生き物の誘惑 | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

毎日2時過ぎ、下校の小学生が
お店の前を賑やかに通って行きます。
新一年生も大分慣れた様子です。

新入学の1年生を持つご家庭では、
安全に登校下校ができるのか、

大きく変る環境に適応できるのかと、

ご心配は尽きない事でしょう。

時間までに学校に着いて、

先生の話をもらさず聞いて
一斉に移動して
決められた時間内に給食を食べる。
そういう事に慣れるために
新一年生、頑張っているんだろうなぁ。

ところでわたしには、

一年生男子の母である姪がいます。
その姪には、思いがけない心配事がー。

その心配というのは、

息子が登下校や学校の自由時間に、
虫捕りに夢中になって仲間からはぐれないか?
ということなんです。

 

というのもこの一年生男子、

生き物が大好きで
ヒマさえあれば虫取りの日々。

 

 

 

完全装備でヒルを探しに?行く一年男子。



真顔ひらめき知らんぷり

学校の行き帰りに

どんだけ欲しい虫を見つけても
追いかけたり捕まえたりはダメだよ。
その代わり、帰ったら

虫探しリベンジに連れて行くから

 

母(姪)は一年生に

くり返し言って聞かせているそうです。

これまで聞いた一年生の心配事では
図書室が魅力的過ぎて

わが子、クラスに戻るのを忘れるかも
というのがダントツ一位でした。
よもや
虫探しで迷子になるかもしれないと
切実に心配する人がいたとは!

 


登校中にハンミョウなんかが現れて
ピョンピョン道案内され、

いつの間にか登校班から離れて
行くが行くが行くと
山深くに隠れるように山姥の館が
とか・・・

つい空想盛り上がるおばちゃんです。

勘弁ね、姪っ子!


ハンミョウはそこまで熱心に

道案内をしてはくれないでしょうけど、

生きものに触れたいという思いから、

実は

予想外の事故になることもあるんですよね。


長いお付き合いのお客様から、
心配のレベル数段上のお話を聞きました。

何と、お孫さんである小学生男子が
マムシヘビに噛まれた!と。

どうやら彼は

そのへびがマムシと知っていながら、
つかもうとしたものらしいのです。
学校にいる時のことだったのですが、
先生に聞かれても、
咬んだソイツがマムシであることを、

言わなかったというから

彼、なかなかの猛者だけど。

でも命を懸けてはダメだって!


駆け付けたお父さんが一目見て気付き
応急処置をしたのが良かったそうですが、
搬送された先では、
毒の回った血を抜くため切開の上、
ICU送りだったそうな。

そのお孫ちゃんのお誕生日のリクエストが、
LaQ アニマルワールド 有毒生物↓

 (事件の前にご注文)



お孫さんをICUに見舞った後
これを受け取りにきてくださったお客様が、
心配のあまりに、怒って怒って怒って、
この話をしてくださいました。

小学生男子、冒険心に駆られたのだろうけど、
そういう時はマムシの方だって命懸けだもの、

そりゃあね・・・咬みます。
お父さんのお陰で危うく命拾いして

本当によかったです。

生きものへの関心がある子のこと

わたしは大好きだけど、
こんな肝を冷やすような経験は
しないに限ります。

 

生きものと親しくなるのには知識も大切。
生きもの好きの少年少女に、

この本をオススメします。

 

 

 

その道のプロに聞く

生きものの持ちかた

松橋利光/大和書房/¥1,500.

 

持ってはいけない生きものについても

書かれていますよ。

 

 

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