こんにちは!
赤坂スタジオマネージャーの野崎です。
気づけば12月。
寒い日々が続いていますね。
そんな寒さにも負けず!B&B、今日も元気に営業中です!!
さて、少し間が空いてしまいましたが、歩行シリーズの第三弾です。
今回は「体幹の回旋」について!
※体幹とは、身体の「顔」「腕」「脚」を取り除いた胴体の部分のことです。
『はじめに』
みなさんは、一時期とても流行った二足歩行のロボットを覚えていますか?
二足歩行だけでなく、踊ったり、喋ったりする、素晴らしいロボットですね。
その可愛らしくも、コミカルな動きが、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?
懐かしいCM(youtubeへ飛びます)
動画を見て頂くと分かるとおり、まだ人のように歩くのは難しいですね。
さて、今までのブログで「体幹の安定性」が歩行には重要!と話してきたのですが
実は、ただ体幹が動かないように固めてしまうと、このロボットのような歩き方になってっきてしまいます。
人と、このロボットの違いの一つとして
人の胴体部には”脊柱”という、骨が縦に並んでいます。
首の骨(頚椎が7個)、胸の骨(胸椎が12個)、腰の骨(腰椎が5個)
それら24個の骨が縦に並び、関節を作っているんです。
これら一つ一つが動くことで
体幹を「丸くしたり」「反ったり」「ひねったり」「横へ曲げたり」出来るわけですね。

その中でも、歩く時に、特に関わりが深いのは体幹をひねる「回旋」という動きだと思います。
この回旋が出なければ、例に出したロボットと同じような歩き方になってしまいやすいんです。
『回旋の動きか出ると、歩くのが早くなる』
ニュートンさんが確立した、運動の法則。
その第三法則、「作用反作用」の法則が深く関わってくる話ですが
思い出す必要はありませんよ^^
そのかわり、ためしに
よくオフィスにある回転する椅子が近くにあったら座ってみてください。
そして両脚を地面から浮かします。
そしてそして、胸で右を見るように体幹をひねってみてください。
すると、浮かした両脚は左へ向きませんでしたか?
骨盤から左へ向いているかと思います。
あえて「骨盤を反対へ向ける」という「力」を使わなくても、自然とひねることができるんです。
「歩くとき」に話を戻すと
腕の振りとともに、体幹を右へ回旋することで
骨盤は左へ回旋しやすくなり、左脚で地面を蹴る力が増すとともに、歩幅が広がることになります。
体幹を回旋することが、歩きやすさに一役かってくれるわけですね!
『本来は意識しなくても、回旋は出来るはず』
人の体には、600を超える筋肉と、200以上の関節があるわけですが
歩くときに、「あの筋肉に力を入れて、あの筋肉を固めて、あの関節を動かして」なんて、頭で考えて出来ないですよね。
その辺り、人の体は上手く出来ていて
もともと身体に組み込まれている”システム”がある程度、勝手にやってくれます。
例えば、電話の機能で短縮ダイヤルって、ありますよね。
野崎の実家の電話機は、短縮ボタンのあとに「1」を押すと、父の携帯電話にかかるように設定してありました。
それと、同じように「歩く」というボタンを押すと、勝手に必要な筋肉で、関節をコントロールして
特に、意識しなくても歩くことが出来るわけです。
そのシステムの中に、体幹の回旋は、当然含まれていて
本来は、歩く動きと連動して、体幹の回旋は行われます。
しかし、なにかしらの理由から、その回旋が阻害されるようなことがあったら?
システムに異常が出て、歩きにくくなってしまいます。
場合によっては、「歩く」ボタンを押しても、体幹は回旋しない。というシステムに書きえられてしまう可能性もあります。
何が、体幹の回旋は阻害してしまうんでしょうか?
『悪い姿勢が回旋の阻害をしてしまう』
野崎の投稿で、たびたび登場するスウェイバックという姿勢。
骨盤が前方へスライドして、背中が丸く猫背になりやすい姿勢ですね。

この姿勢の筋肉バランスとして、
・外腹斜筋は弱くなり(伸びてしまう)
・内腹斜筋は硬くなる(短くなってしまう)
という特徴があります。
ちなみに外腹斜筋と内腹斜筋は、ともに働くことで、体幹を回旋することが出来ます。
少しだけ厳密に言うと、
体幹を左へひねると、右の外腹斜筋と、左の内腹斜筋に力が入り
その逆の組み合わせは、ストレッチがかかります。
そのため、綺麗な回旋を出すために、腹斜筋群は
一部ではパワーが必要で、一部では柔軟性も必要となってきます。
つまり、スウェイバック姿勢の場合
弱い部分があるため、回旋のパワーを生み出せないし
硬い部分があるため、ストレッチされず、回旋しにくくなってしまいます。
この腹斜筋群のバランスの悪さが、体幹の回旋を阻害していまう一つの要因となるわけですね。
このような原因から、またしてもスウェイバックは歩行の邪魔をしてきます。
困ったもんですね・・・。
今回はスウェイバックを例にお話しましたが
どのような悪い姿勢であっても、さまざまな理由から体幹の回旋を阻害してしまう可能性は高くなります。
やはり、綺麗な姿勢(ニュートラルポジション)であることが、歩行にとって、重要になってくるんです。
『どのようなエクササイズが効果的!?』
個人的に、とても気持ちの良いエクササイズをご紹介しますね!
代表的なピラティスマシンの一つ、チェアで行う「マーメイドツイスト」というエクササイズです。

チェアのペダルをい押しながら、体幹を回旋することで、ひねるパワーの強化と、硬くなってしまった筋肉のストレッチを同時に高めることができます。
さらに、その状態で体幹を丸めたり、反ったりすることで、動きにくくなっていた脊柱の柔軟性も高められる、優れものです。
さらにさらに、股関節を前後に開くことにより、歩幅をさらに広げることが出来るので、歩きやすくなりますよ!
と、まあ、少しくどくなってしまいましたが、とても気持ちの良いエクササイズなんです。
野崎は、長時間のパソコン業務のあとに、いつもやっています(笑)
すでにピラティスをやっている方はもちろん
少しピラティスに興味が出てきた!という方!
もし、このエクササイズをやってみたくなったら
担当のインストラクターに「チェアのマーメイドツイストがやりたい!!」
ってお願いしてみてください。
ピラティスが大好きになっちゃいますよ^^
『最後に』
そういえば以前、野崎の友人が
「体幹を固めることだけが重要なら、胴体を鉄板で固めてしまえばいい」
なんて、ぶっきらぼうなことを言っていましたが
まさに、ロボットのことかもしれませんね。
ただ、日々進歩する技術。SF映画のように人みたいに動くロボットもいずれは開発されるかもしれませんね(^_^)
というか、最後まで書いて気づいたのですが、最近の彼は、少し体幹が回旋するようです^^;
最近のロボ!
すご!!
といったところで、本日はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また次回!
ピラティススタジオB&B
赤坂スタジオマネージャー
野崎 直
過去の投稿
歩行シリーズ第一弾「悪い姿勢と股関節の動き」
歩行シリーズ第二弾「ぽっこりお腹との関係」
赤坂スタジオマネージャーの野崎です。
気づけば12月。
寒い日々が続いていますね。
そんな寒さにも負けず!B&B、今日も元気に営業中です!!
さて、少し間が空いてしまいましたが、歩行シリーズの第三弾です。
今回は「体幹の回旋」について!
※体幹とは、身体の「顔」「腕」「脚」を取り除いた胴体の部分のことです。

『はじめに』
みなさんは、一時期とても流行った二足歩行のロボットを覚えていますか?
二足歩行だけでなく、踊ったり、喋ったりする、素晴らしいロボットですね。
その可愛らしくも、コミカルな動きが、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?
懐かしいCM(youtubeへ飛びます)
動画を見て頂くと分かるとおり、まだ人のように歩くのは難しいですね。
さて、今までのブログで「体幹の安定性」が歩行には重要!と話してきたのですが
実は、ただ体幹が動かないように固めてしまうと、このロボットのような歩き方になってっきてしまいます。
人と、このロボットの違いの一つとして
人の胴体部には”脊柱”という、骨が縦に並んでいます。
首の骨(頚椎が7個)、胸の骨(胸椎が12個)、腰の骨(腰椎が5個)
それら24個の骨が縦に並び、関節を作っているんです。

これら一つ一つが動くことで
体幹を「丸くしたり」「反ったり」「ひねったり」「横へ曲げたり」出来るわけですね。

その中でも、歩く時に、特に関わりが深いのは体幹をひねる「回旋」という動きだと思います。
この回旋が出なければ、例に出したロボットと同じような歩き方になってしまいやすいんです。
『回旋の動きか出ると、歩くのが早くなる』
ニュートンさんが確立した、運動の法則。
その第三法則、「作用反作用」の法則が深く関わってくる話ですが
思い出す必要はありませんよ^^
そのかわり、ためしに
よくオフィスにある回転する椅子が近くにあったら座ってみてください。
そして両脚を地面から浮かします。
そしてそして、胸で右を見るように体幹をひねってみてください。
すると、浮かした両脚は左へ向きませんでしたか?
骨盤から左へ向いているかと思います。
あえて「骨盤を反対へ向ける」という「力」を使わなくても、自然とひねることができるんです。
「歩くとき」に話を戻すと
腕の振りとともに、体幹を右へ回旋することで
骨盤は左へ回旋しやすくなり、左脚で地面を蹴る力が増すとともに、歩幅が広がることになります。
体幹を回旋することが、歩きやすさに一役かってくれるわけですね!
『本来は意識しなくても、回旋は出来るはず』
人の体には、600を超える筋肉と、200以上の関節があるわけですが
歩くときに、「あの筋肉に力を入れて、あの筋肉を固めて、あの関節を動かして」なんて、頭で考えて出来ないですよね。
その辺り、人の体は上手く出来ていて
もともと身体に組み込まれている”システム”がある程度、勝手にやってくれます。
例えば、電話の機能で短縮ダイヤルって、ありますよね。
野崎の実家の電話機は、短縮ボタンのあとに「1」を押すと、父の携帯電話にかかるように設定してありました。
それと、同じように「歩く」というボタンを押すと、勝手に必要な筋肉で、関節をコントロールして
特に、意識しなくても歩くことが出来るわけです。
そのシステムの中に、体幹の回旋は、当然含まれていて
本来は、歩く動きと連動して、体幹の回旋は行われます。
しかし、なにかしらの理由から、その回旋が阻害されるようなことがあったら?
システムに異常が出て、歩きにくくなってしまいます。
場合によっては、「歩く」ボタンを押しても、体幹は回旋しない。というシステムに書きえられてしまう可能性もあります。
何が、体幹の回旋は阻害してしまうんでしょうか?
『悪い姿勢が回旋の阻害をしてしまう』
野崎の投稿で、たびたび登場するスウェイバックという姿勢。
骨盤が前方へスライドして、背中が丸く猫背になりやすい姿勢ですね。

この姿勢の筋肉バランスとして、
・外腹斜筋は弱くなり(伸びてしまう)
・内腹斜筋は硬くなる(短くなってしまう)
という特徴があります。
ちなみに外腹斜筋と内腹斜筋は、ともに働くことで、体幹を回旋することが出来ます。
少しだけ厳密に言うと、
体幹を左へひねると、右の外腹斜筋と、左の内腹斜筋に力が入り
その逆の組み合わせは、ストレッチがかかります。

そのため、綺麗な回旋を出すために、腹斜筋群は
一部ではパワーが必要で、一部では柔軟性も必要となってきます。
つまり、スウェイバック姿勢の場合
弱い部分があるため、回旋のパワーを生み出せないし
硬い部分があるため、ストレッチされず、回旋しにくくなってしまいます。
この腹斜筋群のバランスの悪さが、体幹の回旋を阻害していまう一つの要因となるわけですね。
このような原因から、またしてもスウェイバックは歩行の邪魔をしてきます。
困ったもんですね・・・。
今回はスウェイバックを例にお話しましたが
どのような悪い姿勢であっても、さまざまな理由から体幹の回旋を阻害してしまう可能性は高くなります。
やはり、綺麗な姿勢(ニュートラルポジション)であることが、歩行にとって、重要になってくるんです。
『どのようなエクササイズが効果的!?』
個人的に、とても気持ちの良いエクササイズをご紹介しますね!
代表的なピラティスマシンの一つ、チェアで行う「マーメイドツイスト」というエクササイズです。

チェアのペダルをい押しながら、体幹を回旋することで、ひねるパワーの強化と、硬くなってしまった筋肉のストレッチを同時に高めることができます。
さらに、その状態で体幹を丸めたり、反ったりすることで、動きにくくなっていた脊柱の柔軟性も高められる、優れものです。
さらにさらに、股関節を前後に開くことにより、歩幅をさらに広げることが出来るので、歩きやすくなりますよ!
と、まあ、少しくどくなってしまいましたが、とても気持ちの良いエクササイズなんです。
野崎は、長時間のパソコン業務のあとに、いつもやっています(笑)
すでにピラティスをやっている方はもちろん
少しピラティスに興味が出てきた!という方!
もし、このエクササイズをやってみたくなったら
担当のインストラクターに「チェアのマーメイドツイストがやりたい!!」
ってお願いしてみてください。
ピラティスが大好きになっちゃいますよ^^
『最後に』
そういえば以前、野崎の友人が
「体幹を固めることだけが重要なら、胴体を鉄板で固めてしまえばいい」
なんて、ぶっきらぼうなことを言っていましたが
まさに、ロボットのことかもしれませんね。
ただ、日々進歩する技術。SF映画のように人みたいに動くロボットもいずれは開発されるかもしれませんね(^_^)
というか、最後まで書いて気づいたのですが、最近の彼は、少し体幹が回旋するようです^^;
最近のロボ!
すご!!
といったところで、本日はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また次回!
ピラティススタジオB&B
赤坂スタジオマネージャー
野崎 直
過去の投稿
歩行シリーズ第一弾「悪い姿勢と股関節の動き」
歩行シリーズ第二弾「ぽっこりお腹との関係」