お店にPCを導入して30年近くになります。
使い始めたときには、万能だ!と感激でした。
その後、携帯電話も普及し、
生活も仕事もンターネットと繋がっているのが
当たり前の時代が始まりました。
そしてそのころから、
保育・教育に関わる人たちの間で
デジタル環境の子どもたちへの影響が
心配されるようになりました。
動画・ゲーム・SNS
不安の理由は
子どもたちが携帯に費やす時間が長い
SNSを経由してのいじめや、誘惑
乳幼児から動画を見せるケースの増加
スマホやタブレットが、生まれたときにはもう
身の周りにあった年代の子どもたちの
スイスイと自由に使いこなす様子を横目に、
何がどのように良くないのかを
説明する手立ても無く
けれども、子どもの育ちを見てきた経験から
不安を感じている人が多かったと思います。
それからまた月日は流れ、
さらに、動画・ゲーム・SNSが
子どもたちの生活に入り込み
学校教育でもタブレットが使われる時代に。
そんな今、とうとう というか ようやく
携帯使用の影響についての
ルポや研究が発表されるようになりました。
今、当店で注目されている2冊をご紹介します。
一冊は石井光太さんのレポートです。
現代の子どもたちの育ちの異変を追って、
その異の原因に、
スマホを主とするインターネットの影響を指摘しています。
教育現場が感じていた不安は、
この様な姿となって現れて来たのかと、
信じたくない現実に
目を背けたくなるようなルポです。
スマホ育児が子どもを壊す
石井光太
新潮社/本体¥1,700.
もう一冊は川島隆太さん著。
脳科学者として、具体的なデータを上げながら、
スマホ漬けの暮らしが
前頭葉の働きに与える影響を
分かりやすく解説しています。
脳科学は、ここまで進んだのですね。
スマホ脳の恐怖
川島隆太
金の星/本体¥1,200.
こちらはマンガでの説明も多く取り入れた
中高生向けの内容ですが、
読みやすさゆえ、衝撃的な事実が迫ってきます。
乳幼児のいるご家庭でも読んでいただいて、
よりよい子育てを選択して頂きたいです。
連綿と続いてきた、
わたしたち人類の心と体の育ち。
それはこれからも当たり前に続いていく。
そう思っていましたが、
インターネットという
便利で刺激的なツールを手にしたわたしたちは、
もしかすると質的に変わっていくのかもしれない。
今わたしたちが何を選択するか・・・
によりますけど。
そんな折、IT先進国スウェーデンが、
学力低下を懸念して
学校でのタブレットの使用をやめ、
紙の本と手書きに回帰する
という、ニュースが流れましたね。
「スウェーデン/タブレット廃止」で検索すると
たくさんの記事がヒットします。
ですが、学校現場の懸念をよそに
日本の文部科学省は
紙と鉛筆をやめて、全面タブレットに移行の方針とか・・・。
大丈夫か、日本の学校
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ご紹介した2冊、
ピコットとしては破格の売れ行きです。
手に取っていただけたらと思います。
手を使う・イメージする・は
人間らしさの証
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