皆様、こんばんは!龍司です。

米国のGMGeneral Motors )が2006年の広告予算を大幅に削減!・・・

だそうです。

(2005年に比べ2億ドル削減し、2006年広告予算は13億ドル)

GM GMsaab


 昨年は、85億5400万ドルもの大きな赤字を出してましたので、

その影響もあるのでしょう。


 しかし、マスメディアの広告を大幅に削減する一方、

オンラインメディア広告を強化するようです。


 ということは、今年の広告予算削減は、単純な業績不振という理由だけでなく、

広告媒体の変化の表れでもあるように感じます。


 私が先日読んだセス・ゴーディン氏の「マーケティングは「嘘」を語れ!―顧客の心をつかむストーリーテリングの極意 」という本の31ページ!ここに広告の変化に関しての興味ぶかい文章が載っていましたので、紹介します。

(以下、引用)


 「テレビは一つの奇跡だった。テレビによって、資金力のある企業はもっと多くのの金をやすやすと稼ぐことができた。

企業を成長させるために必要なのは、需要を生み出すようなCMを制作し、何か売るべきものを作るだけでよかった。企業はこうした状況に迅速に対応し、彼らがマーケティングと考えていたもの(=CMの力でもっとたくさん売りつける)に夢中になった。

これは「マスマーケット」の時代だった。この頃は、すべての消費者が均質で、どんな商品でも万人向けに売ることができた。最も優れたブランドは物語を語っていたが、どんな製品でもそれなりの広告を打てば売り上げを稼ぐことは可能だった。

 だが、すべては崩れ去った。

 突然、テレビCMは、すべてのマーケターにとっての簡便な手段ではなくなってしまったのだ。私たち消費者は自分がCMを信用せず、注意して見なくなっていることに気づいてしまった。物語を耳にする方法など他にもたくさんあるので、テレビCMの効果はなくなってしまったのだ。

マーケティングが思うように成功しないのは、たぶん、今でもテレビの黄金時代が続いているかのように行動しているからだ。だが、それは現実に背くものである。20世紀、マーケターはテレビCMを通じて物語を語るのに夢中で、それ以外の、アイデアを伝達するもっと効果的な方法を忘れてしまっていたのだ。

マーケティングとはマーケターが消費者に語る物語であり、消費者が自分自身に、そして友人たちに語ってくれる嘘なのである。こうした物語を伝える手段は、もはやテレビCMやダイレクトメールだけではない。物語は、至るところで語られるのだ。

マーケターはもはやCMという形で物語を語ることはできない。マーケターは、物語を「実践しなければ」ならないのだ。

(以上)


 セス・ゴーディン氏が仰っていることの中で、私が注目したのは2点。


まずは、広告媒体の変化・・・広告媒体がテレビCMだけではなくなった、という点。

 確かに20世紀のように全員が同じテレビ番組を見ているというようなことって減りましたよね。日本で言えば、王・長島時代の巨人戦とか、8時だよ全員集合のような番組が。。。たとえが古すぎましたね(笑

 今では、テレビだけでなく、衛星放送やインターネットなど番組は非常に多様化しています。そして生活習慣も多様化。街で遊んでいてテレビを見ない方も多いでしょう。

 テレビを見ても、CMスキップで見る方も増えてます。

 さらには、テレビを見て、CMを見ても・・・昨日の記事 にいただいたコメントを読んでわかったのですが、「朝日新聞のCM」に関して多くの方が懐疑的な目で見ている・・・(笑。つまり、IT革命 の影響もあり、情報を多く入手できるようになった現代、消費者の方は賢くなっているのです。もはやテレビCMを受動的に見て影響を受けてしまう状態ではなくなってきています。。


 これからの消費者は、主体的に情報を活用するようになるでしょう。こういう賢い消費者に向かって、テレビCMを流すだけでなく、もっとインターネットという媒体を活用する必要がありそうです。

 smoothさん からコメントいただいたように、今後はGoogle などの検索エンジンの重要性が高まっていくのでしょうね。


 ドラッカー教授も、「ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる 」の中で、車もネットで買う時代に関して書かれてます。

※ちなみに、原書「Managing in the Next Society 」では、「Cars by E-mail」と表現されてます。(59ページ)
 

そして2つ目に注目した点は、広告も含めたマーケティング手法の変化

 広告がテレビであるにしろ、ネットであるにしろ、イベントであるにしろ、単に商品の説明を消費者へと垂れ流しているようなものではなく、消費者をひきつける「物語」を語る必要がある、という点。

  モノが足りなかった発展途上の時代と違い、今ではモノは溢れてるわけですし、広告を垂れ流してるだけで消費者が買う時代ではないですよね。

 予算を組んで広告代理店にテレビCMを頼んでいれば良いという時代の終わり、消費者をひきつけるマーケティング力が問われる時代に突入したのでしょう!

 必要なのは、魅力的な「物語」。。。


 ということで・・・


 これからの広告は、単にお金を使って「商品情報」を垂れ流すだけではなく、多様な媒体を活用し、「魅力的な物語」を消費者に語り、消費者をひきつけるマーケティングが必要があるといえそうです。


 消費者から検索エンジンで検索されるような魅力的な「物語」をつくること・・・が重要になってくるように思います。



PS

 これからの新しい広告に関しては、群馬ではたらくTomiya社長米国IT企業のHiro社長 と壮大なプロジェクトを計画なさっているようです!消費者主導型のものだそうで、とても楽しみです(^ ^


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本日は、尊敬するDavid Bowie の「デヴィッド・ボウイ・ファイル 」を読みました。(写真が多いので、読んだというよりは、見たという感じですが・・・(笑)
 私がDavid Bowie に注目してきたのは、やはりセンスの良さ。
そして、セス・ゴーディン風に表現すれば、魅力的な「物語」を作ってファンをひきつける能力が高いというところです!
 彼はアーティストとして自分自身が「物語」であり商品でしたが、21世紀を迎えた今、多くの企業がDavid Bowie のようなマーケティングセンスを身につける必要が出てきたような気がします。


▼81ページの写真・・・地球に落ちてきた頃 の写真でしょうか(笑

bowie