Träumerei(13) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「どしたの?」

 
さくらは小和の顔を覗き込んだ。
 
「瑠依くんの送ってきた写真。 いきなり楽しそうなんで、」
 
小和は嬉しそうにそれをさくらに見せた。
 
秋から始まる学校の前に地元の英会話学校に通っている瑠依は
 
いつものようにすぐにたくさん友達ができたようで、楽しそうな写真が並ぶ。
 
「わー、瑠依さんだ! ねー、やっぱり毎日電話とかってしてるの?」
 
ひなたがそれを覗き込む。
 
「まあ・・LINEかスカイプで。 だいたい毎日は・・」
 
小和は照れながら言った。
 
「ったく。 どいつもこいつも…」
 
さくらはおもしろくなさそうにため息をついた。
 
「え、さくら先生だって。 電話とか毎日するでしょ?」
 
ひなたに当然のように言われて、ギクっとした。
 
「・・大人は。 もうそういうところ越えてきてるから。 あんたらとは違う!」
 
「だいたい。 瑠依パパとどーなってるんですかあ? めっちゃつきあってる風にも見えないしー、」
 
ひなたはどこまでも素直に疑問を口にした。
 
「え? ・・どうなってるって、そんなことはさ・・」
 
さくらは気まずそうに観葉植物の葉っぱを意味なくいじくったりした。
 
そりゃ。
 
ラブラブって感じでもないけど。
 
少し前の私なら。
 
こんなの全然考えられないけど。
 
まったりした静かな恋もあるのかな、と思うくらいなのに。
 
一周回ってその境地に至っているこの気持ち。
 
あんたらのようなガキんちょにはわかんないでしょうけれども!
 
 
さくらは3人をジロっとにらんだ。
 
「余計なお世話なので。 放っておいてください、」
 
「・・こわっ・・」
 
ひなたは奏にぴとっとくっついた。
 
 
…ひょっとして。
 
この子たちよりも私たちの間、進んでないとか?
 
 
さくらはひなたと奏を見てそんな風に思ってしまった。
 
横では小和が幸せそうに瑠依へLINEの返事を送っている。
 
う~~~~ん
 
自分を納得させようと思っても。
 
何となくモヤるさくらだった。
 
 
そうこうしているうちに週末になり、『デート』の日がやってきた。
 
迎えに来てくれた葦切に
 
「どこに。 連れて行ってくれますか?」
 
さくらが聞くと、
 
「とても天気がいいので。 鎌倉に行きましょう、」
 
葦切は笑顔で言った。
 
非常にプラトニックな関係にやや悩むさくらでしたが・・
 

奏の登場はこのへんから→

 

奏が北都家に下宿するいきさつからさくらとの出会いはこのへんから→

 

お話が長くなっております。よろしかったら読んでやってください・・

 

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