ピラティス、身体、身体運動、テーマ | 動きの哲学、日常のヒント

動きの哲学、日常のヒント

ピラティス、ストレッチ、ヨーガ、武道などの学びと想い。ピラティスの還暦男インストラクターが20年考えたこと

運動が苦手な人のためのピラティストレーナー庸介(ようすけ)です。


ピラティスのレッスンにおいて、
「ダジャレ」を言ってもウケないことがあります。



例えば以下のようなダジャレを、一生懸命に考えて言っても、なかなかウケません。

 「京都では、今日とは違った感じ」
 「関内(横浜)の地理はワカンナイ」

反応は…やや受け。



さらに、

 「考えたダジャレを披露したのにウケないと、疲労します」

とダメ押しで言っても…

反応は。

やや受け。



しかし、ダジャレは「場を和ませるスパイス」と考えれば気が楽なのです。
思った以上に、「スベる」ことが、逆に場の空気をやわらげる場合があります。

場がほぐれればいいので、スマートさも、機知に富んだ巧みな言葉遣いもなくていいと思います。それよりも、〝和やかさ〟と〝気楽さ〟があれば、そのほうがいい。



そう心がけるようにしています。



なぜなら、場が和むと、場を共有する感覚が生まれますから、レッスンでのテーマもしっかり共有されやすくなるのです。

ピラティス教室においては、体力に個人差があっても、ひとつからふたつ、身体についてのゴールを共有する必要があります。



たとえば -本日は、自分の骨盤が「後傾」しているか「前傾」ぎみか、自覚できるようになるのがテーマ。とすれば、少なくとも、骨盤をニュートラルに保つ感覚が養われればいい。

しかも、全員がゴールをある程度共有して、それがいくらか達成されれば、そのクラスは「楽しかったな」と感じられます。この感覚は、次回につながります。



「楽しく」終わったレッスンでの課題は、日常生活の中で、無意識に身体の状態に訊く(きく)習慣につながり、次回のレッスンにつながります。その状態になるには、場がほぐれる必要があります。そのためには、スベるギャグも無駄にはなりません。



〝和やかさ〟と〝気楽さ〟は不思議なほど、レッスンにおける身体のテーマに全員の意識を向けるものです。そうなれば、普段あまり質問しない人でも発言がしやすくなります。

ピラティスレッスンにおけるテーマ共有の観点から見れば、意外なほど「ウケない冗談やダジャレ」も役に立つものです。


では!
 

 


2025/11/03rewrite