スネ夫のメロン | 動きの哲学、日常のヒント

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こんにちは。

ピラティス・健康ストレッチのトレーナーようすけです。

昔読んだ「ドラえもん」の漫画単行本で、面白いのがあったな、と一つの話を急に思い出しました。

 

記憶の範囲によれば、以下のようなお話でした。

 

 

 

スネ夫家では毎日のように「高級なおやつ」を食べます。

「スネ夫家の高級なメロンの味をぜひ味わってみたい」のび太がそう思って、その願望を満たす道具をドラえもんに出してもらう。

 

 

 

 

 

 

 

この道具をのび太とスネ夫にセットアップする。すると、スネ夫の食べたおやつの味は、その半分の味覚が、自動的にのび太に流れる。

そんな道具です。

 

例えば、スネ夫が学校から帰宅した後、おやつに高級なメロンを食べると、自動的に味覚がのび太に共有されて、メロンの味の半分はのび太が味わう。この道具のデメリットとして、スネ夫は味覚の半分をのび太に奪われて、メロンの味が、薄くなるという話です。

 

 

 

 

ところで、私いつも日常で思うのですが、ときどきスマホ見ながら食事をする人を見かけると

 

「味が半分しかしないよ!」

と思ってしまうんです。

 

 スネ夫のメロンのように。

 

 

味覚を味わうとは、舌や咽頭(のど)に味覚を感じる感覚受容器があり、これによって得られた情報が感覚神経によって脳に伝わります。

 

甘い味・塩辛い味・苦い味・酸味、比較的新しく分かった「旨味(うまみ)」も加え、主に5つの「味覚」が舌や咽頭といった味覚の受容器でとらえられます。

 

しかし、味わっただけで、

旨い!と私たちが感じるわけじゃないんですよね。

 「心ここにあらず」の状態ですと、味は十分に感じられません。

そう思いませんか?

 

感覚神経によって「脳に伝達されて」初めて「旨い」「甘い」と感じるよ!!

 

 

 

 

 

のび太は「スネ夫のおやつを味わってやる!」と感覚が能動的に働いているので、味は半分でも十分に美味しく感じるんです。

 

しかし、スマホを見ながら食事をすれば心ここにあらず、味が薄まります。

そして「薄められた味」は、スネ夫の失った味半分がのび太に流出するどころか、どこにも行かずに無駄になってしまうのです。

 

もったいないじゃないか❗️

 だから、もっともっと味わって食べようと思います。

 

では❗️

もうすぐ春ですね。

しかし、三寒四温。まだ寒さの再到来がありそうで、油断できません。

 

元気に春まで駆け抜けていきましょう!