こんばんは、龍司です。

11月1日 に「これからの時代の広告 」のお話をしまして、多くの貴重な御意見をいただきながら、その直後にバリ に旅行に行ってしまい、更新が遅れましてすみませんでした。

balisea


 特に、米国IT企業社長のHiroさん !1000文字もの貴重な御意見をいただきありがとうございました!


 1週間以上間隔があいてしまいましたが・・・・今日は、そのお話の続きを。


 モノが溢れ、情報が溢れ、消費者に足りないモノはなく、唯一足りないものは時間だけ・・・・というこれからの時代。このような時代に広告はどうなっていくのでしょうか??


 まずは、広告主の企業の立場に立って考えてみます!

これからの時代・・・・

私は、広告主の企業にとって、広告を出す以前に必要なことがあると思うのです。

 それは、考え方の転換。


 一言で言えば、消費者NEEDS(ニーズ)へと入っていこうとする従来の姿勢を改め、消費者WANTS(ウォンツ)を引き出す「プロダクトアウト戦略 」 へと転換していくということです。
▼(今年の夏に、この本を参照しながら、The ちゃらり~マン道を歩んでいるDAIさん と今後のマーケティングに関して考えましたね。)
 企業の経営者、マーケティング担当者にポストモダンマーケティング の考え方が必要だと思うのです!


 魚釣りの話で例えれば、8月15日 にお話したエサ釣り ⇒ オランダ仕掛け という転換!


 「魚は、このエサを必要としているのではないか」という想定の元に、魚のニーズに向けて釣り糸でエサをたらす・・・・・ところが、目の前に見えている魚はいっこうにエサに関心を示さない。

川の中には、充分すぎるほどのエサで溢れているのです。

 ところが、キラキラ光るオランダ仕掛けの光には魚も飛びついてしまう・・

キラキラ光るオランダ仕掛けの光は、魚にとってニーズがあることではなかったのかもしれませんが、ウォンツを引き出したのかもしれません。


 広告の話で言えば、モノが充分に普及していなかった時代には、消費者のニーズへと訴えかける広告でも有効だったのだと思います。

 しかし今、洗濯機のCMがテレビで流れていても注目する人などいないでしょう。

どんな製品も必要な機能は充分にそろってしまい、消費者にニーズなどほとんどないのです。

多少、機能が追加された程度の差別化では、消費者の関心をひくことなどできないでしょう。

 広告予算を組んで、代理店に任せる・・・お人よしの経営者、広告担当の方はお金を捨てているようなものなのかもしれませんね。


 広告主の企業消費者志向、マーケットイン重視の姿勢をとりながら、実は消費者の邪魔になってしまっている状態・・・・・


 このような状態でいる限り、その企業の商品はますますコモディティ化し、価格競争にも巻き込まれ、収益も上がらない・・・という悪循環へと陥ってしまう可能性が出てくるでしょう。

 広告の予算もなくなってしまうかもしれません(笑


 このような状態から脱却し、プロダクトアウトし、消費者から切望される状態へ向かわなくては企業は生き残ることさえできないかもしれませんね。

 広告代理店に単に予算を託すのではなく、広告主の企業が自らプロダクトアウト戦略により文化を作り、消費者を惹きつけることが必要。


 これからの時代、広告主の企業の経営者、マーケティング担当の方は今まで以上に高い能力が要求されるのだと思います。


 たとえば・・・・

 yamaha

 ヤマハ の偉大なる経営者、川上源一氏のように。

大前研一氏は今までに何度も川上源一氏の高い能力に言及されていて、近著「ザ・プロフェッショナル 」の139ページでも川上氏を参照されてます。

(以下、引用)

日本の家庭におけるピアノの普及を世界一にしたのが、ヤマハの中興の祖、川上源一氏です。

ヤマハは戦後間もなくしてピアノ製造を再開しましたが、当時の日本の一般家庭は貧しく、高価なピアノなどとうてい購入できませんでした。

ピアノを買ってもらうために彼が採った戦略は、子供を持つ家庭でピアノ用の貯金をしてもらい、子供たちはヤマハ音楽教室に通ってもらうという方法でした。

ピアノを買ってください」という代わりに、「音楽をお教えしましょう」というわけです。

これぞマーケティングの真髄というシステムを、貧しい時代の日本で築き上げたのです。


(以上)


 ヤマハ・・・・私も子供の頃、愛用してました。


 ピアノというモノを販売するのではなく、音楽を演奏するという文化を売る。
これは、ピアノ販売に限らず多くの業種の方にとって参考になるお話だと思います。


 広告のお話に戻りますと・・


 広告主の企業は、魅力的な文化を作り、消費者から進んで広告を見に行く、広告という情報を取りに行くような状態にすることが必要でしょうね。


 この時、消費者広告主の企業との関係は逆転しているのです!


 消費者を追いかけるのではなく、消費者に追いかけられる企業


 たとえば、米国IT企業社長のHiroさん からコメントもいただいたように、 

アップル の戦略は非常に参考になると思います。

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 10月5日 の記事「アップルからのもうひとつの大発表とは・・バズマーケティング 」でお話したように、アップルは魅力的な文化を創り、消費者を惹きつけるのが非常にうまい!ですよね。

 BUZZの活用・・・・これもこれからの広告として重要なものだと思います。

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 それから、10月23日 の記事「iPod+iTunesの新CMにEminem登場 !」でお話したように、アップルのTVCMは、私にとって決して邪魔なものではなく、むしろTV番組よりも見たい!(笑)広告です。

 このようにTVCMでさえも、消費者を惹きつけられるのはアップルが常日頃からやっている文化創り、ブランド戦略が素晴らしいからでしょう。

 もちろん、このTVCM自体のカッコ良さもありますね。

eminem


 きっと、アップルの広告効果は非常に高いのでしょう。


 消費者へと土足で踏み込む広告ではなく、消費者が気になる文化の情報として自分から取りにいきたい情報としての広告!



 ということで、本日は広告主の企業が広告を出す前に必要なことに関して考えてみました。

広告はこれからもなくならないでしょう。しかし、広告のあり方は変化する必要がおおいにありそうです。

これからの広告で高い効果を上げるためには、高い能力が必要とされるでしょう。


 必要なのは、「ザ・プロフェッショナル 」!!でしょうね。


 広告主の企業の経営者、マーケティング担当者だけで戦略を考えることには限界もあるかもしれません。

 そこで、広告代理店の「」のある方やコンサルタントへのNEEDS(ニーズ)、というかWANTS(ウォンツ)!は今後高まるでしょうね。


PS


今日は、「スティーブ・ジョブズ-偶像復活 」を読んでみました。

あの伝説のTVCM1984についても書かれていて、ブランド戦略を考える上で凄く参考になる点も多いですね。


余談ですが、以前から鳥インフルエンザが話題になっていますが、アメリカでは犬インフルエンザというものも出てきているとのこと(笑

みなさん、寒くなってきましたので、体調には充分お気をつけください。

私は来週、インフルエンザ予防接種を受けます。