背骨まわりを伸ばす運動で、ほぐして元気、家の中 | 動きの哲学、日常のヒント

動きの哲学、日常のヒント

ピラティス、ストレッチ、ヨーガ、武道などの学びと想い。ピラティスの還暦男インストラクターが20年考えたこと

緊急事態宣言が出てから一夜明けの本日一日。

 

電車は、だいぶ空いていました。今後在宅勤務が増える可能性も多そうですし、学校の休校も延期されるなど、海外のようなロックダウンがなくても、企業の通常活動はかなり自粛に向かって進んできています。今後は、在宅勤務の広がりも含めて 家にいる時間は増えてくるのかなと感じます。

 

こんな状況の中で、体が怠けないように動かすことは意外と意識的にしていほうがいいことだと思います。

 

そこで、いまこの状況において必要なのは、狭いところでも体操をするということです。これが健康を維持し免疫力を維持し体力を維持することに役立つんじゃないかと思っています。

スポーツクラブは主要各社が、緊急事態宣言を受けて、本日4/8~5/6臨時休業に入っております。

 

 

この状況が、長く続くと思うと気持ちも重くなりますが、ゆったり構えたいです。とはいえ、もし1か月後に少しずつ再開したとしても、時間や人数の制限や、はまたた来客数の減少などの長期化も覚悟しないといけないかもしれません。体操のサービスを提供する側としては本当に、業界の動向も経済の構造も変わると思っていく必要がありそうです。

フリーランスのインストラクターの方は直接話す機会は、最近はないのですが特に大変だと思います。

自分は兼業で会社員でもあり、そちらの収入があることで救われたのですがフリーランス専業の場合は一層大変です。

 

さて、では翻って、今度は、運動不足に陥いらないように気をつけるべき、お客さんの側の立場に立って見ると、フィットネスクラブ等への通いが少なくなった場合には、家で少しは体を動かすことを強くお勧めします。

 

狭いスペースでも、そして制約された環境でもトレーニングをするべきだということ。これは、前々から私が思っていることですし、またこのことは、ピラティス創始者であるジョセフ・ピラティスさんの原点でもあります。

 

というのは、以前申したようにピラティスさんがピラティスと後に言われるようになった「コントロール学の芸術」と自身で名付けたエクササイズを始めたのは第1次世界大戦(1914年~1918年)中の英国においてです。 ドイツ人のピラティスさんの滞在中の英国が敵国になってしまったことによって、送られたマン島における収容施設であり、そこでの拘留中における自身の体力作りや、後に送られてくる負傷兵を含む仲間たちに施したリハビリや運動の経験がピラティスの原点になっています。

 

そうした収容施設内の狭い限られたスペースの中での運動を有効に行って、これにより体力を温存しました。 やはり不自由な生活の中では、免疫力は当然に落ちていくと普通は思われますが、ピラティスさんがリハビリや運動を指導した施設での兵士の人たちは、当時流行ったインフルエンザへの感染が非常に少なかったということが ピラティスさんのその後の自慢にもなっていたほどですですから、確かに、この戦時中に拘留された施設での運動や運動指導は理にかなっており、体力、筋力、免疫力を確かに上げていたのであると思います。

 

このことは、コロナウィルスの感染が怖い現状において私を少なからず元気づける史実なのです。

 

 

 

自宅など室内の狭いスペースにおける運動は、たとえ座っていても寝転んでいても、サッとできる運動がいいのです。

 

ピラティスのエクササイズやそれに合ったストレッチは種類が豊富にありますが、例えば、ロールアップというエクササイズはいかがでしょう。スティックマンの絵で表現すると下記のような動きです。

 

 

 

で、背骨周りの脊柱起立筋を伸ばす、また椎間板を伸ばす刺激などの動作により、胴体を柔軟に保つ力を維持することにつながると思います。とにかく閉じこもる時間が長いと、筋肉が硬くなり、背中が丸まり姿勢が悪くなりますから、こうして伸ばしておくのがいいです。リラックスしながらもシャッキリしてきます。

 

さらにこの動きでは、立てた両ひざ(内側)の間に、ソフトジムというエクササイズボール

 

 

こちらをを挟んで内転筋(内ももの筋肉)を引き締めるだけで、より一層、気分が引き締まりますし、いい姿勢を維持しやすいです。

 

 

繰り返しですが、背中を伸ばすのは こんな風ですよ~。もっとゆっくりでもいいし、やりやすいぺースで。

慣れたら、自然呼吸で行っていたのを今度は「息を吐きながら、背中を丸めて」「息を吸いながら背骨を立てる」としてみたり。

そうこうしているうちに、ほぐれてきますね。

 

 

 

 

では、では。

元気を息長く維持しましょうね。