橋を架ける夢 | 過去を振り返って現在を知り、未来を思う

過去を振り返って現在を知り、未来を思う

今までの人生、あまり人に興味をもたなかったけど、これからは人と向き合い、楽しんでいこう。
今さらながら人を幸せにしたいと思うようになった平凡なオヤジの日々。
Schaue dankbar zurück und mutig nach vorne.

この前のブログをアップした後、少し反省した。その日は祝日、天皇陛下の「即位礼正殿の儀の行われた日」、日本国民としてはお祝いし、大いにおよろこび申し上げるべき日であった。

その日のブログのタイトルが「冷たい雨」で、演歌「氷雨」を歌っているとは・・・・。「即位礼正殿の儀」が行われる直前に冷たい雨は上がり、空には虹がかかったことも合わせて話題にすればよかっただろうかとか。

それはさておき、秋からの新しいテレビドラマが出そろったが、一つは『同期のサクラ』を見ることにした。自分の故郷の離島に橋を架けるという夢を持って建設会社に入った少し変わった女子社員「サクラ」とその同期の物語。

サクラが叫ぶ「私には夢があります!」おお、"I Have a Dream." 歴史に残るいい言葉だ。僕も、若い頃、大声でこの言葉を叫んでいれば、もっと素晴らしい人生を送れただろうかとか、たまに過去を振り返ることもあるが、夢を持つに遅い時はないと思い返して、こんなブログを書く時もある。

先日、故郷の町に帰って、近くにあるが子供の頃から一度も行ったことがなかった「長島」という島を訪れた。1988年に離島と本土を結ぶ「長島大橋」が架けられて陸続きになり、今は車で渡ることができる。

長島には、1930年、日本で最初のハンセン病国立療養所「長島愛生園」が建てられた。島には今でも2つの療養所がある。ハンセン病訴訟のことは今日の新聞にも出ていたが、かの「隔離政策」は歴史上の大きな問題である。

昔、入所者の間で「悲しみの海峡」「恨みの海峡」と言われていた海峡に架けられた橋は、『人間回復の橋』と呼ばれるようになったいう。今も昔も瀬戸内の海と島々は変わらず美しい。映画『砂の器』、和賀英良と離れ離れになった実の父親は、晩年をここで過ごしたのであろう。