東京は早くも梅雨のようなお天気・・・

こんばんは、龍司です夜の街


今日は、波のお話を。。。波


私が影響を受けた本のなかに

アルビン・トフラーの第三の波 という本があります。


ここでいう「波」とは、サーファーが乗る波ではなく(笑)、

社会の進化の過程を「波」にたとえて表現したものです。


第一の波波とは、

農耕社会

  ↓


第二の波波とは、

産業社会

  ↓


そして、第三の波波とは、

情報化社会!!



私は、この本を読んだ時は強い衝撃を受けましたし、

「第三の波」である「情報化社会」こそが社会のの進化の最終的な形だ、と

思ってきました。


1995年頃から、インターネットが急速に普及し

「情報化社会」の素晴らしさは実感してきましたし、

これ以上の社会というものはないだろう、と。。。


ところが、この「波」は

「第三」で終わりではないようです。


というのも、

先日、私が読んだ

ダニエル・ピンク氏の
ハイ・コンセプト 」という本の中に
第四の波という表現が登場したのです! 波
日本語訳を担当した大前研一さんの訳者解説に
「第四の波がわれわれを呑み込もうとしている」という言葉があり、
とても新鮮でした!
14ページの興味深い文を紹介します
(以下、引用)

「第一の波(農耕社会)」は、アルゼンチンやオーストラリアが圧倒的に強い。

日本のように農産物輸入を規制しているところは、農民も何とか食べていけるが、

それは納税者の犠牲の上において成り立っているわけであり、早晩持ちこたえられなくなる。


「第二の波(産業社会)」は、世界の生産基地となった中国が持っていってしまった。

ロボットもその一部で、今では「介護ロボット」までつくるところまできている。


「第三の波(情報化社会)」は、インドが世界のメイン舞台だ。

これに中欧、アイルランド、オランダ、フィリピン、モーリシャス、マレーシアといった意外な

国々が続いている。

こうなると、「われわれは、これからどうやって飯をくっていったらいいんだ」ということになる。

つまり、「第三の波」は、いまや個人の安穏な生活を保障してはくれない。

知的労働者と言われる人たちでさえも、インドやコンピュータの脅威にさらされているのである。


では、どうしたらいいのか。

そこで、「第四の波」のことである。

「第四の波」というのは、ピンクによれば、

要するに、「情報化社会」から「コンセプチャル社会」、

つまり、既成概念にとらわれずに新しい視点から物事をとらえ、

新しい意味づけを与えていくという流れだ。


(以上)



この文を読んで、私がここ数年考えてきたことが

頭の中でまとまったような気がします。


ここ数年考えてきたこととは・・・

IT革命によって、テクノロジーが急速に発展しました。

そして、本格的な情報化社会の到来!

情報もカンタンに手に入る素晴らしい時代。


それは素晴らしいことですけれども、

それだけでは十分ではない、と。


重要なのはそのテクノロジーそのものではなく、

それを活用して何をするのか。

やはり、重要になってくるのは、その人や企業の魅力そのものである

と感じるようになりました。



収益を上げる、という側面で考えても、

技術だけでは、ボーダレスな競争の中で

どんどん安くなるスパイラルの中に呑み込まれてしまいます。

第一の波でも、第二の波でも、第三の波でも

高い収益を生むのは難しそうです・・・



そこで、常識にとらわれずに

いかに人を惹きつけるか、

新しいマーケティングこそが収益を上げる上で

キーポイントになってくる、と思います。


ボーダレスな安値競争のスパイラルに呑み込まれずに

新しい時代で楽しむために。。。

∞最前線通信 の副題が、

「IT&ポストモダンマーケティングの・・・」となっているのは、

ITの進化に大注目しつつも、

人の魅力やマーケティング戦略を重視しているからなんですよ(^^)