胡座【あぐら】で股関節が浮く場合の対応 | 動きの哲学、日常のヒント

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今日は文化の日。

朝は寒かったのですが、昼には気温が上がり、ほどよい天気でした。

 

 

さて、以前の記事で床に座る生活の話をしましたが今日は股関節が硬い場合の対応についてです。

 

 和室やカーペットで床に座る生活をされている方は、胡座(あぐら)が不安定になりませんか?



例えば、股関節が開かずに、膝がこんな風に浮かんでしまうことはありませんか?↓

  

こうなると、胡座(あぐら)は、あまり楽な座り方ではなくなりますよね。むしろ、シンドイです。


こんな時は、家にある身近なクッションを使うといいです。

例えば、このようなクッションで構いません。ちなみに、これは、ニトリで買った多目的なクッションで1000円ぐらいでした。         

 

これを脚と床のあいだに挟(はさ)むのです。

さらに、タオルなどを巻いてクッションの厚みを自分用に調整すると便利です。

   




あるいはタオルを適度な厚さに折りたたみ、タオルそのものを使ってもいい。



これらを、床ともも裏の間に挟む。

 





これで、胡座(あぐら)での膝の不安定感と股関節のシンドイ感覚が解消されます。


こうした道具の調整と利用においては、小さな工夫が大きな効果につながることもあり、ピラティスの原点を感じます。


というのは、
ジョセフ・ピラティス氏(=ピラティス創始者)が、1914年~1919年当時、ベッド用のスプリングを改造して壁に取り付け、寝たままで行うリハビリエクササイズを考案したというエピソードが伝えられています。細かいところの真偽はさだかではないものの、ピラティス氏かさまざまな当時は第一次世界大戦のさなかで、ドイツ人のピラティス氏は英国でのサーカスの巡業中に大戦勃発という世界情勢に巻き込まれるかたちで、敵国人として英国のランカスター収容所に拘留され、その後はマン島の捕虜収容所に移されました。



収容施設の仲間には戦争で負傷した捕虜も多くいたと思われますが、ピラティス氏は、それらの仲間にリハビリや運動を指導しました。


そんな中で、エクササイズ器具を必要に応じて作る必要かあったのだと思います。


また、ピラティス氏は自身で 

この収容所生活でのリハビリ指導がピラティスメソッドの形成に役立ったとしてプラスにとらえていることが伺われます。手製エクササイズ器具を作ったのことも、後のマシンを使ったピラティス指導の走りになっていると思います。


ですから、少しでも自分に合わせてエクササイズ道具を改造したり厚みの調整をすることは、とってもピラティスらしいやり方なのです。


それに、小さなエクササイズ器具の小さなカスタマイズは、自分の体の状態をよく観察することに繋がります。


では、では。