Regulus(5) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「だから! 10年くらい前に高野で音楽配信のアプリ開発してて。その発案者である兄ちゃんを伯父さんも母も、いや会社の上層部もその腕を買ってて。その時も高野で正式に仕事せえへんかって!」

 

天音の言葉にまた妙な間。

 

「・・え? あんたたち。 高野の人なの?」

 

その疑問にようやく天音はハッとして箸を置いてしまった。

 

「真緒さんから。聞いてないんですか・・」

 

今度は天音が呆然とした。

 

南はまた黙った後、いきなり立ち上がって

 

「真太郎! ちょっと! 真太郎!!」

 

慌てて彼を呼びに行ってしまった。

 

 

 

 

「いや。ナイショとかではなくてですね。おれだって知ったのこの前の正月に帰った時なんですから! 兄ちゃんも父ちゃんもおれに全然言ってくれないから。おれひとりで高野から調律の仕事貰っておれも認められてんやなーって満足しちゃって。アホみたいやないですか。それで兄ちゃんとケンカしてーー。まあいろいろありましたけど。この前のパーティーに父ちゃんも来て。久しぶりに母や伯父さんに会ったみたいやし。めっちゃめでたしですから、」

 

天音は一気に自分たちと高野の関係、そして北都会長夫人のゆかりと母有希子の関係を説明をした。

 

目の前の南と真太郎は呆気にとられていた。

 

「とっくに真緒さんから聞いてると思ったし、でもなんか。 おれから社長ご夫妻に言うことでもないし・・それに・・」

 

少し迷って天音が

 

「兄ちゃん、真緒さんに知られたくなさそうだったんで。」

 

「真緒に・・?」

 

真太郎は少し体を起こした。

 

「別に言われたわけじゃないですけど。なんかそんな気がして。てか真緒さんのが実は知ってたっていうオチなんですけど。」

 

「真緒も、知ってた???」

 

真太郎は驚いた。

 

「ちょっと話変わってくるよね・・」

 

南は腕組みをした。

 

「は?」

 

南は真太郎を視線を合わせたあと

 

「・・あんた口軽そうやから。それは言われへん。」

 

ときっぱり言われた。

 

「はあ???」

 

「しっかし。お義母さんと天音くんたちのお母さんがね・・」

 

「確かに。高野楽器とウチは関係性もあるし。ないとは言えないよな。 でもそんな昔に知り合っていたとはね、」

 

色んな謎が明らかになり

 

南も真太郎も神妙に頷いた。

 

「・・もう食べていいですか?」

 

そんな中

 

天音はそーっと伺うように二人に尋ねた。

 

 

ようやく南と真太郎も高野家と野々村家の関係を知ります・・

 

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