こんばんは!龍司です。

昨夜、ネットでマンションも買う時代 という記事で、

インターネット上の「見えない大陸」での取引が活発化することにより、

「古いタイプの中間業者」が淘汰され、

「新しいタイプの中間業者」が台頭してくることについてお話しました。

今夜は、

その新しいタイプの中間業者」とはどういうものなのかについて

お話します。


この∞最前線通信を御覧の皆さんは

当然インターネットに接続していらっしゃるでしょうから、

おそらくネットの便利さは肌で感じていらっしゃることと思います。


IT革命は、

今までモノを販売するサプライヤー企業主導であった市場から、

モノを購入する顧客、ユーザー主導の市場への変化をもたらしました。

それは、今も進行中です。

この変化により、

サプライヤー企業とユーザーとの間に入っていた古いタイプの中間業者

「中抜き」される傾向があります。


今から5,6年前に読んだ田坂広志さんの本で、

こうした中間業者をオールドミドルマンと表現していました。

卸売小売などが、その典型でしょう。

こうした業者が中間に入ることによって、

ユーザーは高い料金を支払わなくてはならないうえに、

不便だったわけです。


◆ これに対して、「新しいタイプの中間業者」を田坂さんは

「ニューミドルマン」と呼びました。

卸売小売などのオールドミドルマンはサプライヤー企業に対して

販売代行を行うことがビジネスでしたが、

ニューミドルマンは顧客のニーズに関連する様々な

商品情報を集めて顧客に提供し、

それによって顧客のショッピングを支援するというスタイルで

ビジネスを行います。

つまり、販売代行」ではなく購買代行」をするという

全く新しいスタイルの中間業者なわけですね。

この2種類の中間業者は、向いている方向が真逆。

オールドミドルマンがサプライヤー企業の方向を向いていたのに対し、

ニューミドルマンは顧客の方向を向いているといえるでしょう。

顧客にとってのガイド役のような役割ですね。


IT革命により登場したニューミドルマンにより、

顧客は何か買い物をしようとして商品を探す時に、

商品を売っているサプライヤー企業に相談に行くよりも、

ニューミドルマンに相談に行くようになるでしょう。


顧客が相談する先が

オールドミドルマンからニューミドルマンに変化!



◆ この構図が出来上がってくると、

多くの顧客から信頼されるニューミドルマンのもとへ

多くのサプライヤー企業が集まってくる、という状態になるでしょう。


そして、

サプライヤー企業から多くの情報が集まるニューミドルマンは充実し、

さらに顧客にとって頼もしい相談相手になる

という好循環が生まれます。

そして、このニューミドルマンも高い収益を上げるのでしょうね。

このポジションをめぐって、これから競争も激化するでしょうけれども。。


◆ いずれにしても、私はこの変化を楽しんでいます。

今まで「情報」をサプライヤー企業が握っていて、

多くのユーザーは盲目的に従うしかなかったものが、

IT革命によって、ユーザーも充分な情報を握り、

主体的に判断して活動できるのですから。


時代の変化とともに、

顧客に求められる「資源」も変わります。

事業を行う視点で見れば、

その変化に合わせて、自社の「資源」は本当に求められているのかを

再確認し、「資源」の改革を行っていく必要があるといえるでしょう。


参考書籍:

大前研一「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑む (著者: 大前 研一)