Phrase(3) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

よ、よくしゃべる人だな・・

 

奏はほぼしゃべらせてもらえなかった。

 

事業部の面々はあの真尋のワインバーでのライヴをした時や母の結婚式の時ににみんな来ていたけれど

 

特に紹介したりされたり、ということはなかったので、ほとんど初対面のようなものだった。

 

八神が自分のデスクに戻ると、さらに

 

「ただいまーーー」

 

女性の声がした。

 

「おまえ、自分ちじゃねえんだから、『ただいまー』じゃねえよ、」

 

八神のツッコミに

 

「え? だって家に帰ってきてる気分なんですから。 もう朝から直行で打ち合わせ行ってきたんですよお・・。 つかれた。おなかすいた。」

 

「つかれたかおなかすいたかどっちかにしろって、」

 

「八神さん、なんか持ってるでしょ。 ちょうだい。」

 

「は? ねえよ、なんも。」

 

「あたしの勘だと・・。 ここにある!  ほら。 マドレーヌ1個みっけ~~~」

 

「あ!それ! 今日の残業中に食おうと思ってたのに!」

 

「まあまあまあ。 ほら、賞味期限昨日で切れてるじゃないですか。 あたし、おなか丈夫だから食べます!」

 

「バカじゃねえか?」

 

 

・・会社って。

 

大人の人がいるところじゃないのかな・・

 

 

奏は会話だけ聞いていて、素直にそんな風に思った。

 

その時

 

「あれっ?」

 

彼女が奏に気づいてマドレーヌを食べながらやってきた。

 

奏はやや気持ち後ずさりした。

 

「え、だれ? 高校生? どしたの?」

 

問いかけもまるで女子中学生並だった。

 

「ホラ。 高遠奏くんだよ。 あの志藤さんの・・」

 

八神が後ろから声を掛けた。

 

「たかとお・・。」

 

彼女はそのまま固まった。

 

「今、南さんとこで下宿してる、ピアノやってる彼だよ、」

 

さらにのヒントにも首を傾げている。

 

「あ・・べ、別に思い出さなくても・・いいです。 すみません、おじゃましてます・・」

 

何となく奏が謝ってしまった。

 

するとその彼女はハッとした顔をして、いきなり自分のデスクに戻ってわき机のうず高く積まれていた資料から

 

「これ!!」

 

奏の例のCMのリーフレットを持ってやってきた。

 

「え? ご本人登場?」

 

・・なんか。

 

ここの人たち・・

 

リアクションに、困る。

 

奏はややのけぞった。

 

「もー、反応がウザいって。 藝高なんだぞ。 加瀬より頭いいんだぞ、」

 

八神がまたちゃちゃを入れた。

 

「ゲイコウ? なに、ゲイコウ・・」

 

「東京藝術音楽大学付属高校のこと! ゲイの学校じゃねえからな!」

 

「だから八神はうるせえ!」

 

またいらだった斯波に怒られていた・・

 

続いて登場したのは・・・わかりますよね?(^.^)

 

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