時に、冬の九十九里でサーフボードを抱えながら真横をすれ違った。まだ、高校生で運転免許取り立て。やっとボードに立てるようになった頃のすべてが初心者ほやほや。冬にやらないと上手くならないと言われて、セミドライのウェットスーツでブーツとグローブで雪の中で頑張ったけど、他にサーファーいなかったな。ライフガードも他に誰もいない、あんな冬の海で初心者が。今思えば自殺行為。


もう、ほんと、握手できるぐらい真横をボーイズグループがすれ違った。なんか、砂浜でバク転とかしててはしゃいでる奴らだなあと思ったけど、誰だかわからなかった。体操部だったので、バク転なんか普通にできたから、バク転=あの事務所のアイドルだと結び付かなかった。駐車場に戻ってから、写真撮影が始まって、友達に、「あれ、すまっぷだよ」と言われて気付いた。サーフボードにサイン貰っておけば良かった。木村くんがサーフィンを始めたきっかけは私の影響ですと言いたい。。。違うか。もっと前からやってたんだろうけど、こんなストイックな初心者を見て、彼のサーファー精神をくすぐったに違いない。。。ちがうか。


その後、ハットリ君には浅草で再会したけど(撮影してるところに出くわしただけ)、みんな元気にしてるかな?たぶん、ビーチでバク転してたのはハットリくんだな。


元の話に戻って、そのクールオヤジの言ってる事は訳がわかんなくて、スマイルしただけで何の返事もできなかったけど、後で写真を見せてくれた。まだ若々しい白髪もシワもストレスも無い副操縦士だった時に、機長と息子と3人で撮った写真。シワも白髪もシミも気にして無いけど。普通に年相応の姿が良い。歳を取らない様にする研究とかあるけど、終わりがあるから今が美しいわけで、金でもダイヤでもいくらでも無限にあったら価値はない。クールなおっさんで、ジョン・ボン・ジョヴィあたりを目指すか。ムリムリムリと3回ぐらい聞こえた気がする。


そのオヤジが、飛行機を降りる時に荷物を置いて、「俺の息子をパイロットにしてくれたアンタと握手がしたい」
永ちゃんと握手させて頂きました。

息子さん自身の行動でパイロットになったわけで、自分は何もしてない。もしかしたら、パイロットにはどうやってなるかとかアドバイスしたかもしれないけど、たぶん、ただ一緒に写真を取っただけ。でも気分はいい。まさか、他人の携帯から自分の写真が出てくるとは。

話は変わって、ここからはただの旅日記。また長いぞー。

次の休みがいつになるか分からないので、子供達が冬休みのうちに旅行に行ってきました。オーストラリアは、有給は取らないと無くならない。前の年の有給も無くならずにどんどん加算されていく。有給使わずに貯まってたら、退職時に現金化。退職金制度はないので、自分の中ではそれが退職金みたいな感覚。


いつでも良ければ休みは取ろうと思えば取れますが、学校のホリデー中は取り合いになって、なかなか子供達と出かけられる様な長期休暇は難しい。


会社側は貯められたら嫌だから、使わせたがるけど、有給取りたい時にはなかなか取れない。100人乗りの飛行機の時に長期休暇とれてたのに、エアバスのポジションへ移行になって、取れてた有給全部キャンセル。家族だけ日本へ行かせて、自分だけ居残り勤務。


今回も行けるところに行こう(飛行機の席が空いてて乗れる所)と言うことで、何の予定もたてなかった行き当たりばったりのホリデー。第一希望はタスマニアだけど、ケアンズやダーウィンなども選択肢。外国は混み過ぎで無理。

ホリデーの時期は混み合うので、空きがある時しか乗れない、スタンバイのチケットしか取れない(社員割引はあるものの、タダではありません)。ホバート便、当日席が空いてて、乗れると思ってたら直前でフライトがキャンセル。経由便でいくことにしたものの、経由便の席が4席しか空いてない。どこか違うところに行こうかと、フライトを検索してみるものの、どのフライトも満席。「じゃあ、自分だけ残って、1人だけ明日行くから、先に行ってて」
自分の席だけキャンセルした瞬間、すぐにゲートスタッフが「今、1人搭乗してない乗客の確認取ってるから、ちょっと待って」
オンラインチェックインして、空港に来てない人がたまにいる。時刻を過ぎても来なかったので、搭乗券をくれてみんな乗る事ができた。

タスマニア到着時の気温、4℃。外国ではないけど、海を超えて行くし、南半球のスイスとも言われてるようなので、海外旅行気分。タスマニアには仕事で飛んできてはいますが、空港から出た事はない。初めて飛んできた時は、上空から、わー、雪だぁと、初めてオーストラリアで雪を見てちょっと感動。

そう言えば、タスマニア物語見てないな。

どこを観光したら良いのかも分からずに到着したので、観光案内とホバート出身の友達に相談。ホテルも当日予約して、レンタカーも着いてから。1日目は夜に着いたので、何もしなかった。

2日目は、友達お勧めの、リッチモンドと言う古い街へ。オーストラリア最古の橋があるぐらい、歴史のある街らしい。それにしてもアジア人が多い。


近くにある動物園でタスマニアンデビルを見て、カンガルーと触れ合って、靴はウンコまみれ。まあでもファームと言うものはそういうもんだから。子供の頃よく行った那須の南丘牧場で慣れてる。そう言えば、ちょっと景観が那須に似ている気もするな。



ミーアキャットがお出迎え。
いらっしゃいませ。お待ちしておりました。


タスマニアンデビル


タスマニアンデビルの卵だと思ってる息子。

マウントウェリントンへ登りたいんだけど、道路凍結で封鎖されているので登れない。道路が封鎖されてても、観光バスは通過できるみたいなので、明日も明後日も凍ってたら観光バスだな。

3日目は森へ。
森へ向かってると、気温はー1℃。車にも、凍結道路注意の表示が。

森の冷たくて澄んだ空気を感じながら緑のトンネルをくぐると、そこには修行僧がいそうな滝が。滝の勢いはないけど、極寒の水が修行には良いんじゃないかな。この森には妖精がいてもおかしくない。いくつか、妖精の人形を隠しておいたら面白いのに。



マウントフィールドのラッセルフォールズ



カモノハシが住んでるらしい


アルパカ


森林浴が終わって、スーパーへ寄って帰ろうとしてたら、子供達がバブルティー(タピオカ?)を買いたいと言い出したので、タピオカ待っている間に道路情報を見てみた。あ!道路開通してる!今すぐ山に行くよ!タスマニアの冬は日照時間が短い。なれない暗闇の山道を走るのはちょっと怖いので、日が沈む前に下山しないと。しかもレンタカーが新車だったので緊張度マックス。

山を登っていると、凍結の可能性があるので16時には封鎖しますと言う看板。狭い山道をずーっと山頂まで車で登ることのできる、楽な登山。たぶん、歩いて登れる登山道もあると思う。雲を突き抜けて、山頂1270メートルに到着。この山は街のすぐ隣にあるので、眺めが良い。景色もすごいけど、「ワーオ、100%アジアン」展望台には、10人ぐらい人がいるけど、自分たちも含めアジア人しかいない。




日本のような、ふわふわのパウダースノーではないけど、まさか、オーストラリアで雪に触れる事ができるとは。観光バス代$200(1人$40)浮いたので、夜は山の麓にあるビール工場へ。タスマニアで有名なカスケードビール。オーストラリアは酒気帯び運転は大丈夫。個人個人のアルコール分解能力にもよりますが、1時間にライトビールを一杯ぐらいならば捕まらない。4種類のビールを味見できる、テイスティングパドルを注文。もちろん、血中アルコール濃度が限度を超えていたら、捕まるだけじゃなくて、新車レンタカーの保険も効かないので、1人で全部飲まずに奥さんとシェア。



左からラガー、生、ペール・エール、スタウト


ここの黒ビールで煮詰めたビーフ

4日目
朝からミーティングがあったので、特に予定はなし。

何のミーティングかと言うと、ホテルにチェックインした時に勧められたから。

「ここはオーナとして持っている人で成り立っていて、ここの施設(アニマルファー厶や自転車やゲームルーム、無料で映画とWiFi)を使うなら、一時滞在者オーナーになる事をお勧めします。一時滞在オーナーになるには、iPadでプレゼンテーションを見るだけです。$100のギフトカードも貰えるわよ。」

じゃあ、それで。

タイムシェアみたいなもので、リゾートをシェアで購入するような感じ。

「では、木曜の9時にコーヒーとマフィンを持って部屋へお伺いします。」

オンラインミーティングのような感じでプレゼンが始まって、体験談が出てきて、プロポーズのシチュエーションがあったけど、作った感丸出し。訴えられるのを恐れてか、始まる時点で「これはセールスのプレゼンテーションなので、こっちは売りつけようとしますよ」と、正直に言ってきた。

日本円にすると400万円ぐらいでクレジットを買うと、毎年リゾートを一週間ぐらい予約できて、それを2080年まで使えると言う特典を売りつける。大きな金額だから考えたいと言っても、

「今日、$3000のデポジットを払えば、$3700のディスカウント。それをダブルにして、もう$3700ディスカウント。買わないって言う選択肢はないでしょ?」

ダブルディスカウントの時点で怪しさ倍増。

「デポジットも7日以内にキャンセルすれば全額返金。来年の旅行はどこ行きたい?」

ヨーロッパかな(行きたいというだけで、行く予定はない)

「ヨーロッパ?フランスのリゾートホテル代7日間をプレゼントしましょう。日にちはいつでもオーケー」

いい話だけど、大きな金額だから、今ここでイエスとは言えないよ。

「家族との思い出は、お金には変えられませんよ。今日払うデポジットも分割にすれば、週たったの$60。宿泊クレジットも分割払いで、週たったの$109」

ちょっと考えてからにするよ。

「んんー。これは完全に信頼関係に問題があるんだな。なんで信じてもらえないんですか?これは全部録画されてるので、騙しは一切ない。デポジットはちゃんと戻ってくるし、クーリングオフだって適用される」

いや、ディスカウントとかいらないから、1週間ぐらい考えてかじゃないと決められない。今すぐには決められないし、デポジットも払いません。

「7日以内にキャンセルすれば、デポジットは戻ってくるんだよ。旅行クレジットも子供達に譲渡できるし、友達や家族も使える。失うものは何もない。ホリデーを前払いするのと同じことで、同じホリデーを普通に支払うにはもっとお金がかかる」

今すぐこの場では決められない。

「では、最後にもう一度だけ聞きます。Yes or No」

ノー

「オーケー、ハバナイスホリデー」

押し売り商売。ノーって10回は言った。

疲れたけど、一時間ちょっとで全国区のスーパーで使える$100のギフトカードを貰えたので、時給$100の仕事だったと思えば、かなりお得。$100が無かったら、iPadの電源すぐにオフにしてた。

でもノーと言えない日本人は引っかかりそうだな。
あとでレビュー見たら、96%の人たちが最低評価。嘘で言いくるめて来るというレビューが多かったので、お気をつけください。クレジット購入しても、旅行に行きたい時に予約取れないとか。

車を買う時に、見たこともない車を紹介されて買わされるような、そんな感じのセールス。絶対いらない。

気を取り直して、まだ行っていなかった、徒歩5分ぐらいで行けるビーチへ。貝殻が沢山落ちていて、海藻やサンゴも打ち上げられていて、ここはシーフードの取れる海だな。午後は中心街へ。街は特別な事はなかったけど、やっぱり緯度が低いので太陽が低い。


14時半の太陽の位置

魔女の宅急便のグーチョキパン店もタスマニアにあるから行きたかったけど、冬休み中で閉まってた。

牡蠣養殖場が沢山あるので、新鮮な牡蠣はいくらでもある。海の近くを通るたびに、「なんで誰も釣りしてないんだろう?」と思う。自分が小学生だったら、学校帰りに毎日釣りしに来るけど。ここは絶対イカが釣れるなとか、ここはヒラメだなとか思いながら、車を運転してた。森の中で、ニジマス釣りもいいな。

5日目
日の出を見るために、早起き?日の出が7時40分だったので、早起きしなくても大丈夫だった。ただ、寒すぎる。その後、海岸の大自然を散策。道の無かった時代にここを開拓して、これを見つけたのはすごい。岩場が危ないけど、絶対何か釣れる。


日の出より、海藻投げ遊び


日の出なんかより、お絵描き

1.6億年の年月をかけて、塩の結晶によって削られたという、ブロックの様に刻まれた海岸。そしたら娘が、「1.6億年前って不可能じゃん。だって今年は2024年だから、まだ2024年しか経ってないよ」


6日目は帰る日、サラマンカマーケットへ。タスマニア産の物が、ここにたくさん集まってるから、お土産はここで良いでしょう。帰りの飛行機に乗れるかどうか分からなくてハラハラしてたので、あまりゆっくり見れなかったけど、コーヒーバンもたくさんあるし、フードバン(日本語でキッチンカー?)もあるので、マーケットでブランチでもいいね。社員割引いいねと思うでしょうが、乗れるか乗れないか、ギリギリまでわからないのは結構なストレス。


サラマンカマーケット


サラマンカ


帰りは172人予約客がいたので、飛行機乗れないかなと思ったけど、180席の飛行機が来たので乗れました。同じ機体で、168席使用もあるので。

飛行機からの夕日が綺麗だったけど、ちょうど窓側の人の頭が邪魔して見えない。
「明日ホバートへとんぼ返りだから(乗務で)、写真撮ってくるよ」

まだまだ西海岸も北にも見所は沢山あるので、時間がある人はキャンピングカーとかツアーが良いでしょうね。


次の日の、コックピットからのホバート

そろそろ、ブログも引退かなという思いです。いつか、インターネットではなく、現実の世界の何処かでお会いしましょう。ロックン・オムレツやプッスマに出くわした時のように、引き合う時は自然に引き寄せられると思うので。日本人っぽいのに、英語で話してる家族いたら声かけてください。それでは皆様、くだらない個人的日記に「いいね」とフォローありがとうございました。

あばよ!
(香取の方じゃなくて、柳沢の方の慎吾ちゃん)

ひっさしぶりに仕事休んだ。コロナのようなインフルエンザ。たぶん、10年ぶりぐらい。日本語ではインフルか?こっちでは、フルー。ベッドでヤフーニュースを読みあさっていると、最近、某航空会社の滑走路停止線越えが相次いでいるようですね。こういうミスはあり得ないわけではありませんが、同業者として言いたいのは、ほぼ確実にただの単純ミスではありません。だからパイロットを叩かないであげて。

 

大手の航空会社のパイロットになるには、それなりの訓練などの難関を通過して、毎年、年に最低3回(シミュレータ2回、通常運行で1回)の試験にパスし続けなければいけないわけで、ベテランのタクシー運転手が、赤信号が見えているのに停止線を越えるような事よりも、ありえない。医者が間違った臓器を摘出しちゃうような。

 

こないだの衝突事故も同じで、「どっちが悪かったんだ」という話だけが大きくなってるけど、誰の責任かは問題じゃない。もちろん、「こっちがああしたら防げてた」と言う事はいくらでも言える。でもそこだけに焦点を置いても、裏に隠れてる根底の原因の解決には至らない。骨が折れてるのに、見えてる傷に絆創膏を貼ってるだけ。

 

こないだの停止線越えも、ニュースでは、「アイランドを目印にしていた」とありましたが、まだセスナ機で訓練してるような訓練生じゃないんだから、大手の国際線パイロットが、アイランドを目印にして走行するなんて考えられない。目印にするのはプラカード。誘導路の交差点には必ずプラカードがあります。走行中の誘導路は、黒く舗装された道の上を走っていると言う感覚で、黒のプラカード。交差する誘導路は、交差点に差し掛かりますよと、警告の黄信号のように黄色のプラカード。滑走路は、進入前に必ず危険がないか確認しましょうと、赤信号のように赤のプラカード。気になる人は、「空港誘導路、看板」で画像検索したら出てきます。

 

もし本当にアイランドを目印にしてたのなら、それは企業レベルでの訓練の提供不足で、パイロット個人レベルの話ではない。オーストラリアでも、年に一度は悪視界の訓練があり、誘導路のプラカードの確認なども含めて定期的に訓練する。日本はもっと霧や吹雪などの悪視界に見舞われる機会が多いだろうから、充分な訓練はされてると思うんだけど。

 

滑走路の停止線も黄色い2本線と点線の2本線(計4本)の間違えないような独特な4本線。それに加えて、羽田には無いようだけど、メジャー空港では赤い点線のように灯る、ストップバーと呼ばれるライトも点いています。

 

青いところは後からの付け足し

なるほど。福岡のやつは、管制官が、滑走路に入ってからまた誘導路へ戻るように指示したのね。これはややこしい。まるで、ミスへ誘導するような管制。今から離陸する飛行機がいる時に、普通そういうややこしい指示は出さないでしょ。それでも最終責任は機長にあるから、管制だけのせいにすることはできないけど。

自分も離陸許可が出て、ストップバーが消えたのに、幾つもある赤いライトのうち、ひとつだけ消えなかった時、これは管制が確実にストップバーオフの操作してるし、離陸許可も確認してるから、システム障害で問題ないだろうと思って、滑走路に入りながら、「ライトひとつ消えてませんでした」と言ったら、「ストップバーが消えてないのに、パイロットが滑走路に進入した」と、管制官に通報されてしまった事がある。「おいっ!そりゃないだろー」

 

どちらにしても、単純なミスで見間違えるという事は考えられない。

 

何が言いたいのかと言うと、それは、1+1を3と答えるような、意図していないミスであって、ただミスしたと言うことの裏に、ほぼ確実に他の要因がある。

 

過労、寝不足、ストレスで集中してない、集中できない、プレッシャーのせいで他の事に気を取られていたとか。

 

それはパイロット個人だけの範囲から来るものではない。プレッシャーはどこから来るかはわかりますね。大概は社内から。例えば飲酒事件。普通に考えて、飲酒で捕まるなんて、バカなのか?と思う人もいるでしょう。仕事だけでなく、ライセンスまで失いかねない行為をするのは、自殺行為みたいなもの。どんだけ精神的に追い詰められてるのかわかるでしょ、ねえ、上層部!それも日本だと懲罰で片付けられる傾向にあるけど、企業側もそういうことを理解してサポートしてくれるような体制でないといけない。他の業種でも、スポーツ飲料で公益通報すれば移動させられたり、懲罰で取り締まる体制だけど、どの業界でも、従業員の精神的サポートがなければ、利用者、消費者の安全は確保されない。

 

個人の範囲でここで何を言っても企業の体制は変わらないだろうけど、表面の傷ばかり応急処置するのではなく、もうちょっと深い所まで探ってみれば、目に見えなかった奥の方にある病原体をやっつける手掛かりになるのではないかな。企業レベルではむずかしいから、個人のレベルで、表面の見た目だけで判断しないで、もうちょっと深く見れるような透視能力を身につけることができたら、向こうもこちらもお互いに救われる人が増える気がする。それは、「何でこの人機嫌悪いのかな?」とか観察してみるだけで、人を疑ってかかるのとは違うけど、目線を少し変えるだけ。それだけで詐欺にひっかるような事も減ると思うんだけど。

 

さっきの、1+1ですが、3になるようにと教えてくれた教官がいました。synergy(相乗効果)です。チームで力を合わせれば、1+1=3になる。それは飛行機の外のチームも上層部も参加して、掛け算にしていかないと。懲罰で片付けてたら、マイナスに行くばかり。初の女性新社長に期待してるんだけどなあ。

 

 

 

 

 

 

ちょっと、自分だったら長すぎて絶対に読まないと思うぐらい長い日記になってしまった。ヤフーの記事とか、2ページ以上あったら読まないから。日毎に投稿すれば良いのにと思われるかもしれませんが、アクセス数を増やす事は考えてないので、自分の記録としてで、読みやすさも追求して書いていません。今のうちに逃げたほうがいいかもしれません。要注意。


もうパイロットの道のりは、今やめても未練はないところまで辿り着いたから、もういいかなと思っていましたが、やっぱりでかい飛行機には憧れる。大型機だったら何でも良いのであれば、副操縦士としてなら、会社や国を選ばなければ、どこかには引っかかる。


ただ、今の年齢で、機長の仕事を捨ててまで副操縦士に転職するのには、かなりのリスク。一回辞めたたら今の位置には戻れない。副操縦士として戻ってこれたとしても、また下からの順番待ちになる。


大型機を飛ばしてみたいという、自分のわがままに家族全員を巻き込んで良いものか。「大きな飛行機」という事以外に、家族にとっての利点は何もない。前に、大型機のA330のジャンプシートで移動したことがあるけど、A330クラスであれば、プロシージャもA320とほぼ同じなので、操縦席に入っちゃえばあまり違いはないし。


ということで、目指すんだったら一番上ということで、大型機を通り越して、超大型機の二階建てバスだな。


ただ、そこで働くには中東に家族道連れで引っ越さなくてはいけない。


副操縦士としての転職で給料は減るものの、中東は所得税がないので、手取りは今とほぼ変らない。

中東の生活について調べてみると、セレブなのか、セレブ気取りなのか。んんんー、ちょっとうちの感覚とは違うなあ。お友達にはなれなさそうだな。と思っていたら、親しみやすい人も出てきました。はあ、良かった。メッセージで質問しても丁寧に答えてくれました。


自分のブログをメッセージ拒否設定にしてるのは、相談が来て、細かいところまで時間かけて返信しても、なんの反応もない人の多すぎること。あとは、私の旦那の方が凄いですよ感を出すパイロットの妻。他人が決める自分の位置なんか、最下位でも何でもいいんだけど、そういう人はめんどくさい。


ちょっと話がずれました。


引っ越したら最低でも数年は逃げられないので、自分の目でも確かめたい(3年半は勤務しないと、訓練費を徴収される)特に、男性優位のイスラム社会で、奥さんと娘がやっていけるのか。


ちょうど有給も取れてたので、視察に行くことに、、、したものの、娘のパスポートがない。オーストラリアはパスポート更新に1ヶ月ぐらいかかる。そして申請中は古いパスポートは使えない。


3週間ぐらい前に申請したから、月曜に届くかな?月曜に届いたら月曜に行こう。届かなかったら火曜日。火曜日にも届かなかったら、中東の話は無かったことにして、諦めてどこか国内を旅行しよう。


月曜の朝、郵便配達のバイクがきました。。。ポストを素通り。来なかった。「今日は、行かないよー」。じゃあ今日は何しよう?と考えてると、配達の車が来た。


「身分証明書見せてください」


もしかして?


パスポートでした。


みんなで、ヤッターって喜んで、「今日行くよー!」


フライトもホテルもなんの予約もとってなかったので、すぐさまフライトの予約をして、ホテルを適当に選んで、荷支度。


夜になって、いざ出発。機内のアナウンスが新鮮だった。「機長はブルネイ出身、副操縦士はイタリア、フライトアテンダントは20カ国からで20カ国語話せます」


この超大型、窓の外はスポーツできるんじゃないかと思うような広い翼。


ということで、何もわからずに急遽決行した中東旅行。季節もちょうどよい時期で、ちょっと肌寒いくらい。


「飛行機で何か映画みた?」


奥さん「こうやどうふ店かと思って見てたら、タカノ(高野)豆腐店だった」


空港のセキュリティスタッフがカメラに背を向けて仲間とお話。でも、パイロットの友人いわく、裏ではしっかり見てるらしい。


最初の日は疲れてたので、近くのショッピングセンターへ。フードコートで好きなのを選んでランチ。


奥さんがポケ丼のサーモンを食べて、「これちょっと臭いけど大丈夫かな?」


そのサーモンを食べてみると、物凄く臭い。腐ってるかと思うぐらい。「よくこんなの食べたね!?」


違う店で買った、息子のポケ丼も食べてみると、「うわっ、こんなの食べちゃだめ!!」


生食文化がないとしても、これを食わせるのはひどい。オーストラリアでは、ちょっとこれは生では無理かなと言うものでも、ここまでひどくない。


その後、スーパーに行ってみたら、そこのサーモンも臭かった。ここで仕入れたんだな。


ショッピングモールの案内に、肩と膝を隠す服装でと書いてあるのに、膝と肩、さらにお腹を出して歩いてる女性の多い事。


物価はオーストラリアよりもちょっと高い。コーヒーは千円ぐらい。食事はレストランへ行ったら1万円じゃ足りない。1000円コーヒーと言えば、ホテルでバイトしてた時のひどいコーヒーを思い出す。麦茶かと思うぐらい薄いときもあったな。5スターホテルなのに。


また脱線した。中東に戻って、


スーパーで買ったミルク、すっぱい?

どうやら、Full fat milkと書いてあるのに、Labanというのはミルクじゃなくて、飲むヨーグルトらしい。腐ってるかと思った。


帰りのタクシーを拾おうと、タクシー乗り場へ向かって歩いていると、「タクシー?」と行って人が寄ってきて付いていきそうになった。そしたらショッピングセンターのスタッフが、タクシーはあっちだよと違う方へ案内してくれた。寄ってくるタクシーは、プライベートタクシーと言って、高いやつ。普通のタクシーの倍以上取られるところだった。


普通のタクシーを捕まえて、乗って走り出したかと思ったら、メーターが作動しないと言い出した。これは良くある、ぼったくられるパターンだなと警戒していると、「だめだ、働けません」と言い出した。わけがわからない。良く聞いてみると、シフトが終わるとメーターが作動しなくなる仕組みらしい。仕方なくそのタクシーから降ろされて、タクシー乗り場へ戻る。列の先頭に戻してくれて、またすぐに乗れた。


次の日、とりあえず海沿いの高給住宅とホテルエリアを散策。


コルベットが次から次に来て、それをランボルギーニと言う息子。ランボルギーニじゃないよって言ってるのに、でもランボルギーニでいいって言い続ける強情な息子。


夜は既に中東で働いている元同僚の家でディナーご馳走になりました。そこはパイロットの社宅で、大きな部屋の4LDKに加え、住み込みヘルパーの小さな部屋。ヘルパーの部屋も含めて全部屋トイレ付き。


コミュニティの敷地内には、プール、テニスコート、医者、薬局、ジム、スーパーマーケット、なんでも揃ってる。電気代もメンテナンスも会社持ち。スーパーも薬局も無料配達サービスあり。


ここだったら住めるかな?でも会社の人と、職場の外でも会うのってどうなんだろう。友達の子供はイジメにあったことがあるっていってるし、仕事辞めないと逃げられないよなあ。セキュリティもすごくて、夜遅くに子供が外で遊んでいても危険はないけど。


次の日は、砂漠のサファリツアーに参加してみた。


出てきました、砂の山。でもダンプカーが走ってるな。あれ、何?


「ゴミの山だよ」わー、こんな観光客の目に付くところに巨大なゴミ山作っちゃったか。


町中はきれいでも、ちょっと郊外へ出るとゴミが目立つ。


ツアーにこれとこれも付いてますという、込み込み価格なのに、現地へつくと、オプションで付けなかったバギー場へ連れて行かれ、バギーのレンタルを進められる。こんな混み合ってるところで、バギーに乗るのは勇気がいるし、オーストラリアの砂丘でも出来ることなので、いらないよと断ると、フレンドリーだったツアーガイドの態度が急変した。


ランドクルーザーで砂丘を走るツアーだけど、ツアーガイドが怒ってたのか、容赦なくて、奥さんの体が飛び跳ねて肘を打って擦りむいて出血。後ろに乗ってた息子は、荷台のシャベルが飛んできて顔に直撃してアザに。どんだけ荒かったかと言うと、車のナンバーが吹っ飛んで、ぐちゃぐちゃに折れ曲がったぐらい。下の子ふたりは楽しかったようで、またやりたい。



サンドボードは、降りるのは楽しいけど、登って戻ってくるのはかなりしんどい。しかもちょうど頂上付近で砂が舞っているので、口を閉じて鼻で呼吸をしないと全部吸い込む。息を切らして登ってきて、苦しい鼻呼吸。


その後、キャンプと言われる場所でディナー。砂漠のオープンスペースにある、風で飛んでいきそうな屋外レストラン。中へ入ると、「こちらのVIPエリアどうですか」



もちろん、追加料金。テーブルと椅子があるだけ。こっちの席でいいですと行って、地べたに置いたクッションに座る。ただ、やっぱり金持ちエリアとの差別は加える。ディナーが先に用意されたり、ダンサーのコスチュームが派手だったり。



ヘナタトゥー、ツアーに含まれてるから、奥さんと娘が行ってみると、「どこから来たの?どれくらいいるの?」とフレンドリー。デザインを選んで、これでお願いしますと言うと、それは追加料金。「えっ、ツアーに含まれてるって言われたけど」


「含まれてるのは、これだけよ」と一番小さなやつ。


じゃあ、それでいいと言うと、フレンドリーだった態度が急変して、話もしなくなる。


めんどくさいなー。


これ、現地人の態度だと誤解されるかもしれませんが、人口の80%ぐらいが外国人労働者らしいので、国を象徴する国民性ではありません。国民に対してネガティブなイメージを持たないように。


砂漠の夜は寒い。でもご安心を。毛布も含めていろんな物を売りつけに来るから。寒いのにアイスなんていらないよと言っても何度も来る。こっちは貧乏人エリアだから、あっちの金持ちVIPエリアに行ってくれ。


ディナーを取るところは、男女別。中東のダンスを見て、最後のダンスの最中に、「そろそろ出口が混んできたから、もうすぐ出たほうがいい」と言われて車に乗り込み、夜の砂漠をレースのように猛スピードで出口へ向かう。それはちょっと面白かった。砂漠のオープンスペースでも、柵に囲まれているので、出口が混み合う。


さっき機嫌をそこねたガイドには、息子から現金を借りて、チップを渡して機嫌を取り戻すことに成功。


次の日はショッピングセンター。室内スキー場があるみたいだけど、日本でも雪で遊べるし、ここでしかできないことしたいな。


ほぼみんな外国人なので、ホテルのエレベーターの中で、ここの言葉でハローってなんていうの?って聞くと、「わからない」って言われる。


「どちらから来られたんですか?」


「イラン」


「おしん知ってます?」


「もちろん!!アイラブジャパン!!」


それから、この人と会う度に、もう友達のようにフレンドリー。


さすが、おしんパワー。イランでは、おしんの視聴率が80%とか90%とか行ったぐらい、おしんはすごい。イランでトラブルに巻き込まれたら、「おしん、知ってます?」で逃げ切ろう。


ディナーは噴水ショー見れるレストランを予

約。ネットで予約しましたと言ってレストランに着くと、確認メールが来たのに、予約リクエストの確認メールで、予約自体の確認はできてなかったみたい。ややこしい確認メール送ってくるなあ。でも、快くテーブルを用意してくれた。


「でも噴水ショーは7時からよ」


政府運営の観光案内サイトには、6時からって書いてあったのに。


まだ一時間半もあるな。ゆっくりディナー食べよう。


さあ、噴水ショーの時間です。テーブルに座ったままでも見れるのに、みんな立ち上がって視界をさえぎる。表情を決めてセルフィー(自撮り)する人たち。誰かに見せるんだろうけど、誰が見るんだ?


噴水も綺麗だったけど、それよりも人間観察の方が興味深かった。


次の日は、ボートで川の向こう岸まで渡って、マーケットへ。家族全員でこの値段ねと言われた額は観光案内に書いてあった値段の4倍、と言ってもみんなで1000円ぐらい。ちょっとぼったくりだけど、めんどくさいからまあいいか。追加料金で川下りを勧められたけど断った。やらなくてよかった。ボートのディーゼル排気ガスがすごい。



マーケットに着くと、「ニホンジン?」「トウキョウバナナ?」「チョットマテチョットマテ」「ナンデヤネン」疲れるタイプのマーケットだな。トウキョウバナナって、東京みやげのことだろうけど、それを面白いと思って教えた日本人のセンスのなさがちょっとざんねん。


奥さんが、アラビックな可愛いうつわを見ていると、1ドルって言うから、買おうとして店に入ると、これも見て、これもどう?


これだけでいいと言ってるのにしつこすぎて、結局何も買わずに店を出た。


今まで考えもしなかったけど、アラビックヤマトのアラビックはアラブのアラビックか?


ボートで向こう岸へ戻って、今度はスパイスとゴールドのマーケット。子供の手をつかんで、お菓子を渡してくる。ゆっくり見て楽しめるようなマーケットではない。押しに弱い日本人は、言い値で買わされるマーケットだな。ホテルの人にも気をつけるように言われた。まず、言い値の半額から値段交渉するようにと。



みんな出稼ぎの外国人で、国外追放されると家族に送金できなくなるので、犯罪率は低いらしい。ただ、安全だからと気を抜いていると、押し売り商売に簡単に引っかかる。


最終日、もう行くところはないかな。もちろん、お金を使えばいくらでもアクティビティはある。ウォーターパークや動物園、イルカに会えたり、ビーチへ行ったり。楽しいことはいっぱいある。


でも何でも桁違いに高いから、オーストラリアで出来ることをわざわざ倍の値段を払ってまでやらない。


オーストラリアでも、4WDで砂丘もサンドボードもできるし、ラクダにも乗れるし、綺麗なビーチもあるし、イルカとも泳げるし。


ちょっと人混みが疲れちゃったけど、転職を考えてなかったら行かなかったし、なんの計画もたてない、いきあたりばったりの旅行は楽しかった。


でも気になったのは、土が悪いな。乾燥気味の黄色い粘土質。もし引っ越すことになったら、まず最初に庭の土を改良したい。


最後のディナーはホテルでラマダンスペシャル。大した料理は並んでないけど、食べ放題。


ビルマ人の新人スタッフが、自分でやるからいいと言ってるのに、息子にデザートを取ってくれる。ちょっと、それは後でのやつ。まだディナー食べてないのに。ほっといてくれー。ビルマってミャンマーになったけど、出会うミャンマー人はみんな出身バーマ(ビルマ)って言うなあ。どこで「バ」が「ビ」になったんだ?


ディナーを楽しんでいると、突然テーブルに飾ってあった百合の花が、首からぽとっと落ちた。


これは何かのサインか?


ちょっと嫌な感じだったので検索してみた。


役目を終えて落ちて、新しいステージへ突入する時期だというメッセージらしい。気分の良い解釈なので、それで納得。


空港まで送ってくれたドライバー、時速120キロで前の車にピッタリ付けて、どけどけ合図のパッシング。落ち着けー、急ぐ理由はなにひとつない。みんな運転が荒い。


住めるかなあ?住めるけど、生活環境は今より劣るな。男性優位の感じはあまりないけど、自由度が低い感じがした。休みの日に家族で、カフェやランチ行っても5千円〜1万円ぐらいかかっちゃうし、住むとなったら、観光アクティビティはやらないし、観光客でごった返すショッピングセンターには行きたくないし。中東の航空会社に受かっても落ちてもどっちでもハッピーな気持ちになった。


帰りの飛行機で、物凄く気になったことがあった。シートベルトサインがついているのに、乗客が何人か立っていて、フライトアテンダントは何も言わない。


これ、自分が機長だったら心配なやつ。サイン消し忘れもたまにありますが、ベルトサインをつけてるのは、気流の乱れが来るのを予測してるからで、乗客全員がシートベルトを着用して座ってる事を想定して飛んでいる。オーストラリアのフライトアテンダントだったら、すぐに乗客に注意するやつ。


もう、ここまで読んでる人は流石にいないか?


ちょっと早送り。中東航空会社の一次試験は、旅行前にやっていて、次のオンライン面接で落ちました。まあいいかという気持ちで挫折感はないけど、挫折ということにしておきたい。


面接は、嘘は見抜かれると思っているので、正直に答えたら正直になりすぎた。


「もし不合格の場合、次の計画はありますか?」


「今の仕事は、ほぼ毎日家に帰ってこれるし、ベストジョブだと思っているので、不合格なら今の会社でハッピーです」


なんてことを言うんだ! 面接官に喧嘩売ってるのか?

たぶん、「もっと経験を積んで、成長してから再チャレンジしたいと思います」みたいな答えを聞きたかったんだと思う。


心の片隅で、超大型機には憧れるけど、それ以外の利点は何もないなと思っていたのが言葉に出てしまった。


それだけじゃないと思う。「長年機長として飛んでいますが、副操縦士になっても大丈夫ですか」


「はい。機長経験もあるし、副操縦士経験も長いので、機長をどのようにサポートしたら良いか熟知しております」


自分は大丈夫だけど、すぐに居なくなるかもと思われたのか。


最後に、「お子さんは何人ですか?」「何歳ですか?」


学費も3人まで会社負担。ああ、会社の負担額計算してるなと思った。オーストラリアだったら、新婚で、すぐに産休に入るかもとか、会社の負担を考えての差別は、大手企業ではありえない。


まあ、面接官のひとりがずっとあくびしてたので、面接始まる前から結果は決まってたような感じもあったな。どうしてもここに入社したいんです感を出せなかった。


家族は背中を押してくれてたけど、大型機ということ以外に利点がない戦争地帯の近所に、家族を連れて引っ越すのも、どれだけワガママなんだ?と言う気持ちもあった。


今の会社でもいいんだけど、そろそろ歳だし、面白い事をしたいと思い、ウズベキスタンとかカザフスタンとかベトナムとかも転職先として見てるけど、喘息持ちの子がいるので、空気汚染が心配だな。シンガポールも香港も家賃高いし、マレーシアは給料低いし。給料目当てだったらアメリカだけど、冒険しに行くようなところではないしな。


日本でも、パネルD15というテストに受かれば、色弱でも航空身体検査にパスできるみたいなので、常に募集をかけてる、西日本を拠点とする◯ー◯にも問合せてみた。


「D15テストで身体検査通ったら、色弱でも大丈夫ですか?」と聞きたかったんだけど伝わらなかった。


名前も名乗らずに「医療機関ではありませんのでわかりません」ここは自ら行きたいと思って行くような会社じゃないなと思った。


数日後、コンサートというものに生まれて初めて行ってみた。若い頃はお金がなかったので行けず。大人になってからは、オーストラリアのどこに住んでいても近所の大音量ミュージックが聞こえて来るので、音楽が苦手になった。


オーストラリアの歌手、ジェシカ マウボーイ。18歳以下はひとりでは行けないので、娘の同伴者として。



ジェシカは、オーストラリアンアイドルと言う、オーディション番組の準優勝者。


歌は聞いたことなかったけど、さすがベストセラーにもなってるだけあって、うまいな。


客層もちっちゃい子からお年寄りまで。英語圏特有の耳障りなエフワードも聞こえてこない。


エフワードのエフはおなじみの汚い言葉。それを、クールだと思って使う日本人がいるけど、教養のないバカに見えて、かえってかっこ悪いのでやめたほうがいい。


番組に出てきた時は16歳の普通の女の子だったジェシカが、今ではスーパースター。自分次第で何でも可能だよという、お手本だな。番組の優勝者じゃなくて、準優勝だというところもいい。


興味のある人は、ジェシカ マーボイのギブユーラブ聞いてみてください。ギブユーラブのところを英語にして検索したら出てきます。


ちょうどジェシカが番組に出てきた年に長男が生まれてると思うと、ジェシカのパフォーマンスを見ながら、自分も良くここまで来たなと思えた。周りもみんな同じ事やってるので、機長になったからどうという気持ちは何もなかったけど、初めて少しだけ自分を認める事ができた気がした。


でもここで満足したら終わりだ。今回の就活も、準備して動いてるときは少しワクワクした。


中学の野口校長先生から卒業生全員に送られた手紙。


「この道はどこまでも曲がりくねった上り坂なのだろうか」難題と戦うことが人生で、それを克服することに楽しみを求めて生きる。登りきった終点にはなにもない。坂を上っている間が花なのである。

不思議なことに、中学で体操部の大森先生に背中を支えられて宙返りの練習をしている夢を見た。手から着地して、うまくできない。

大森先生から頂いた詩を思い出した。

「麦」出だしの部分を忘れちゃったけど、、、
麦のように、踏まれても踏まれても起きつづけ、最後には立派な穂を実らせてください。

ここから何を目指したらいいのかもどっちへ進めばいいかも分らないけど、漸進し続けなくては。でもそのやる気をどうやって手に入れるか。そこが問題だな。おしんでも見て気合入れるか。


漸進:立ち止まらず、少しづつ進むこと。困難だと分かっていても漸進する。(アニメ「舟を編む」から)


朝の暗闇の中で、何かがバタバタ走ってる。スパイだ。


「ひとつ目の恐竜の名前はなーんだ?」

おはようも言う前の息子の第一声。


「暗闇で何やってんの?」


「パパのことスパイしてたの」


朝からなぞなぞで頭を使って目を覚ますタイプか?


仕事に行こうと家を出ると、夏の早朝の暖かい乾燥した空気。35年前のアメリカでキャンプした時の空気だ。全く同じ太陽の暖かさと乾燥した夏の空気。思い出の感覚ってすごいな。


空港に着くと、「セキュリティゲートで並んでるの見えたから、コーヒー入れといたわよ」と、カフェですぐにコーヒーが出てきた。しかも、無言で「払わなくていいわよ」の合図。


マネージャーが近くにいるのであからさまに喜べない。小さく「ありがとう」と言って、コーヒーをもらう。


空港では、カフェで常連になると無料にしてくれることがある。


嬉しくても、スタッフが怒られないのかちょっと心配。コーヒーが一杯ただになるスタンプカードは、スタンプをいくつも押してくれるし、スタンプがたまって無料のコーヒーをもらおうとすれば、スタンプカードを返してくれて、次にコーヒーがまた無料になる。


開店前に、「コーヒーできる?」と聞いてみると、クレジットカードの機械がまだインターネットに繋がってないから、払わなくていいわよ。


それでビジネスが成り立つからすごいな。


空港だからコーヒーしか買わないけど、これが違うところだったら、「いつもサービスしてもらってるから、あそこのレストラン行こうか」ってなる仕組みだな。お金を使えば自分にめぐり戻ってくるような。ただ、お金は使わないと入って来ないと言う人もいるけど、それは散財すれば沢山めぐり戻ってくるという意味ではないと思う。使わないと入って来ないと言うけど、一番手っ取り早いお金の貯め方は必要以上に使わないということだと思う。あまりにもケチになりすぎて、出し渋ってたらだめなんだろうけど。たまにはコーヒー奢ってあげるとか、ちょっとした流れを作れば良いのだと思うけど、これは自分の考えで、スピリチュアルな人は違う考えかもしれない。


こないだ、コーヒーを奢ってあげたら「ここ最近でこんなに嬉しいことなかったわ」とすごく喜んでくれた。コーヒーだけなのに。コーヒーぐらいなら、知り合いがレジに並んでいれば買ってあげる。そんな小遣い程度で誰かが喜んでくれるようなお金の使い方だと思う。何十万もするブランド品を買ったからといって、大金が舞い込んでくるわけがない。


話は変わって、先日メルボルンに滞在した時、フランス系のホテルに泊まって、「ボンソワー!」ってボーイが部屋に来た。


「ベッドを用意いたしましょうか?」と言ってきたけど、もうベッドメイキングされてるし、大丈夫ですと言ったら、じゃあ、ラベンダーのミストだけでもどうぞと言って、小さな箱に入ったスプレーボトルをくれた。そこまでは素晴らしいエクストラサービスだなあと思った。そしたら、「ユーハバナイススリープ、オーケー!?」と言って去っていったんだけど、その最後の念を押すような「オーケー?」が、友達に言うようなカジュアルな感じに聞こえたので、「いい夢見ろよ」っていうような感じに聞こえてしまった。悪い気はしない。フレンドリーで良いんだけど、日本人の感覚からすると良いのかなあと思ってしまう。日本人が構え過ぎなのかもしれないけど。ユ○○ロのレジから出てきて袋を両手で渡すサービスとか、行き過ぎだろと思うけど、日本人はそれに馴れてるから、「また来てね」ぐらいのカジュアル対応になると苦情の嵐なのかな。


それにしても、カジュアルさといえば、ここのブランド店通り。


ドアで構えてるスタッフが、携帯、腕組、ポケットに手突っ込み、あくび。いいのかよ!?


まあ、携帯をいじったり、レジでお菓子食べながら接客するのは普通の店ではよく目にするけど、ハイブランドの店でもありなのか?

飛行機事故について、海保の責任の方へ傾いてる感じがしたので、「そうではない」という事を発信しようと思ったものの、自分の憶測でしか語れないのと、大勢の人に読んでもらえるようなブログではないのと、誰の責任だという事を言いたいわけではないのに責任探しのようにもとれるのと、読者確保のために事故をネタにしてるようなので消しました。イイネしてくれた方、一緒に消しちゃってすみません。いつか会ったときにはコーヒーおごります。


ということで、一年前ぐらいに記録した違うネタで。


ひさしぶりに異国に迷い込んだ。新鮮なシーフードを探そうと、レヴューの良かったお店に行ってみた。魚はほぼ臭ってたので買わなかったが、隣にスーパーがあったのでついでに買いもの。中に入ってみると、「どこだこの国は!?」見渡す限り、みんなアジア人。スーパーの外も西洋系オーストラリア人がひとりかふたり。アフリカ系が数名。どうやらベトナムに迷い込んだみたいだ。


多民族の国だけど、こんなにアジア人だけに囲まれたのは初めて。


昨年(今となっては1昨年)、訓練のためにシンガポールに6週間行っていました。海外出張もたまにはいいけど、窓も開かないホテルの部屋での6週間はちょっときつい。


しかも途中でコロナに感染して部屋から出れず。唯一の救いはNHKが見れた事。相撲とか鎌倉殿とか、舞い上がれとか。


シンガポールは住みたいかどうかは考えちゃうけど、日本のものがたくさんあって居心地はいい。


ドンキで日本から来た寿司も買えるし。ただ、英語の音楽がキャッチーすぎて頭から離れないのが問題。どんどんどんっドーンキー、どんどんっドンキー♪


人も多民族で色んな国の人がいるけどみんなフレンドリー。ホテルの人も顔覚えてくれて、コーヒーはセルフなのに、何も言わずに持ってきてくれるし、掃除の女の子は、家族の話をする仲になって連絡先まで教えてくれた。毎日小銭のチップをあげる代わりに、最後に6週間分まとめてあげたら、「ワオ、ソーメニー!」と言って喜んでくれた。


チャイナタウンまで6キロぐらいだったかな。徒歩で行ってみたら、見渡す限りインド人しかいないインド街に突然変わって、コリアンレストラン街に出たと思ったら、チャイナタウンへ到着。徒歩で3カ国訪れることができた。


訓練の方はというと、前に行ったフランスとは違い、食堂にワインは置いてなかった。ビールの飲めるバーはあったけど。


インストラクターは、超大型機の二階建てバスの機長だった経験豊富な教官。ペットの亀のレントゲンが$3000もすると教えてくれた。卵を持つと、産まずに死んでしまうらしく、レントゲンで調べて取り出さないといけないらしい。


次の教官は、ハーレー乗りの海賊のようなインストラクター。髭をはやしてガッツリ入れ墨入れてゴツゴツの指輪何個も付けて、完全なるハーレーライダー。自己紹介のときも、「ぜったい、楽しませるから!!」と、なにやってもいいから楽しもうぜみたいな雰囲気。楽しみたいのはやまやまですが、こっちは試験にパスしないことには帰れませんからという気持ちでも、「大丈夫、俺がなんとかしてやる」みたいな心強さ。


フレンドリーな教官でも、間違えれば「ノー!」 が直球で来て、「そういうやり方もできるけど、こっちのほうが正しいやり方ね」みたいな柔らかい言い方ではないので、急に「ノー!ちがーう!」と言われると怖気づく。


それにしてもいろんな国の人がいる。


たまに日系の子が、「私はどこの国の人なのか分からなくて悩んでる」みたいな事を聞くことがあるけど、〇〇人とかいう囲いでくくる考えは必要ないんじゃないかな。それぞれの国の風習、習慣があって、あそこの国の人はこういう人が多いなというのはあるかもしれないけど、私は〇〇人ですって決めなくてもいいと思うんだけど、どうでしょう?

女性とか男性とか言うくくりもない時代だから。男性が女性っぽくてもいいし、女性が男性っぽくてもいいし、どちらでもなくても良いし。


うちの奥さんは、どこから見ても日本人なのに、日本のショップで日本人の店員に「日本語お上手ですね?」と言われた事がある。「日本人ですから」と返すと、「えっ、ルーマニアの方かと思いました」と言われた。それ一回だけだったら、この人ちょっと変わってるなと思うだけなんだけど。


次は何年も経った後に全く違う場所、オーストラリアのパン屋で、「アーユーフロム、ルーマニア?」と聞かれた事がある。


近所の公園で会ったルーマニア人にその話をして、ルーマニア人の顔なのか聞いてみた。「ああ、南の方にいそうな顔ね」


東欧の方はアジア人寄りの顔つきの人もいるけど、なぜいくつもある国の中からルーマニアなんだろう?オーストラリア人に、日本の方ですか?って聞くぐらいの不思議さ。どこから見ても日本人なのに。どこかのドッキリ番組か?モニタリング?