運動が苦手な人のためのピラティストレーナー庸介(ようすけ)です。
ピラティスのレッスンにおいて、
「ダジャレ」を言ってもウケないことがあります。
例えば以下のようなダジャレを、一生懸命に考えて言っても、なかなかウケません。
「京都では、今日とは違った感じ」
「関内(横浜)の地理はワカンナイ」
反応は…やや受け。
さらに、
「考えたダジャレを披露したのにウケないと、疲労します」
とダメ押しで言っても…
反応は。
やや受け。
しかし、ダジャレは「場を和ませるスパイス」と考えれば気が楽なのです。
思った以上に、「スベる」ことが、逆に場の空気をやわらげる場合があります。
場がほぐれればいいので、スマートさも、機知に富んだ巧みな言葉遣いもなくていいと思います。それよりも、〝和やかさ〟と〝気楽さ〟があれば、そのほうがいい。
そう心がけるようにしています。
なぜなら、場が和むと、場を共有する感覚が生まれますから、レッスンでのテーマもしっかり共有されやすくなるのです。
ピラティス教室においては、体力に個人差があっても、ひとつからふたつ、身体についてのゴールを共有する必要があります。
たとえば -本日は、自分の骨盤が「後傾」しているか「前傾」ぎみか、自覚できるようになるのがテーマ。とすれば、少なくとも、骨盤をニュートラルに保つ感覚が養われればいい。
しかも、全員がゴールをある程度共有して、それがいくらか達成されれば、そのクラスは「楽しかったな」と感じられます。この感覚は、次回につながります。
「楽しく」終わったレッスンでの課題は、日常生活の中で、無意識に身体の状態に訊く(きく)習慣につながり、次回のレッスンにつながります。その状態になるには、場がほぐれる必要があります。そのためには、スベるギャグも無駄にはなりません。
〝和やかさ〟と〝気楽さ〟は不思議なほど、レッスンにおける身体のテーマに全員の意識を向けるものです。そうなれば、普段あまり質問しない人でも発言がしやすくなります。
ピラティスレッスンにおけるテーマ共有の観点から見れば、意外なほど「ウケない冗談やダジャレ」も役に立つものです。
では!
2025/11/03rewrite
