ごめんなさい。私、糸切れた。ギリギリ自分を追い込んで、キャパなんて、とっくの昔に超えて、それでもその糸張ってたかった。ピンと張れば張るほど苦しくて、苦しかった。その糸切れた。そしたら、あこがれのバンドマンが私を責める。お前この程度かって。自分勝手に、愛と憧れを投げつけて、自分勝手に去ってゆく。私はほんとに最低だよ。だから誰からも、愛されなくて当たり前。あこがれの人から認められたいなんて。言語道断。生涯無理。勝手に愛して、本当にごめんなさい。
傷。私ね、強くなりたかったの。すんごい弱くて、そんな自分が嫌いでさ。そんな時には、落ちてる黒い曲聞いてた。あ。私よりこんなに黒い人いるんだ。でも光ろうと、もがいてる。私も頑張らなくちゃ。って思ってた。強くなって、強くなって、そうするとね、より強いものに憧れてね。すごーく強い曲に惹かれてたの。私もあの人みたいに強くなりたい。頑張らなくちゃって。でも私が硬くなりすぎてね。なんか混沌としてた。だから自分で、心にピッて切り傷つけた。じんわり血が流れて。まだ傷つける自分が嬉しかった。そしたらね、傷口から、弱い曲がどんどん入ってきて、心がじんわり浸った。涙流れた。私、成長して、強くなりたい。強くなりたいって思ってたんだけど、弱かった時に響いた曲がまだ響いて、嬉しかった。自分も変わって、人も変わって。でも変わらないものと、変わらない心もある。弱いひだひだがまだあってよかった。弱いのも悪いもんじゃないね。
蜃気楼。バンドマンてさ、すごく不思議。何年も何年も見てるけど、未だにわからないの。一生懸命頑張ってるんだか。ファンが好きなんだか。嫌いなんだか。夢を追いかけてるのか。すでにあきらめてるのか。考えてもわかんなかった。だから、直接見に行ったの。本人を直接見ることで、ダイレクトに伝わってくるものってあるから。吉井ロビンソンのようで、バンドマンらしく居てくれてた。手に入れたと思ったのに、いつのまにか消えていた。夢。まるで蜃気楼。あんたがそんなこと言うなんて。哀しすぎて、素敵すぎて、涙が出そうよ。気付いてないふりしてるのかと思ってた。気付いてないふりさえしないんだね。あんたなんて素敵なんだ。まっすぐすぎて心に響くよ。あなたはバンドマンだ。蜃気楼に気付いて、弱いくせに、ステージに立って。あなたみたいなバンドマン。理想的。夢は蜃気楼かもしれないけど、あなたは違う。